俺たちに明日はないのレビュー・感想・評価
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究極の思い出補正映画
全く共感度の無い動機で銀行強盗グループを結成して、アホ丸出しの逃走劇をロードムービー風に仕上げたドタバタ映画。
大して長い映画でもないのに間延び間延びの連続。実話の良さはまるで無い。傑作と言われているが、今の時代にこれはクソつまらないでしょ。まぁながらで雰囲気で見る映画という印象。
0012 フェイダナウエイ可愛い!
1968年公開
弾丸がヒトに当たると血が吹き出ます、を
最初に実践した映画。
フェイダナウエイはその後ケバくなっていくが
銀行強盗ではアイドルがはしゃぎまくって構える銃の
しぐさはもう最高。
いわゆるアメリカンニューシネマの先駆けで
ワーナー映画創始者のクツをなめてお金を出さした
ウォーレンビューティーが
エッチな場面なしね、というヘイズコード
アカ狩りで脚本家全滅
70歳以上の演出家が巾をきかす老害
こういった規制だらけで絵空事しか生み出せない
ハリウッドに真っ向から立ち向かった
「若者向き」ムービー。
最後の死のダンスは今までみたことがない暴力の美学で
ついに革命がなされた!
80点
公開当時は、きっと画期的だったでしょう
1967年作品ということを考慮しての点数。
まさかのジーン・ハックマンが出てたりしたし。
最初は一人、二人、三人と犯罪に巻き込まれていく様。
なのに軽快な音楽(バンジョーか)が。
うまくミックスされている。
ということで、ネトフリ「テキサスレンジャーズ」にいこう。
昔テレビで観た以来、映画館では初鑑賞。フェイ・ダナウェイ、ウォーレ...
昔テレビで観た以来、映画館では初鑑賞。フェイ・ダナウェイ、ウォーレン・ベイティ、ジーン・ハックマン、どの役者もいい。リアルなセックス描写、そして衝撃のラストの緊張感。やっぱり大画面で観るべき作品。アカデミー賞撮影賞と、劇中ひたすら喚くエステル・パーソンズが助演女優賞受賞。因みに製作・主演のベイティはシャーリー・マクレーンの弟で、アネット・ベニングの旦那。
今見たらきっと粗いんだろうなぁ、いろいろ
とにかく衝撃のラストと、何故か憎めない悪党なのに魅力たっぷりのキャラクターは、実在の人物がモデルで、ある程度は史実にのっとって映画化されたということ。
主演のウォーレン・ベイティは2017年のアカデミー作品賞のプレゼンターを務め、「歴史的なミス」をやらかしましたが、若い時から独特の間のある優雅な空気を醸し出す俳優さんでした。
旅の途中で仲間に加わるマイケル・J.ポラードは、個性的な脇役で、長くキャリアを積み上げた人。マイケル・J.フォックスは、ポラードにあやかって、ミドルネームをJ.にしたとか。
犯罪悲劇
ニューシネマの金字塔と言われるが、反戦や社会風刺的な側面は少なく、ストーリーはただひたすら主人公カップル達が盗みや殺しと言った犯罪を繰り返して逃亡するというシンプルなもの。なにゆえ彼らがそうした生涯を歩むのか、ヒントは散りばめられているものの説得力に乏しく、脇役達の魅力もほとんどない。この映画にメッセージ性があるとしたら、案外保守的な家族愛や宗教観であろう。また、1930年代アメリカの牧歌的な風景や地方の衰退の描写は、フォード等の影響であろうか、他のニューシネマ作品とはかなり毛色が異なっている。
次々と犯罪行為を楽しんでいる様子を見せられると正直不愉快なものだが、だからこそ粛清の意義(?)があるという意味でも、保守性の強い作品である。
ボニー・パーカー‼️
この作品はアメリカン・ニューシネマの先駆けとか、アメリカ中西部の風景や広大な麦畑に移った雲の影までを捉えた素晴らしいロングショット、主役二人の太く短い人生、マイケル・J・ポラードやジーン・ハックマン、チョイ役のジーン・ワイルダーら豪華キャスト、そして映画の歴史に残る87発の銃弾による "死のバレエ" まで、語りだしたらキリがありません‼️しかしこれら全てが私的にはフェイ・ダナウェイの魅力を光り輝かせる素材に過ぎないと感じる‼️主演のウォーレン・ベイティでさえも‼️それぐらいこの作品のフェイ・ダナウェイは魅力的‼️オープニングから向こうっ気の強い表情のアップ‼️ベレー帽にロングタイのファッション‼️薄い唇に斜めにくわえたタバコ‼️片足を車にかけて銃を構える‼️好きな男は自分からベッドに誘う‼️男顔負けに銀行強盗しまくって世間とか法律とか関係ありませーん‼️クールで生意気で強くてカッコいい女‼️そんなボニー・パーカーというキャラクターにデビューしたてのフェイ・ダナウェイがドンピシャ、ハマッていた‼️そんなボニーが泣きながらママに会いに行くシーンも忘れられないですね‼️久しぶりに会った母親がボニーとクライドに寂しそうにかける言葉「若い者同士でおやり。私はもう歳だし、何もわからない」‼️何たる虚無感‼️とにかく公開当時はベトナム戦争や反体制運動でアメリカは非常に不安な世相で、そんな時代にボニー&クライドの鮮烈な青春像を、人々はヒーローとして讃えた‼️その気持ちよーく分かります‼️
俺たちに明日はないって
自業自得だろう。
最後の銃撃シーンは目にしていたが、
ストーリーは想像していたものとは違っていた。
いくらアメリカの不景気時代とはいえ、
主役二人だけでなく兄夫婦やC•W•モスも
倫理観•道徳感無さ過ぎ。
不釣り合いなあの軽快な音楽が時折流れる。
彼らのしている事楽しんでいるかのような曲♪
世間からヒーロー扱いもされていたのか?
真に受けて調子に乗る常識の無さ!
あの弾の撃ち過ぎは、警察官達の心の表れ❗️
(余談)
クライド役が、ウォーレン•ビューティだったとは⁉️
『天国から来たチャンピオン』良かったのに。
超・ど・エンターテイメント作品
この作品について、現実味がない、だとか共感できない、だとか違和感あるだとか色々言っておられる方いますが、いいんです。この映画はスリルと迫力とお色気とユーモアと哀愁とバイオレンスと全てを満載した最高のエンターテイメント作品なんです。実在の話を元に・・・とか深く考えんでいいんです。
圧巻なのがキャスティング。よくもこんな個性的な俳優を集めてきてその魅力を存分に引き出したものです。
有名どころの3人は言うまでもないけれどエステル・パーソンズとマイケル・J・ポラードの存在感、ハンパないっ。
エステル・パーソンズは助演女優賞を受賞。私の親愛なるマイケル・J・フォックスの”J”は敬意をこめてマイケル・J・ポラードからお借りしたんですよね。にもかかわらずほかの映画で見たことない、二人とも。この映画でのインパクト強すぎ。
うん、やっぱりフェイ・ダナウェイには言及しとこう。ただのお色気姉さんではない。表情一つ一つが印象的。ダイナーで「髪下ろしてみたら」って言われてちょっととまどいながら応じるシーン。カワイーです。
一つだけ残念なのが邦題の「俺たちに・・・」これ要らんです。この映画は「Bonnie and Clyde」なんですっ。言ってもしゃーないですね。その当時商業的に必要やったんですね、この陳腐なタイトル。どーでもえーです。とにかくサイコーです。
フェイ・ダナウェイのベレー帽に胸キュン。
アメリカンニューシネマと言われる映画の中で、好きな映画に入る。
理由はフェイ・ダナウェイの美しさに惹かれながらも、最後の無惨な姿にギャップを感じて、ショックを受けてしまったことだと思う。中学生になってから見たと思うが、ゴッドファーザーのソニーの無惨な姿と合わせて、僕のある意味トラウマになったと思う。
今見ると、刑務所帰りの田舎者とただのウェトレスに過ぎない田舎者には見えないくらい美男、美女で、共演の不細工な三人がそれを引き立てていると分かる。なんか、姑息な演出(キャスティング)だとは思う。
また『フォギー・マウンテン・ブレイクダウン』がドタバタなコメディ仕立てな効果を出しており、悲惨な最後へギャップを作っている。今見ても、フェイ・ダナウェイの姿だけはショックを受ける。ウォーレンビューティは『ざまーみろ』だが。
追伸
ジーン・ハックマンのリアルな最後も凄い
追追伸
フェイ・ダナウェイは最後に瀬戸物の人形を女のコにあげたのか?僕はその行為が『彼女は子供が欲しかった』のでは。と感じた。もう少しその点を強調して、演出があっても良かったのでは。と思う。
いかした悪女ぶりが魅力的なフェイダナウェイ
ウォーレンベイティ扮する出所したてのクライドバロウがフェイダナウェイ扮するボニーの家の前で車をのぞきこんでいたらボニーに声をかけられた。クライドが悪人と知っていて食いついて行くフェイダナウェイのいかした悪女ぶりがなかなか魅力的だね。だから一目ぼれしたクライドがボニーを旅に誘う振りが出来ていると言えよう。この映画を観るのは確か3回目だが、激しいラストシーンだったね。
こういうカップルがいたということ
それも、'30年代に。良くも悪くも、凄いなやっぱりアメリカは…。
映画と、モデルとなったカップルの存在は10代の頃すでに知っていたのだけれど、『ラストが蜂の巣』みたいな怖い印象がつきまとっており、敬遠するうちに20年の月日が経ってしまっていたのでした。
で、先日、実話系TV番組をきっかけに「シリアルキラー」について検索していた時にWikipediaにボニーとクライドの名前があり、ボニーとクライドについてのWikipediaページを熟読してから満を持して(?)今回の鑑賞に至るという。一風変わったアプローチの仕方w
スマホで観たのでやや物足りない感もあるが、、何と言うか、いま観ても新しさを感じるな、と思った。 娯楽作品としての品位を保つためなのか、終盤近くなっても合間合間に能天気なカントリー音楽が流れるところはご愛嬌だが、ボニー、クライドそれぞれの幼少期のスナップ写真(もちろん白黒)が映し出され、名前やタイトルの活字が白から赤に染まるイントロ部分には鳥肌が立った。
鑑賞前に思ったのだが、実話が元になっている映画作品は、脚本の力が大きく問われると思う。会話のリアリティと、娯楽作品としての面白味の両方を求められるからだ。
二人の逃避行も、序盤はただスリルと恋心を楽しんでいればいい。だが、それも長くは続かない。映画では描かれなかったが、警察にアジトを奪われた際に記念写真のフィルムが押収されており、カオはとりあえず大体の州の人に割れているため、彼らはもはやモーテルに泊まることも出来ない。(それでも変装もせず大手を振って通りを歩き、折を見てお互いの実家に一時帰省(!)したりするのだが…)
こうなってくると、兄夫婦との別れ辺りを潮に、C.W.モスを真っ当な親父の元に返し、とりあえず今ある盗難車で可能な限り遠くへ逃げ、名前を変えて(出来たら見た目も少し変えて)コツコツ働いてひっそり暮らすほか道はない(それか、自首してしばらく服役するか)。さもなければ、ヤラレルか。
「アタシたち(又は俺たち)どうなっちゃうの」的な台詞は逃避行モノのテッパンだが、想像したほどボニーのその手の台詞がなかったのが良かった。そこをさらっとドライに描いたことでラストの衝撃はより強まり、恐らく"一緒に死にたかった"んであろうボニーの恍惚が伝わってくるのだ。
ネットにもあったが"オーラルセックスとインポテンツを匂わせる表現"は、激しい銃撃戦や暴力描写と相まって当時の人々の度肝を抜いたことと思う(笑)
クライドの兄バック役はジーン·ハックマン。若い…!(当たり前)
途中、一瞬だけ出てくるボニーの母親役も存在感が凄い。ガールフレンドのママを安心させようと思い付きで調子のいいことをペラペラ喋るクライドに対して渋面を緩めず、まるでこれが最後と知っているような様子でボニーと別れのハグをする。恐れを知らない(そして明日をも知らない)無謀な若者二人が肩を落とすのを尻目に、老婦人はすたすたと歩き出す。亀の甲より年の功。あんまり年寄りを甘く見ちゃあいけません。
一味からエラい目に遭わされた保安官が、襲撃で両目を負傷したブランチ(バックの妻)からC.W.モスの名前を聞き出すシーンはゾクゾクしますね。実際もこんな感じだったんでしょうか。
警察も(時に必要以上と言えるほどに)力をつけ、FBIも活躍するコンニチではこれほどの大暴れはできますまい。宝塚の演目にも取り上げられ(!)、音楽でもゲンズブールからエミネムまであらゆる人に霊感を与える二人。時代が許した野蛮。時代が許したクライムアイコン(?)、ボニー&クライドなのでした。
人生の刹那を魅せてくれる名作
複雑化した社会では、多かれ少なかれ誰もが生きることに戸惑いを感じている。 ボニーやクライドのように突き抜けた行動がとれる単細胞人間を見ると、好奇心だけでなく羨望の思いに駆られてしまうのが人間の性だろう。 彼らは紛れもない殺人犯だが、その悪事には、背徳的なカタルシスさえ感じてしまう。
最初のうちは、常識を大きく逸脱した彼らの行動と日常を、我々は画面の外から傍観するだけだ。 そのうち、その生きざまに惹きつけられ、彼らに心が寄り始める。
有り余る時間とエネルギー、そして、未来への希望を持つ、若さゆえの暴走。
その先に待っているのが、ありのままの現実であることは観ている誰もがわかっているが、やはり誰もが漠然とした希望にもすがってしまうのである。
時に享楽的な笑いに耽る彼らは、時代に関わらずどこにでもいる若者と同じだ。 車で逃走する時に流れるバンジョーの能天気な音色は、怖さを知らない若者の楽天性を象徴する。 一方、仲間内で不安や怒りをぶつけ合うシーンは、物語の構成とは関係のないリズムで出てくる。
いわゆるドラマ的な作りではなく、若者の日常につきものの極端な陰と陽のコントラストを、そのまま客観的に映し描いているといった感じだ。
そして訪れる、壮絶なラストシーン。 それは、一瞬の静寂の後、突然起こる。 ボニーとクライドの死を見せられた後、唐突に現れるTHE END の文字。 エンドロールのBGMは、明るい音色を奏でていたバンジョーを使った寂し気なメロディ。
彼らに心を引き寄せられていた観客は、ここで「当然の現実」を見せられ、突き放される。 そして、自分の人生の幕が降ろされたような、虚ろな余韻の中に落とされるのである。
観客が彼らに共感するように作られた、単純な娯楽作品ではない。 この作品が今でも語り継がれる名作である所以だと思う。
アメリカのニューシネマ
20代の若いカップルが大恐慌時代のテキサスで警察を嘲笑うかのように強盗を繰り返し、人々にもてはやされた実話を脚色して映画化した作品。
1967年の公開当時、犯罪者をヒーロー的に扱うこと、暴力的なシーンや性的なシーンが、アメリカの映画史上初めてで、相当批判を浴びたにも関わらず、若者に大人気になったとのこと。ワルや反体制な感じがちょっとカッコいいということかな。現代でも若者のカッコよさの基準の一つではある。
まあでも、今日のそういうシーンに比べれば至極健全に見えた。笑。
監督としてはそうした新しい手法を使って心理的な描写やエピソードを入れることで、ただの銀行強盗の顛末記に留まらない、本当の意味でのバイオレントな作品にしたかったのだろう。
移ろいゆく欲望の果て、行き着くところ…。
超が付くほど有名なクライム・ムービー。
Baseとなった実在した強盗も有名だったのだろうけれど、映画としても、各方面に多大な影響を与え、創作に関わる方々をインスパイアしてきた。
パロディ、オマージュなんてどのくらいあるのだろう。数える気すら失ってしまう。
映像で行われていることと解離するような、軽快なバンジョーで彩られた物語。
どこか、カトゥーンのような絵空事を見せられているような気になる。
甘いマスクのクライド。
スタイリッシュなボニー。
道化のようなパック(ジョークは全然笑えないけれど)。
いら立たせて、ボニーびいきに一役買うブランシュ。
「大丈夫か?」と心配してしまいながらも、全体の状況を見て、クライドたちに尽くすC・W・モス。
この5人の掛け合いを見ていると、強烈なブラック・コメディを見ているような…。
(こんなクルーには参加したくないが…)
破産した銀行に押し込む間抜けから、初めての殺人、そして…。
強盗場面はあっさりと、もしくは新聞ニュースで描く。
半面、警察とのカーレース・銃撃戦は迫力満点、たっぷりと。
その間に起こる、主要メンバーを簡潔にかつ丁寧に描く。
意外なのは周りの反応。
マスコミが節操なく煽るのは今も同じ。
ボニーの母と、C・W・モスの父の反応はとても共感できるが…。
途中キャンプしていた人たち。識字の問題とか、新聞が買えないとか、情報が届いていないのか、知っていてのあの対応なのか。
とはいえ、ボニーの親戚たち、銀行で難を逃れた人たち…。
よっぽど、銀行は汚いやり方で、被債権者たちを追い詰めていたのか?
ちょっと違和感…。
そんな演出の中、ボニーの変化に胸かきむしられる。
毒婦にふさわしい、眼と唇。将来の見えない同じことの繰り返しに飽き飽きして、刺激を求め、ケチな自動車泥棒・クライドをそそのかしていく様。ゾクゾクする。
悪ぶり、自分を大きく見せようとする、その小賢しさ。
一線を越えてしまった後の暴走。
パック夫婦とクライド兄弟に接して、自分の家族を求める様。
やっと、現実的な自分たちの行きつく果てが見えてくる。
不安。
仲間の死、女として満たされることによって、安定した未来を夢見る様。(州を越えれば捕まらない≒今なら海外逃亡すればつかまりにくくなるようなものか?)
その移ろいゆく欲望、その時々の表情から目が離せなくなる。
そして、落ち着くところに落ち着くのかと思ったその矢先。
衝撃のラスト。
何が起こるかあまりにも有名で知っていてもなおの衝撃。
警察の裏をかいたと思ったが…。それがこうなってこうくるか。
当時を再現したものなのか。
真っ白なクラッシック・カー。
真っ白なドレス。
ワイシャツにベスト、片方だけ入った丸渕の黒いサングラス。
周りに比べて、なんともスタイリッシュな出で立ち。
二人の位置もこう配すか…。
ここには軽快な音楽もない。
ただただ、情景音のみ。直前の会話はあれど、断末魔も聞こえない。ただひたすらに鳴り響く〇〇。
それまでのトーンと全く違う。
この落とし方。
それまでの、カトゥーン的展開がすべて吹っ飛んで、そのラストだけが記憶に残る。
見直して、やっとボニーの繊細な表情を思い出すことはできるけれど。
それほどのインパクト。
狙って演出されたのだろう。
見事。
そして、映画は永遠のものとなった。
「フォーギー・マウンテン・ブレイクダウン」と「雨にぬれても」
軽快なバンジョーの音色とともに犯罪を重ねる二人。途中で仲間になるC・W・モス(マイケル・J・ポラード)もいい味を出している。とんでもない悪党なのだが、序盤で銀行に家を取られて嘆くじいさんを慰める伏線が印象に残り、善人であるかと錯覚するくらいに気持ちが良くなるのだ。世の中は大恐慌時代、失業者が溢れているアメリカ。世間に対する不満と憤りを盗みという手段で反抗する心情が映し出されている。最初に観た時には「悪いことはできないよなぁ」くらいにしか思わなかったのだが、今の世の中と同じく不況の中だけに感慨深いものがありますな。
俺たちに明日はない
アメリカンニューシネマの代表作。
ストーリー(悪役主人公)、撮影技法(銃殺のカット)、性的描写まで当時においては衝撃的だったよう。
現在観てそこに感動するのは難しいが面白い作品だった。
理解力不足かストーリー中に置いてけぼりになったシーンがあった。次回見る時は注意。
ボニーとクライドってよく耳にする。そして実在した人物だったんだ。
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