オリーブの林をぬけて

劇場公開日:2021年10月16日

オリーブの林をぬけて

解説・あらすじ

イランの名匠アッバス・キアロスタミの「友だちのうちはどこ?」に始まる「ジグザグ道3部作」の完結編。シリーズの前作「そして人生はつづく」に登場した、大地震の数日後に結婚したという若い夫婦。しかし現実では、夫役を演じた青年ホセインは妻役のタヘレに以前プロポーズして断られていた。キアロスタミ監督はこのエピソードを基に、前2作に登場した村とジグザグ道を舞台に再び映画を製作することを決意。結婚を諦めきれないホセインと、決して彼の言葉に応えようとしないタヘレ。映画製作の裏側で巻き起こるドラマを、ユーモアたっぷりに描き出す。特集企画「そしてキアロスタミはつづく」(2021年10月16日~、東京・ユーロスペースほか)にてデジタルリマスター版を上映。

1994年製作/103分/G/イラン
原題または英題:Zir-e derakhtan-e zeytoon
配給:ユーロスペース
劇場公開日:2021年10月16日

その他の公開日:1994年12月10日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第47回 カンヌ国際映画祭(1994年)

出品

コンペティション部門
出品作品 アッバス・キアロスタミ
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フォトギャラリー

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(C)1994 Ciby 2000 - Abbas Kiarostami

映画レビュー

3.5 それが幸せでも不幸でも、男と女に捧げた物語

2026年8月27日
PCから投稿

文化の違いの無秩序が気になる。
価値観、仕事、男と女、全てが違う。
映画とはいえ凄いと思う。

混沌とした物語のようで
本筋は一途な想いにある。

地震被害の残る風景
風にそよぐオリーブの木
長いラストシーンに思う
幸せは掴めたのかと。

心地いい風を感じた。

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星組

4.0 何が何やら

Mさん
2026年8月26日
Androidアプリから投稿

入れ子構造が複雑すぎて、妙にこの映画の登場人物と自分が親しいような気になってしまう。
それにしてもスタッフ(の役の人たち)は、偉そうでいやだった。

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M

4.0 人は思い通りに動いてくれない

2026年8月16日
PCから投稿
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shino

5.0 増殖するフィクションと一途な想い

2026年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1994年。アッバス・キアロスタミ監督。前作「そして人生はつづく」製作の裏側で、出演している男性から女性への一途な想いが募っていく、という話。素人を起用して映画をつくると素人が現実生活を持ち込んでくる、その様子をさらに映画にする、というメタメタ映画。それでいて、前2作同様に「ジグザグ道」を行ったり来たりするのはもちろん、「キアロスタミ・ブルー」としかいいようのない薄い水色が画面を建物や服装として彩ったり、遠くのオリーブ林と緑の草原、黄色く乾いた近くの建物の配置などが絵画のように美しい。
若い男女の頑固ともいえる一途な想いが今作の特徴。最終的にどうなるのかの興味を最後まで持続するのもすばらしい。大人たち映画製作陣は二人の対応に苦慮しつつなんとか映画を作っている。前作がそもそもメタ的につくられており、監督役として俳優が出演していたが、今作はさらにそのメタ作品として新たな監督役の俳優が出演していて、監督が増殖しているのもポイント。今回の監督(役の俳優)と前作の監督(役の俳優、今作では俳優が明示されている)が会話する場面があるが、それが、あいさつをすれば返ってくるエコーの逸話であることも意識的だろう。
もともと確かなものなどどこにもなく、反復と増殖の繰り返しで映画が、人生が、徐々に形成されていくのだ、ということだろう。ふと、大江健三郎が自作を題材にしてメタ的に小説を書いていく、その反復と増殖の過程に通じるのかなという想念がわき、「1990年代の想像力のあり方」ということがあるのかないのかという壮大なテーマが頭をよぎる。

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