カンヌ映画通り

劇場公開日:

解説

カンヌ映画祭に潜り込もうとする女主人公の姿をドキュメンタリー・タッチのうちに描く。製作はオーギュスタ・フォルニ、監督は「人生の幻影」のダニエル・シュミット、撮影はレナート・ベルタとブノワ・ニクランが担当。出演はビュル・オジェほか。日本版字幕監修は梅本洋一。カラー、16ミリ、スタンダード。

1981年製作/スイス
原題または英題:Notre Dame de la Croisette 1981
配給:PTYX
劇場公開日:1988年5月6日

ストーリー

カンヌ映画祭関係者が大勢集まるホテルに滞在しているベティ(ビュル・オジェ)は、この映画祭に参加しようと何度も事務局に問いあわせるが、映画関係者でもジャーナリストでもない彼女は取り合ってもらえない。ある日彼女は偶然ニジンスキーの娘キーラ・ニジンスキーの記者会見に潜り込み、彼女の熱っぽい語り口に感動するが、別の日遭遇したボブ・ラフェルソン監督、ジャック・ニコルソン、ジェシカ・ラングのインタビューは何故か顔を潜り込ませなかった。その夜彼女は、オペラ・グラスをのぞいてそこに写し出されるかつての映画の黄金時代を築いた大スターたちで賑わうカンヌの街に、時のたつのも忘れ興奮した。しかしその束の間の夢も、バスタブから溢れ出した湯の音にかき消されてしまう。ベティは再び電話で問い合わせをするが、満足のいく返事はいつまでももらえない……。

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