キング・オブ・キングス(1961)

劇場公開日:

解説

「真昼の欲情」のフィリップ・ヨーダンのオリジナルシナリオを「バレン」のニコラス・レイが監督したキリストの生涯を描く歴史劇。撮影はフランツ・プラナーとミルトン・クラスナーの協同で、音楽はミクロス・ローザの担当。出演者はジェフリー・ハンター、ロバート・ライアン、ブリジッド・バズレンなど。製作はサミュエル・ブロンストン。

1961年製作/アメリカ
原題または英題:King of Kings
配給:MGM映画
劇場公開日:1961年12月15日

ストーリー

当時ユダヤ民族はローマの支配下に苦しみ、その圧政から解放してくれる指導者の出現が待たれていた。ローマにおもねるユダヤの暴君ヘロデ王は、救世主出現の予告におびえ、首都ベツレヘムに生まれる男の子を皆殺しにする様命じた。その夜町はずれの馬舎に生まれたイエス(ジェフリー・ハンター)は幸い人々の助けで難をのがれた。それから数年、ユダヤをローマの暴政から救おうと熱血の指導者バラバス(ハリー・ガーディノ)は各地に反乱を起こしていた。その頃イエスは、予言者ヨハネ(ロバート・ライアン)の洗礼をうけ40日の試練の後自己の使命を自覚した。ある夜イエスは街角で夜の女マグダラのマリヤ(カルメン・セビラ)を救ったことからバラバと知り合った。バラバはイエスこそ真の指導者であると考えたが、彼がガラリヤの丘で愛と平和を説くのを聞いて失望し、自らローマ軍の本拠アントニア要塞へ突撃した。しかし数千のローマ軍の為にバラバは逆に捕らわれ、イエスも最後の晩餐の後、ユダの手びきで乱入したローマ兵に捕らえられた。イエスはやがてゴルダの丘で処刑されたが、夜明け、彼は復活した。彼の死は終わりではなく始まりだったのである。

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