オーケストラ・リハーサル

劇場公開日:

解説

ある寺院の礼拝堂を舞台に、そこでの演奏のために集まって来た音楽家たちのリハーサル風景をドキュメンタリー・タッチで描く。監督・脚本インタビュアーは「フェリーニの道化師」のフェデリコ・フェリーニ、共同脚本はブルネロ・ロンディ、撮影はジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽はニーノ・ロータ、編集はルッジェーロ・マストロヤンニ、美術はダンテ・フェレッティが各々担当。出演はボールドウィン・バース、クララ・コロシーモ、エリザベス・ラビ、ロナルド・ボナッキ、フェルディナンド・ヴィレッラ、ジョヴァンニ・ジャヴァローネ、デイヴィッド・モーゼル、フランチェスコ・アルイージ、アンディー・ミラー、シビル・モステールなど。

1979年製作/イタリア・西ドイツ合作
原題または英題:Prova D'Orchestra
配給:フランス映画社
劇場公開日:1980年8月2日

ストーリー

13世紀に建てられた古い寺院に一人の老人がたたずむ。この老人、ズアネッリ(U・ズアネッリ)は、この礼拝堂の音の反響のよさが自慢で、過去に数々の名演奏会が、行なわれてきたのを知っている写譜師である。今日のオーケストラ・リハーサルには、テレビ局が取材にくるということで、ズアネッリ老人も、次々に到着する演奏家たちも、心持ちウキウキと興奮している。早速、テレビの取材班は彼らにインタビューを始める。美人ピアニスト(エリザベス・ラビ)は、ピアノは玉座についた王様のような存在だと言い、フルート奏者はフルートこそ人間の声に最も近いと主張する。あるトロンボーン奏者はトロンボーンは天使の楽器だというが他のトロンボーン奏者は、誰もいない冬の海岸できく孤独な楽器だと言う。また、クラリネットのおかげでポー河の霧につつまれた生活を脱出して自分の人生を開拓することができたというクラリネット奏者等、みんな、それぞれに自分の楽器について意見を述べる。そこヘやがて指揮者(ボールドウィン・バース)が登場してリハーサルがはじまった。気持ちが昂ぶってくるとドイツ語が出てしまう指揮者だ。演奏中に、勝手な態度をとる演奏者がいる。ラジオのイアフォンでスポーツ番組を聞いていたり、上着を脱いで半裸で演奏する者もいる。カンシャクをおこす指揮者。“ダ・カーポ(はじめから)”という彼の声が響きわたる。マネージャーやユニオン代表の合図で休憩時間がとられる。早速、休憩中にもインタビューが行なわれる。練習が再開されると同時に、演奏者たちは巨大なメトロノームを持ち出し騒ぎ出す。さらに、マネージャーとユニオン代表の口論がはじまった。と、突然、地ひびきのような音と共に礼拝堂の壁がひびわれ、激しい震動が襲う。その震動のショックでハーピストが死んだ。演奏者たちは、厳粛な面持ちで楽器を取り直す。そして、再びリハーサルが再開された。指揮者の声が礼拝堂に響いた。“ダ・カーポ”。

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映画レビュー

4.0個性溢れるオーケストラ奏者と指揮者の切磋琢磨が美しい音楽を生む、さあ“ダ・カーポ”

2022年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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Gustav

3.0ニーノ・ロータ

2021年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 元々はTV映画だったようだが、政治的だとして放映もピンチだったようだ。最初はふつうの音楽ドキュメンタリーのような雰囲気だったのだが、徐々に労働者としての楽団員がドイツ人指揮者に腹を立てて、巨大なメトロノームが出てきて鉄球で壁を壊す。

 資本家に搾取される労働者を表しているようだが、最終的には冷静になり、芸術家としての誇りを取り戻した。音楽はニーノ・ロータ、気持ちがいい。

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kossy

3.0やっぱりフェリーニだった!

2019年9月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

なんだろうどんな映画なんだろうと思って観てみたらやっぱりフェリーニだった、最初普通に始まる感じだったけどアレ?アレレ?
で途中からオイオイぶっ飛んでるぞ!アリャ!!「やっぱりフェリーニだった!」

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雪国の離島の生まれ、山裾育ち

3.0題材は良いが...

2018年10月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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カメレオン