オズの魔法使

ALLTIME BEST

劇場公開日:1954年12月25日

解説・あらすじ

アメリカの児童文学作家ライマン・フランク・ボームの名作小説「オズの魔法使い」を実写映画化し、魔法の国オズに迷い込んだ少女の冒険をミュージカル仕立てで描いた名作ファンタジー。カンザスの農場でおじ夫婦と一緒に暮らす少女ドロシーと愛犬トトは、巨大な竜巻に巻き込まれ、魔法の国オズにたどり着く。エメラルド・シティに住むオズの魔法使いに頼めばカンザスに戻してくれると聞いたドロシーは、道中で出会った知恵のない案山子、心を持たないブリキ男、臆病なライオンとともに魔法使いのもとを目指すが……。主人公ドロシー役にはジュディ・ガーランドが抜てきされ、彼女が歌う劇中歌「虹の彼方に」も大ヒットを記録。1940年・第12回アカデミー賞で作曲賞と歌曲賞、さらにガーランドが特別賞を受賞した。監督は後に「風と共に去りぬ」を手がけるビクター・フレミング。

1939年製作/101分/アメリカ
原題または英題:The Wizard of Oz
配給:MGM
劇場公開日:1954年12月25日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第12回 アカデミー賞(1940年)

受賞

作曲賞 ハーバート・ストサート
主題歌賞

ノミネート

作品賞  
美術賞  
特殊効果賞  
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映画レビュー

4.5 色彩の魔法

2025年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

4Kで再見しました。テクニカラーの黎明期に作られた作品で、何よりもまず「色彩の映画」として印象に残ります。モノクロのカンザスから一転して、オズの国に入った瞬間に広がる鮮やかな色の世界。まるで「これが新時代の映画だ」と宣言するかのように、色そのものの存在感を楽しませてくれます。心理的な色彩演出がまだ確立していない時代だからこそ、単純に“見せるための色”がここまで力強く働いています。

物語は、心・知恵・勇気を欠いた仲間たちとともに旅を続けるドロシーが、実はすでにそれらを内に備えていたことに気づくまでの過程を描いています。外の世界を冒険するように見えて、実は「自分の中にすでにあった力を再発見する」物語です。
「魔法使いオズ」が実は空虚な存在だったという展開も、外的権威よりも自己の内なる可能性を信じる寓話として響きます。

ラストのセリフ——「もしまた心の望むものを探すときがあっても、自分の庭より遠くを探しはしないわ」——に、この映画のテーマが凝縮されています。夢のような世界を経て、現実を再び肯定する。子どものための物語でありながら、大人が観ても胸に残る普遍的な作品です。
色彩が映画という芸術に与えた“最初の魔法”を、今あらためて実感できました。

鑑賞方法: BS4K

評価: 90点

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neonrg

3.0 メルヘンがあっていいストーリー

2025年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

CSで録画視聴。
作品は聞いたことがあったが、観たことがなくやっと観る事ができた。
よくあるストーリーだが、改めて観るとメルヘンがあっていいなと感じた。
最後はもちろん現実に戻るのだが、こういうストーリーは大人になっても
改めていいなと感じた。作品としてもよくできていた。

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ナベさん

5.0 最強の四人組

2025年5月2日
PCから投稿

MFL、WSS、SOM、MPと並ぶ五大ミュージカルのLeading offです。
さすが「風」のフレミング氏は王道の演出で児童文学を不朽の名作に仕上げました。
文句なしミュージカルの最高峰。

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越後屋

5.0 見応えのある映像と すばらしい音楽

2025年3月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

少女ドロシーと犬のトト...主人公に ふさわしい。

黄色のレンガ道...主人公に敷かれたレール。
頭の中がカラッポのカカシ...劣等感を抱いている生産者のよう。
心がないブリキの木こり...知能だけはあるAIロボットのよう。
臆病なライオン...優しくて大人しい偉い立場の人のよう。

肌が緑色の西の魔女...箒に跨って飛べてカッコイイけど怖い。
その奴隷の飛ぶ猿...キメラ的な怪物のような、堕天使のような。

ドロシーを救うグリンダ...その存在は 魔女に対するイメージすら救う。

エメラルド・シティ...伝説の大魔法使い オズがいる。

見応えのある映像と すばらしい音楽で魅せられた。
世の中に置き換えて難しく考えても 面白い。

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共感した! 10件)
Don-chan

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