グッドフェローズ

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説・あらすじ

巨匠マーティン・スコセッシがニコラス・ピレッジのノンフィクションを基に、「グッドフェローズ」と呼ばれるギャングたちの生き様を描いたマフィア映画。ニューヨークの下町ブルックリンで生まれたヘンリーは、幼い頃からマフィアに憧れて育つ。地元を牛耳るポーリーの下で働き始めた彼は、兄貴分のジミーや野心旺盛なトミーらと犯罪を重ね、組織内での地位を高めていく。そして1978年、一味はケネディ国際空港を襲撃し、600万ドルの強奪に成功。FBIの捜査の手が迫る中、ジミーらは口封じのため事件の関係者を次々と殺害していく。トミー役のジョー・ペシが第63回アカデミー賞で助演男優賞を受賞。ヘンリーをレイ・リオッタ、ジミーをロバート・デ・ニーロがそれぞれ演じた。

1990年製作/145分/アメリカ
原題または英題:Goodfellas
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1990年10月19日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第48回 ゴールデングローブ賞(1991年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀助演男優賞 ジョー・ペシ
最優秀助演女優賞 ロレイン・ブラッコ
最優秀監督賞 マーティン・スコセッシ
最優秀脚本賞 ニコラス・ピレッジ マーティン・スコセッシ
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写真提供:アマナイメージズ

映画レビュー

3.5スコセッシ監督の「欲」の描き方が面白い。

2021年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 2件)
すっかん

4.5個人的には誰に何と言われようとも、マーティン・スコセッシといえば「...

2022年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館

個人的には誰に何と言われようとも、マーティン・スコセッシといえば「グッドフェローズ」と言い切れるほどの傑作。
何に驚かされるって、ニューヨークのマフィアとして生きた、ヘンリー・ヒルという実在の男を題材にしているという点だ。昨今、これほど骨太な作品にはそうそう出合えないだろう。
不朽の名作だからといって古臭さもない。こういうハリウッド映画、そういえば最近見かけないなあとため息をつきたくなる出来栄え。

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共感した! 0件)
大塚史貴

4.0巧妙な人間ドラマの狭間で瞬間沸騰するボルテージはまさにスコセッシならでは

2019年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

原作小説タイトルは「ワイズマン」だが、登場するマフィアの面々は賢人どころか、今を生き抜くために各々が必死な男たちだ。そこで芽生える、切れるか切れないのか最後まで分からぬ絆は、ある意味、スコセッシ映画に通底する暗黙のテーマなのかもしれない。

今回メインを張るのはレイ・リオッタだ。今でこそやや太って貫禄を増した彼だが、90年代の頃はまだ精悍な顔つきだったことに驚かされる。そんな若きリオッタはいつしか組織の先輩ジョー・ペシとデ・ニーロの多少危なっかしい綱渡りに付き合わされることとなる。デ・ニーロがお膳立てしたものを、キレると手がつけられなくなるペシがとことん掻き乱すというパターンはこの映画でも「待ってました!」のごとく健在だ。

興味深いのは、イタリア系のペシは幹部へ出世し、デ・ニーロの役はアイリッシュなので幹部になれないという事情。そのあたり、実は『アイリッシュマン』にも繋がる部分なのかも。

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共感した! 1件)
牛津厚信

2.0何故マフィアは皆んな“ピーター・ポール&マリー”?

2025年4月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

マーチン・スコセッシ映画は
「タクシー・ドライバー」をはじめ、
たくさん楽しまさせて頂いたが、
この作品は、
これまで一度TVで観た記憶があったものの、
マフィア映画であること以外は
ほとんど忘れてしまっていた。

ネットの解説によると、
アメリカ映画協会のギャング映画編では
「ゴッドファーザー」に次いで第2位に
選ばれているとのことだが、
「ゴッド…」はギャング映画というよりも
“家族”への想いの観点での大変優れた作品
と思っているので、
この作品からは何が感じ取れるかを
楽しみに再鑑賞した。

やや長尺の作品だが、小気味よいテンポと
登場人物のモノローグでの構成は、
分かりやすく、また、
観客を飽きさせることの無い見事な演出
ではなかったろうか。

しかし、
実話に基づいているとの内容については、
マフィアだからと言ってしまえば
それまでかも知れないが、
身勝手な登場人物ばかりに感じ、
確かに、スコセッシ監督の優れた演出に、
鑑賞時間内は犯罪ドラマとして
その世界に浸ることが出来るものの、
仲間を簡単に裏切ったり、
残虐な殺戮場面を見せられ続けられ、
例えば、戦争映画でさえ、そこから漂う
反戦意図を感じ取ることが出来るのに、
面白いと言えば面白いこの作品、
最後には悪は滅びる的物語を
目撃するとはいえ、
主人公が最後に得た安息も
仲間を売ることによるものだし、
「ゴッドファーザー」とは異なり、
他に何を感じ取ればよいのかが
分からなくなってしまった。

ところで、
作品の中でギャングのボスの親戚家族が、
あたかもフォークグループ
“ピーター・ポール&マリー”
かのような、聖書に因む
“ペテロとパウロとマリア”
の名前であるとの
主人公の妻のモノローグが流れたが、
果たして、この彼らの命名は
贖罪の意識からだったのだろうか。

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