オーロラの彼方へ

劇場公開日:

解説

「インナー・スペース」のデニス・クエイドと、「シン・レッド・ライン」のジム・カヴィーゼルが、時を隔てて協力し合う親子を演じるファンタジーサスペンス・ヒューマンドラマ。脚本は「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」のトビー・エメリッヒ。監督は「真実の行方」のグレゴリー・ホブリット。

2000年製作/117分/アメリカ
原題または英題:Frequency
配給:ギャガ=ヒューマックス
劇場公開日:2000年12月9日

ストーリー

恋人との別離に苦悩する刑事ジョン(ジェームズ・カヴィーゼル)にとって、30年前に殉職した消防士の父フランク(デニス・クエイド)は、誰よりも妻を愛し、息子のジョンを「リトル・チーフ」と呼び、とびきりの愛情を注いでくれたかけがえのない存在だった。もし父が生きていたら…そう思わない日は一日たりとてなかった。ある日、ジョンはクローゼットの奥から父の形見の無線機を発見する。オーロラの輝く夜、ある男との交信に成功したジョンは、無線機の向こうで男が自分の子供に「リトル・チーフ」と呼びかけるのを聞き、愕然とする。ジョンが無線機で交信した男は、なんと30年前に死んだ父フランクだったのである。くしくもその日は消防士の父が救助中に事故死する、まさにその前日であった。ジョンは必死にフランクに別の脱出ルートを使えば助かることを伝える。翌日、無線機の前で祈るジョンの目に信じられない光景が映った。机の上に彫り込まれていくメッセージ…「まだ生きてるぞ」。それは未来が変わった瞬間だった。だが、このことによって全く予想もしなかった大事件が発生してしまうのであった…。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第58回 ゴールデングローブ賞(2001年)

ノミネート

最優秀主題歌賞
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写真:Album/アフロ

映画レビュー

5.0やっと会えたね

2025年1月2日
PCから投稿

よくできてます。
過去を変えることで、その後が変わる。
変えたことで全てが良くなるわけではなく、悪い方向に行ってしまう。
ええええ!とか。
無線以外で連絡を取る方法、親子無線の証明とか。

そこに家族愛がたっぷりかかってて。
サスペンスだけど、ファミリー物でもあり、お仕事物でもある。
結末は覚えていたけど、最後は胸熱→ほろり。

見たかったんです、ずっと。
この作品をリメイクした(モチーフだと思う)韓国ドラマ「シグナル」。
面白かったので、本家本元を20年ぶりに鑑賞。よかったあ。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「little chief!(ちび隊長)」

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ゆき@おうちの中の人

3.5頭疲れる映画

2024年12月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

面白かったけど、ちょっと脳みそが追いつかなかった。時空行ったり来たり系は作品によっては良いんだけど、この映画は自分には少しストレスだった。
歴史を変えるのは良いことがある反面で、色々と変わってしまうのは怖い。
評価:3.8

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bigsuke

4.5親子の時を隔てた交流

2024年12月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

オーロラがジムカヴィーゼル扮する刑事ジョンサリヴァンは変わろうとしなかったので恋人が出て行ってしまった。たまたま無線を触っていたら何と30年前の亡くなったデニスクエイド扮する父親ジョンサリヴァンと交信していた。

観ているうちに以前観た事がある映画だったと思い出したよ。親子の時を隔てた交流はいいものだ。でも助けると歴史が変わり記憶も変わるのが難点だな。 30年越しの捜査はなかなか面白かったよ。

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重

4.5作品ジャンル「ミラクル」

2024年3月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

もう20年も前の作品になるんだね。評判が良いのは知っていたけど、過去の父親と無線で繋がる感動作って、ちょっとファンタジー色が強そうで何となく観る踏ん切りがつかずにいた。ファンタジーはあまり好みではないので。

覚悟を決めて実際に観てみると、確かにファンタジーがベースになっているが、多くのレビュアーさんが書いているようにアクション、サスペンス、感動ドラマ、ファンタジー、SF、スリラーと、あらゆるジャンルを内包したごった煮作品で、どれか一つを決めるならアクションだと思う。
悪者を倒し美女とキスして終わる80年代のアクション映画の、感動が強くなっているような感じかなと。

過去を変えて未来も変えるというのはタイムトラベル系ってことになると思うけど、キャラクターが過去と未来を往き来できるわけではないし、決められた過去より前は修正できない足枷感が斬新だったね。
それをうまく使って過去と現在が同時進行するのも面白かった。

だけど、本作が本当に面白い理由は、ここまで書いたような設定じみたことではなくて、もっと単純にワクワク、ドキドキ、ハラハラできることだろう。一言でいえば興奮するのだ。
もうツッコミなのかも自分で判断できない声をあげてしまうんだよね。
前半の感動アクションパートでは「酒など飲んどる場合かっ!早く無線だ」だし
後半のサスペンスアクションパートでは「コーヒーなど飲んどる場合かっ!早く野球を見ろ」で
「野球など見とる場合かっ!早く戻れ」と続く
最後の感動アクションパートで「オーロラなど見とる場合かっ!早く無線だ」と
とにかくキャラクターを応援しちゃうんだよね。

それもこれも、序盤から何度となく親子愛の描写を積み重ねてきた結果だと思うんだ。
例えば最初の頃にフランクが、息子に指一本でも触れたらだだじゃおかないと凄い剣幕で言うが、言われているジョンは自分のことなわけで、何て言うか、父も息子も30年の溝のおかげか過剰な愛情表現がわざとらしくなくて、観てても嫌味じゃないんだよね。
間接的だけど直接的な愛の確認行為みたいな。

ぐちゃぐちゃになってもおかしくないほど色々詰まった作品だけど、何かが欠けたら成立しないような絶妙なバランスで成り立った良作。
こんなミラクル、太陽の黒点のせいに違いない。

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つとみ