怪獣ウラン

劇場公開日:

解説

放射能を吸収して巨大となった怪物が人類を殺戮する恐怖を描く空想科学映画。ジミイ・サングスターのオリジナル・ストーリーをレスリー・ノーマンが監督「原子人間」のアンソニー・ハインズが製作を担当。脚本も同じくサングスター。撮影は「黒い骰子」のジエラルド・ギブス、音楽は「原子人間」のジェームズ・バーナード。主演はデイーン・ジャガー、他にエドワード・チャップマン、レオ・マッカーンなど。

1956年製作/イギリス
原題または英題:X the Unknown
配給:BCFC=コロムビア
劇場公開日:1956年8月10日

ストーリー

スコットランドの荒地で軍隊がガイガー計数管の使用訓練を受けていると、不思議な爆発によって荒地に裂け目が出来、そこに一番近い兵隊が放射能火傷を受けるという事件がおこった。依頼を受けて原子力研究所のアダム・ロイストン博士(ディーン・ジャガー)と、ピーター(エドワード・チャップマン)が調査したが原因は判らなかった。その夜も、不思議な現象をみた少年のうちの一人が、放射能火傷で死亡した。事の重大さに、特別警察のマッギイル警部(レオ・マッカーン)もやって来たが、怪物は今度は病院の放射能室を襲い、医師を殺し、ラジューム貯蔵庫も荒して行った。アダムは、その怪物とは或る放射能が形をとっているのでないかと考え、ピーターが正体を見極めに裂け目に降りて危く殺されかかった。その怪物とは放射能を吸収するもので、ウランを吸収のため地上に出て来る事が判明したので、アダムは研究所のコバルト壜を安全に処置しようとしたが、怪物はいち早くコバルトを吸収して引上げて行った。こうして放射能を次々と吸収し巨大となり怪物は危険この上ない状態となった。そうした時、アダム博士苦心の研究になる放射能破壊装置が漸く完成した。かくて一行は荒地に赴き先ずピーターがコバルト壜を持って裂け目に近づいた。怪物はウランを吸収しようと地上に姿を現わす。ピーターが危くジープで逃れた瞬間、アダム博士の命令で機械は活動を開始した。かくて、人々を恐怖させた怪物は撃滅された。

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