カサノヴァ最後の恋
劇場公開日:1993年5月22日
解説
希代の色事師として名を残すカサノヴァの晩年の恋を描くドラマ。監督は「キリング・タイム」のエドゥアール・ニエルマン。製作は「ピストルと少年」のアラン・サルド。エグゼクティヴ・プロデューサーは主演のアラン・ドロンとクリスティーヌ・ゴズラン。アルトゥール・シュニッツラーの原作「カサノヴァの帰還」(集英社・刊)をもとに、「恋の掟」のジャン・クロード・カリエールとニエルマン監督が共同で脚本を執筆。撮影は「想い出のマルセイユ」のジャン・パンゼル。音楽は「風の物語」のミシェル・ポルタルが担当。主演は「ヌーヴェルヴァーグ」のアラン・ドロン。ほかに「恋愛小説ができるまで」のファブリス・ルキーニ、「悲しみのヴァイオリン」のエルザ、「カミーユ・クローデル」のアラン・キュニーらが共演。
1992年製作/フランス
原題または英題:Le Retour de Casanova
配給:セテラ
劇場公開日:1993年5月22日
ストーリー
色事師カサノヴァ(アラン・ドロン)も、すでに五三歳。寄る年波からか、望郷の念が強く、追放されたヴェネチアに帰りたがっていた。若い侍従のカミーユ(ファブリス・ルキーニ)と共に、オリヴォ(ジル・アルボナ)の屋敷に行ったカサノヴァは、領内に住むオリヴォの姪マルコリーナ(エルザ)の美しさの膚となる。彼は自慢の口説き文句を並べて迫るが、彼女の反応は冷たく、おまけに下級貴族の将校ロレンツィ(ヴァデック・スタンザック)という恋人の存在も判明した。ロレンツィと老貴族のセルシ(アラン・キュニー)と共にカード遊びをしたカサノヴァは、大負けしたロレンツィに、金を貸すのと交換条件にマルコリーナを抱かせろと迫った。ロレンツィを待つマルコリーナのベッドに潜り込んだカサノヴァのテクニックはさすがのものだったが、朝の光は彼の老いた顔を浮かび上がらせてしまった。ロレンツィと決闘する破目になってしまったカサノヴァだったが、剣が突き刺したのはロレンツィの身体の方だった。虫の息のロレンツィを、カサノヴァは呆然と抱きかかえるのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- エドゥワール・ニエルマン
- 脚本
- ジャン=クロード・カリエール
- エドゥワール・ニエルマン
- 原作
- アルトゥール・シュニッツラー
- 製作総指揮
- アラン・ドロン
- クリスティーヌ・ゴズラン
- 製作
- アラン・サルド
- 撮影
- ジャン・パンゼル
- 美術
- カルロス・コンティ
- 音楽
- ブリュノ・クーレ
- ミシェル・ポルタル
- 録音
- ポール・レーヌ
- Paul Bertaulti
- 編集
- イブ・デシャン
- 衣装デザイン
- イヴォンヌ・サシノー・ド・ネスル
- 字幕
- 志満香二
受賞歴
第45回 カンヌ国際映画祭(1992年)
出品
コンペティション部門 | |
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出品作品 | エドゥワール・ニエルマン |