可愛い配当

劇場公開日:

解説

「花嫁の父」の登場人物をそのままかりて、かれらの後日物語を描いた作品で、1951年の製作。監督のヴィンセント・ミネリ、脚本のアルバート・ハケット、フランセス・グッチドリッチ、製作のパンドロ・S・バーマン、撮影のジョン・アルトンはすべて「花嫁の父」と同じスタッフ。音楽だけが前作のアドルフ・ドイッチからアルバート・センドリーに変わっている。出演者も「花嫁の父」と同じくスペンサー・トレイシー、エリザベス・テイラー、ジョーン・ベネット、ドン・テイラー、ビリー・バーク、モローニ・オルセンらで、前作で登場しなかった人物としてはリチャード・ロバー、ヘイドーン・ロークらがいる。

1951年製作/アメリカ
原題:Father's Little Dividend
劇場公開日:1953年3月20日

ストーリー

娘のケイ(エリザベス・テイラー)をバックリー・ダンスタン(ドン・テイラー)に嫁がせて数ヶ月、スタンリー・バンクス(スペンサー・トレイシー)はようやく落ち着いて仕事に精を出そうとしていた矢先、娘がママになることを聞かされた。妻のエリー(ジョーン・ベネット)の喜びようは大変なものだったが、スタンリーは自分の人生も盛りが過ぎてしまったような気がして淋しくなり、いよいよおじいさんになったのかと感に堪えなかった。赤ん坊の生まれる日も近くなるにつれて、新家庭の住宅問題が悩みのたねになり、そのためバンクス家と間が気まずくさえなりかけたが、若夫婦は自分たちの力で新居を建築中だと発表し、親たちをほっとさせた。こんどは赤ん坊の名前のことで親たちが騒ぎはじめ、ケイはそれやこれやでいらいらした気持ちになり、家出までしたが、これまた丸くおさまった。生み月の11月になり、スタンリーもエリーも毎夜おちおち眠れぬうちに、ケイは病院で無事男の子を生んだ。だが、赤ん坊はスタンリーの顔を見るとすぐ泣き出すので、彼は怖いものに触れる思いでやきもきした。やがて6ヶ月たち、赤ん坊の可愛さも一入になった頃、ケイは赤ん坊を実家にあずけて旅行に出かけた。おかげでスタンリーは日曜も朝6時から起こされ、午後には公園で乳母車を押さねばならなかった。赤ん坊が車の中で寝ついたのをさいわい、スタンリーは公園のグランドで少年たちとフットボールに興じ、帰ってみると乳母車がなくなっていた。びっくりした彼は警察にかけつけた。赤ん坊はお巡りさんたちにとりかこまれて上機嫌、スタンリーの顔を見てはじめてニッコリ笑いかけた。それからスタンリーと赤ん坊は大の仲良しになった。やがて教会で洗礼が行われ、牧師は赤ん坊にスタンリー・バンクスと命名した。スタンリーはほんとに幸福な気持ちにみたされた。

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