飾り窓の女

劇場公開日:

解説

「高校三年」の監督ルチアーノ・エンメルがアムステルダムの夜の街に取材して描いたドラマ。脚本は同監督および、ピエル・パオロ・パゾリーニ、ヴィニチオ・マリヌッチ、ルチアーノ・マルティーノなどイタリアのライター三人。台詞はフランスの作家ジョゼ・ジョヴァンニの担当。撮影は「戦火のかなた」のオテロ・マルテリ。音楽は「女の一生」のロマン・ヴラド。主演者はマリナ・ヴラディ、マガリ・ノエルの二女優にリノ・ヴァンチュラ、新人ベルナール・フレッソンなど。

1961年製作/フランス・イタリア合作
原題または英題:La Fille dans la Vitrine
配給:東和
劇場公開日:1962年1月20日

ストーリー

イタリア人の青年バンサン(ベルナール・フレッソン)はオランダの炭鉱へ働きにやってくる。が、内向的な性格の彼に、この職場はどうも合わない。おまけに、就労第一日目に落盤事故で、深い地下の坑道に生き埋めになってしまう。同じその坑道内にとじこめられたフレデリック(リノ・ヴァンチュラ)と二人ではげまし合いながら、救助を待ちうけていた間、彼らは、もし助けられたら、アムステルダムの夜の街へ遊びに行こうと約束する。やっと救助されたとき、バンサンはもう炭鉱で働く元気をなくし、故国イタリアへ帰ろうと決心するが、約束だけは果そうと、フレデリックとともに土曜の夜にアムステルダムへ行く。夜の街でフレデリックはすでに顔が広くなじみの女マリー(マガリ・ノエル)もいる。世間知らずのバンサンは相手を見つけるのに苦労するが、やっと美しい娼婦エルス(マリナ・ヴラディ)をみつけて、つかの間の愛を経験する。エルスはうぶなバンサンの純情さに打たれ、職業を超えた感情を抱いて、その夜、彼を決して男を入れたことのない自分の住居に連れて行く。不幸な境遇からすべてを信じなくなったエルスが知ったはじめての愛……。それは、イタリアへ帰ろうとするバンサンをひきとめた。翌日、エルスは彼を湖へさそう。湖畔の行楽地にはフレデリックとコリーの二人も来ていた。一日のレクリエーションののち、コリーとエルスの感情のもつれから、憂うつな気持で別れ別れになった四人だったが、やはり、エルスはバンサンを、コリーはフレデリックを失うことはできなかった。バンサンもまたエルスと別れるにしのびず、帰国をとりやめたのだった。

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