男と女の詩

劇場公開日:

解説

人生の裏街道を歩くヤクザな男と美術商を営む女のほろ苦い愛を描く。製作はクロード・ルルーシュのプロダクションであるフィルム13、監督・脚本・台詞はクロード・ルルーシュ、脚本協力はピエール・ユイッテルヘーヴェン、撮影はジャン・コロン、音楽はフランシス・レイが各々担当。出演はリノ・ヴァンチュラ、フランソワーズ・ファビアン、シャルル・ジェラール、アンドレ・ファルコン、シルヴァーノ・トランキリ、クロード・マン、フレデリック・ド・パスカル、リロ・ド・ラ・パサルディエール、ミレーユ・マチューなど。

1973年製作/フランス
原題または英題:La Bonne Annee
配給:東和
劇場公開日:1974年3月16日

ストーリー

刑務所のホールで、新年特別新年会の催しとして、あのなつかしい「男と女」が上映されている。アヌーク・エイメとジャン・ルイ・トランティニヤンが、ひしと抱き合う再会のラスト・シーンをくいいるように見つめる男たちの中に、シモン(L・バンチュラ)がいる。彼は新年の特別恩典が与えられ、間もなく釈放される身だ。家にはゆっくりと廻り道をして帰った。そう急ぐことはない、というよりも、現実を見るのが怖かったのだ。フランソワーズ(F・ファビアン)はまだ待っていてくれるだろうか。果たせるかな、家には見もしらぬ男が主人顔で出入りしている。だが無理もない。彼女と離れてから、もう六年にもなろうというのだから。寂しさにうちのめされたシモンは、昔馴染みのナイト・クラブへと足を向けた……。画面は変わり、ここは一九六六年のカンヌ。シモンは相棒のシャルル(C・ジェラール)と大儲けをたくらんでいた。富豪の老人を装ったシモンに、シャルルはその運転手役。カンヌきっての超高級宝石店ヴァン・クリフから宝石を盗もうというわけだ。「ニースの病院で死にかけている六八歳の妹にプレゼントをしたいのだが……」。欲の皮のつっぱった支配人(A・ファルコン)は大喜びだった。かくしてサイは投げられたが、店の周囲を探るうち、シモンは、宝石店と軒を並べる古美術商の美人マダム、フランソワーズにすっかりいかれてしまった。お近づきになりたいシモンは一計を案じ、食事を一緒にするところまでこぎつけた。むろん、宝石強盗の計画もぬかりはなく、あとは本番を待つばかりだ。今宵はクリスマス・イブ。決行日を明日に控えたシモンは、フランソワーズの招きで秘書と称するシャルルと共に彼女の家を訪れた。気のきいた会話、上品なお客たち。そんな中にあってみじめな思いのシモンは憤然と席を立った。結果的にはそれがよかったのだ。改めてシモンの男らしさに惚れたフランソワーズの暖かいベッドの中で、一夜を過ごす結果になったのだから。さあ、あとは仕事をかたづけるだけだ。すっかり親しくなった支配人との間には、閉店時間ぎりぎりまで待ってもらう約束ができていた。計画はまんまと成功し、ごっそり宝石をいただいたシャルルはリハーサルどうり逃走。数分後、あとに残ったシモンも逃走、といきたいところだが、どうしたことか、パトカーが来てしまったのである。冷たい雨の中、警官に連行されるシモンの姿を、フランソワーズは眼をうるませて見送っていた……。共犯も宝石の行方もわからずに過ぎた六年間。間もなく時効を迎えようとしているヴァン・クリフ宝石店事件の解決のため、最後の手段として張りめぐらされた罠が新年の特赦だった。が、こんな罠に気づかぬシモンではない。昔馴染みのクラブに寄って尾行をまき、シャルルのもとを訪れた。約束の金を受けとり、あとは南米へ高飛びしてしまえばいい。最後にひとこと、フランソワーズの声を聴きたかった。だが、フランソワーズが男とベッドを共にしているようすが眼に浮かぶ。が、意外なことに、男を追い出したフランソワーズは、シモンを迎える用意を始めていたのだ。帰ろうか、南米にいこうか? 彼はついにフランソワーズのもとへ帰ってきた。その再会が、あの「男と女」のように甘いものでないことは充分承知のうえで。なにしろ、現実は映画のようなわけにはいかないのだから……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0フランシス・レイの曲が最高♪

2021年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 シャルルは逃げ、シモンが捕まった。6年経って恩赦を申し出るシモン。警察も仲間を捜さなくてはならないので恩赦で釈放を考えている。そこでモノクローム映像へと変わる。

 相棒について全く口を割らなかったシモン。女に対する考えよりも、男(相棒)に対するテーマのほうが強いようだ。

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kossy