華麗なる賭け
劇場公開日:1968年6月25日
解説
アラン・R・トラストマンの脚本を、アカデミー受賞作「夜の大捜査線」のノーマン・ジュイソンが製作・監督したアクション・コメディ。撮影はハスケル・ウェクスラー、音楽はミシェル・ルグランが担当している。出演は「砲艦サンパブロ」のスティーヴ・マックィーン、「俺たちに明日はない」のフェイ・ダナウェイ、「南海ピンク作戦」のポール・バーク、「シンシナティキッド」のジャック・ウェストン、ヤフェット・コットーなど。
1968年製作/102分/アメリカ
原題または英題:The Thomas Crown Affair
配給:ユナイト
劇場公開日:1968年6月25日
ストーリー
トーマス・クラウン(スティーヴ・マックィーン)は、金持ちで、ハンサムで、洗練された紳士だ。が、実は彼は、泥棒にかけては異常な才能と情熱の持主。ある日、彼はかねて計画中の一大銀行強盗を実行した。エーブはじめ4人の部下に指令を送り、自分のビルの前の銀行を襲わせた。計画は見事成功、クラウンは奪った金に自分の金を足して、ジュネーブの銀行に預金した。ボストン警察のマローン刑事(ポール・バーク)は、事件調査に乗り出したが、手がかり一つ得られなかった。一方、被害を受けた銀行が加入していた保険会社のマクドナルドは、犯罪追及に特別な熱意を持つビッキー(フェイ・ダナウェイ)に調査を命じた。ビッキーはマローン刑事と協力しながら、自分自身でも調査を行ない、次第に実業家クラウンがあやしいとにらむようになった。そして、ある美術品の競売会で、目指すクラウンに近付き、自分は銀行強盗の犯人を調査していると名乗りをあげ、クラウンの反応をみたが、クラウンは一向に動じなかった。逆にクラウンは、ビッキーの挑戦を受けてたつため、彼女と交際することに決めた。こうして、あたかも恋愛中のように見せかけながら、クラウンとビッキーは、奇妙なつきあいを始めた。が、クラウンの証拠はなかなかつかめず、そのうち、ビッキーは疑惑を持ちながらも、クラウンに恋するようになった。その頃、クラウンは、もう1度最後の冒険を試みて、南米に逃げる決心をし、それをビッキーに打ち明け、共に南米に行こうと誘った。銀行強盗は、前の時と同じように実行され、成功したかに見えた。が、クラウンの車が、盗んだ金を部下から受け取るべき地点に来たとき、そこには、ビッキーやマローン刑事が、多数の警察を従えて待ちかまえていた。クラウンの運もこれまでとみえた。ビッキーは車に近付いた。が意外、車に乗っていたのは別の男だった。男はクラウンからのメッセージをビッキーに渡した。南米へ後から来るように、伝言にはそうあった。犯人を逃したくやしさと、恋人が警察の手に渡らなかったのとで、ビッキーは複雑な気持ちだった。その頃、南米へのジェット機上、クラウンはふかぶかと座席にかけていたのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ノーマン・ジュイソン
- 脚本
- アラン・R・トラストマン
- 製作
- ノーマン・ジュイソン
- 撮影
- ハスケル・ウェクスラー
- 美術
- エドワード・G・ボイル
- 音楽
- ミシェル・ルグラン