恐竜100万年

劇場公開日:

解説

マイケル・カレラスが製作・脚本を担当、テレビ出身のドン・チャフィが監督した。撮影はウィルキー・クーパー、音楽は「国境は燃えている」のマリオ・ナシンベーネ。出演は「ミクロの決死圏」のラクウェル・ウェルチ、「ダイヤモンド作戦」のジョン・リチャードソン、パーシー・ハーバート、ロバート・ブラウンほか。

1966年製作/105分/イギリス・アメリカ合作
原題:One Million Years B.C.
配給:20世紀フォックス

ストーリー

原始時代。活火山の麓にあるホラ穴にアクホバ(R・ブラウン)を長とする民族が住んでいた。彼の次男ツマク(J・リチャードソン)はある日、食物のことで父親と喧嘩して追放されてしまった。そして巨大な恐竜やトカゲや猿人の危険と恐怖がいっぱいの放浪の旅が始まった。そんなある日彼は海辺に住む民族のシェル族に出会った。その中の美しい娘ロアナ(K・ウェルチ)が見知らぬツマクの姿を見つけ、彼を迎えようとすると突然巨大な海亀(アロサウルス)が出現した。ツマクは死闘を演じてそれを撃退しシェル族に迎えられた。この民族は穴居族より優れ、武器も比較的進歩していた。だがツマクは手槍のことから若者のひとりと争いをおこし追放の憂き目にあった。ツマクを慕うロアナは彼のあとを追った。ふたりがツマクの集落に帰りついて間もなく、彼と兄サカナ(P・ハーバート)の権力争いが始まった。しかしツマクはロアナの行方を尋ねてきたシェル族の応援を得て、サカナを倒し主導権を握った。突如火山が大爆発し、多勢の犠牲者が出たが、ツマクを首長とするわずかな人々が辛うじて生き残ったのである。

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映画レビュー

4.0もしかしたら本作はキューブリックにインスピレーションを与えているのかも知れない

2021年10月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

現世人類と同じ5万年前のクロマニョン人が、1億5千万年前のジュラ紀の恐竜と戦ったり、500万年前の猿人を目撃したりするから、時代考証はデタラメ
そもそも草木の殆どない荒野に巨大生物が生息しているのがデタラメ

まあ、そんな細かいことはどうでもいいじゃないか
そう言う姿勢で本作を楽しむべきだ
そういう広い心で観るとまあまあ面白い

米国の円谷英二に相当する特撮の神様ハリーハウゼンによる恐竜の特撮は、27年後のジュラシックパークにも見劣りしないもの
3D のデジタルモデルをアニメーションしているか、現物の模型を手作業でアニメーションしているかだけの違いでしかないことがよくわかる
それが前景、中景、後景様々なオブジェクトの動きと合成され動き回っているのだ
しかもかなり明るい画面で
凄い特撮だと感嘆することだろう
小さな頃から恐竜図鑑を穴の空くほど眺めてきたクチなら、ご飯を何杯でもお代わり出来るものだ

原始人だから台詞はなく会話もない
言語が出来る以前という設定
荒野に住む岩の民と、海沿いに住む貝の民が登場する
岩の民は殆ど猿の生活だが、貝の民は、壁画を描いたり、葬儀をして埋葬したり、仕事を分業したりして文明の萌芽が見える

冒頭の何もない荒野の光景と岩の民の有様は、2年後のあの「2001年宇宙の旅」の前半に似ている
もしかしたら本作はキューブリックにインスピレーションを与えているのかも知れない

恐竜も数万年前には居たであろう様々な猛獣だと解釈すれば飲み込めるし、猿人だって部族によっては、岩の民より猿に違い生活を送る集団もいたであろうと思えてくる

本作の物語も、何百世代もの時間をかけた物語を一世代にまとめただけだと思えば飲み込めるだろう

それでも貝の民がこざっぱりし過ぎ?
まあ広い心で受け入れましょう
だってヒロインのラクエル・ウェルチが素敵でしょう!
原始人なのに、よくとかれて艶やかな長いブロンド、細めのスタイルに豊かな胸
それを革のビキニの衣装だけで隠しているだけなのだから眼福、眼福

ビキニの由来は、そのスタイルの水着をフランス人デザイナーが発表した1946年、ビキニ環礁で原爆実験が行われたことで名付けられたという
だが露出が過ぎるということで、1960年代の初めまで米国では海水浴場での着用が禁止されていたそうだ
だから本作でビキニの女性が映画に登場したのは画期的なことだったとして有名になっていて、ショーシャンクの空に本作のポスターまで登場するほど

なんだかハリーハウゼンの特撮より、こっちの方で有名になっているようだ

ラストシーンは、こうした原始人の物語も火山の爆発と大地震という大自然の前にはなすすべもなない
こうした人々の運命もどうなるのか分からないのだ
しかし、主人公とヒロインは生き残る
アダムとイブなのかも知れないという終わり方は感慨深い

以下、勝手な思い込みによる妄想であるが、特撮の神々ハリーハウゼンと円谷英二の、太平洋を挟んだライバル関係の歴史をまとめてみたい

()内の日付は米国公開日、その右は日本公開日

「猿人ジョー・ヤング」(1949年) 1952年
アカデミー視覚効果賞受賞
キングコングの翻案作品
すべての怪獣映画の始祖キングコングの特撮をしたウィリス・オブライエンが、本作でも日本風に書くなら特技監督でクレジットされている
しかし実際は、特技助監督の立場のハリーハウゼンがすべてを担当したそうだ

円谷英二は、1949年に戦後の活動を再開
透明人間現わると虹男を公開している
この作品が日本公開されてから製作したのは、1953年の太平洋の鷲とさらばラバウルの戦争映画2本
この時点では、円谷英二の視界にハリーハウゼンはまだ入っていないようだ
ハリーハウゼンも、太平洋の向こう側に強敵の特撮マンがいるとはもちろん知らない

「原子怪獣現わる」(1953年6月13日)1954年12月22日
核実験で蘇った巨大な怪獣がNYを襲うお話

ハリーハウゼンは、ゴジラをこの作品の盗作だと思っているらしい
アイデアは全く同じだからだ
ゴジラの元ネタだったのは間違いないと思う

この作品とゴジラで、ハリーハウゼンと円谷英二は、初めて互いに相手を意識したのだ

「水爆と深海の怪物」(1955年)1958年12月25日
水爆実験で巨大なタコが目覚めてサンフランシスコを襲うお話
日本公開は3年も遅れた
1954年のゴジラの逆襲、1956年の空の大怪獣ラドンがあったが、1958年10月の大怪獣バランまで間が開いていた
だから、日本の配給会社が未公開だったこの作品を出してきたのだろう

円谷英二は、またもハリーハウゼンの仕事に驚いたはず

「世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す」(1956年7月1日)1956年8月10日
米国は独立記念日前、日本はお盆前の掻き入れ時の興行だからさぞかし客入りすると目されたことがわかる

円谷英二は、それこそ仰天したはず
こんな特撮映画をとる人間がいるとは!と
対抗意識を燃やしたはずだ
それが翌1957年12月25日公開の地球防衛軍だ
彼からハリーハウゼンへの回答だったのだ

地球防衛軍は輸出され紆余曲折の末 1959年に米国公開されている
ハリーハウゼンはきっと観たと思う

「地球へ2千万マイル」(1957年)日本未公開
帰還した金星ロケットに金星の生物の卵が乗っていて、それが孵化して怪獣になりローマで大暴れするお話

円谷英二が観たかどうかは分からない
1956年に海外版に編集されたゴジラが米国公開され大ヒット
空の大怪獣ラドンも1957年に米国公開されヒットしているから、どちらもハリーハウゼンは必ず観ているはず
ラドンとこの作品との前後関係はよくわからない
いずれにしてもゴジラに触発された作品である可能性が高い
つまりハリーハウゼンからの円谷英二への回答だ
しかし日本未公開だから、円谷英二が観たかどうかは分からない
東宝でサンプルを観た可能性はある

「シンバッド七回目の航海」(1958年)1958年12月24日
日米ほぼ同時公開、大ヒット作品
クリスマス前後の興行だから映画会社も当たると確信があったと思われる
今作からカラー製作
お話はタイトル通りシンドバッドの大冒険で神話の怪物に色々出会うもの

円谷英二は、ハリーハウゼンからの最初の回答として1955年米国公開の水爆と深海の怪物とこの作品の二つを立て続けに観たはずだ

俺のゴジラに返事を寄越して来た!
円谷英二にはピンと来たはずだ

そこで1959年12月26日に宇宙大戦争の公開をするのだ
それは円谷英二からハリーハウゼンへの、シンドバッド七回目の航海を観たぞ!という返信だったのだ
宇宙大戦争は1960年に米国公開されたから、ハリーハウゼンに返信は届いたはずだ

「ガリバーの大冒険」(1960年) 日本未公開
お話は童話のまま
1959年の地球防衛軍の米国公開の後の作品

この作品は円谷英二は気付かなかったかも知れない

「SF巨大生物の島」(1961年) 日本未公開
気球で不時着した太平洋の孤島は、沈んだはずのノーチラス号のネモ船長の実験島で、生物を巨大化して食糧問題を解決しようとしていたというお話

1960年に宇宙大戦争が米国公開された後の作品
この作品も円谷は後で知ることになったと思う

「アルゴ探検隊の大冒険」(1963年)1964年2月
ギリシャ神話のお話

ガリバーの大冒険、SF巨大生物の島の2作品への返信が、円谷英二から来ないと思っていたら、1961年7月30日全世界同時公開という超大作モスラという返信を寄越してきたのだ
うおぉ!とハリーハウゼンも驚いたに違いない
しかも小人の美人の双子が登場するではないか
これは明らかにシンドバッド七回目の航海のパリサ姫が小人になってしまうモチーフに対する反応だとハリーハウゼンは気づいたはずだ
そこで彼も気合いを入れてこれらならどうだ!とこの作品を繰り出したのだと思う

円谷英二はそれに三大怪獣 地球最大の決戦を、1964年12月20日に公開して回答する
しかし、これは米国公開はされずハリーハウゼンには届かなかった

「H・G・ウェルズのSF月世界探検」(1964年)日本未公開
お話はタイトルの通り

円谷英二はこの作品を知らなかったおもう
もしかしたら1965年8月8日公開のフランケンシュタイン対地底怪獣 は、この作品への返信だった可能性はある
1966年7月8日米国公開されている

「恐竜100万年」(1966年) 1967年2月
お話は原始人の若者のお話

ハリーハウゼンは、アルゴ探検隊の大冒険にも円谷英二から返信がこないのでどうしたのかとおもっていただろう
この作品製作の追い込みの頃に、ようやくフランケンシュタイン対地底怪獣が米国公開されて、ハリーハウゼンもさぞかし嬉しかったと思う

この作品への円谷英二からの返信は、1967年7月22日公開のキングコングの逆襲だと思う
米国公開は1968年6月19日だった

「恐竜グワンジ」(1969年) 1969年
米国公開は同年の9月、日本公開は7月なので、珍しい逆転現象が生じている
メキシコの禁断の谷に恐竜が生きていたお話

キングコングの逆襲を観たぞとの返信なのだろうと思う
だが円谷英二からの返信はなかった
彼は1970年1月25日永眠したからだ

「シンドバッド黄金の航海」(1973年) 1974年
シンドバッドが様々な神話の怪物と出会う冒険のお話

ハリーハウゼンが、円谷英二の死を知り、その墓前に供えるべく製作した作品なのだと思う

「シンドバッド虎の目大冒険」(1977年) 1977年
同じくシンドバッドの冒険、今回は北極海まで行くお話

1975年5月に日本沈没が米国公開されている
ハリーハウゼンも観て、円谷英二の弟子達が頑張っていることを知って、観たぞ!俺も負けてられないぞと製作したものだと思う

「タイタンの戦い」(1981年)1981年
ギリシャ神話のお話
ハリーハウゼンの引退作品

現代なら、すぐ会いに行けただろうし、ネットでいくらでも意見交換もノウハウの交換もできたことだろう
ハリーハウゼンと円谷英二の関係は、勝手な思い込みに過ぎない
しかしそうとしか思えない呼応があると思えてならない

オタクとしてはロマンがある夢なのだ

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あき240

3.0ラクエル・ウェルチ

2019年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

 父親に連れられて観に行った最初の実写映画かもしれない。『大巨獣ガッパ』にするかこの映画にするかという選択肢にこちらを選んでしまったのだが、保育園の友達は皆ガッパを観たようであった。さすがに幼き身であったため、ラクエル・ウェルチの豊満なボディの魅力には全く印象に残っていない。

 しかし、大人になってから観ると別の趣が・・・恐竜が出てくるというより、巨大なイグアナやウミガメが出てくるのです。最初に登場するのはトリケラトプスもどきのイノシシでしたけどね。

 中盤、ようやくティラノザウルスが登場。トゥマクが倒し、そこで英雄扱いされるかと思ったら、槍の奪い合いになり、また旅にでることに・・・しかしルアナがついてゆく。同じ部族のライバルとも戦うことになるのですが、こいつがサカナという名前なのだ!(もちろんサカナくんではない)

 最後はあっけない幕切れ。だけど雰囲気がなかなかいい。トリケラトプスがティラノザウルスをやっつけちゃうところ以外は・・・

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kossy

4.0特撮の面白さを十分に堪能。会話が無いが、時代からすればむしろ当然の...

2018年8月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

特撮の面白さを十分に堪能。会話が無いが、時代からすればむしろ当然の事、表情だけの意思表示はリアル感がある。

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tsumu miki

4.5ハリーハウゼンの偉大さ。

2017年8月27日
PCから投稿

彼が築き上げた技術は本当に偉大なものです。 デジタル映像全盛のいまでこそこの映像を見ることに価値があると思います。
ハリーハウゼンという人物の偉大さが伝わる作品のうちの一つです。

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ハワイアン映画道の弟子
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