エル・マリアッチ

劇場公開日:

解説

メキシコの小さな町にたどり着いたミュージシャンが、殺し屋に間違えられたことから起きた騒動記。弱冠24歳のロバート・ロドリゲスが、監督・製作・脚本ほか7役を兼ね、製作費わずか7千ドル(約77万円)、撮影日数14日間で撮り上げた作品。主演のカルロス・ガラルドが共同製作。音楽はマーク・トルエーロ、アルバロ・ロドリゲス、ホワン・スアレス、セシリオ・ロドリゲス、エリック・ガスリーが担当。スローモションの多用など、低予算を逆手にとった撮影技法の数々が、一種独侍のおもしろい効果を上げている。93年度サンダンス・フィルム・フェスティヴァル観客賞受賞。共演はコンスエロ・ゴメスほか。

1992年製作/アメリカ
原題または英題:El Mariachi
配給:ケイブルホーグ
劇場公開日:1994年2月24日

ストーリー

メキシコの小さな田舎町、アクーナに黒いギター・ケースを抱えたマリアッチ・ミュージシャン(カルロス・ガラルド)が、仕事を探してやってきた。同じ頃刑務所を脱獄したアズール(レイノル・マーティネス)が、盗んだ金をひとり占めした昔の仲間、モーリシオ(ピーター・マルカルド)の配下を皆殺しにしていた。アズールはマリアッチと同じような黒いギター・ケースにマシンガンを入れ、同じような黒い衣装に身を包んでいた。手下を殺されたことに激怒したモーリシオは、アズールの行方を追い、町中に黒いギター・ケースを持った黒服の男を探し出すよう指令を出す。一方、何も知らぬマリアッチはホテルにチェックイン、フロントがモーリシオに知らせたために殺し屋たちがホテルに急行する。自分が殺し屋に狙われていることを知ったマリアッチはホテルを脱出。からくも逃げのびるが大切なギター・ケースを置いてきたことに気付き、危険を覚悟でホテルに戻った。再び殺し屋たちに見つかった彼は、機転を利かせて4人の殺し屋たちを倒した。行き場のなくなったマリアッチは、仕事の売り込みに立ち寄ったバーの美しい経営者のドミノ(コンスエロ・ゴメス)を頼り、ドミノは彼をかくまう。だが彼女はモーリシオの愛人だった。モーリシオの手下が彼女に、黒いギター・ケースを持った黒服の男のことを告げると、彼女はマリアッチに疑いを抱くが、彼に歌わせ本当のミュージシャンであることを信用する。一方ドミノを利用してモーリシオに接近しようと考えたアズールは、彼女の店でマリアッチのギター・ケースを間違って持って帰ってしまう。それに気付いたマリアッチは取り戻そうとマシンガンの入ったギター・ケースを抱えてアズールを追いかけるが、殺し屋たちに見つかり、逆に捕らえられる。モーリシオはマリアッチを見て人違いに気付き、彼は釈放される。その頃、アズールはドミノを捕らえ、モーリシオの家に向かっていた。マリアッチは彼女を救うべく、単身現場に向かう。敵を片付けるが撃たれて指を失いギターが弾けなくなった彼は、マシンガンを提げてまた町を去って行った。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0サム・ペキンパーとタランティーノの影響受けているじゃん

2023年12月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.5超大作 = 良い映画とは限らない

2022年11月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

「デスペラード」に続くマリアッチ3部作の第1弾☝️
エルがなぜギターケースに銃を入れるようになったかが描かれています。

わずか7,000ドルという低予算で作られながら、200万ドルの興行収入を得たロドリゲス監督の出世作。

まるで「映画はお金をかければいいってものじゃない」というメッセージが伝わってくるかのような作品。

緊迫の追跡劇🏃
ヒロインとのラブロマンス💞
そして燃え上がるエルの怒りの炎🔥

最後に単純な終わり方をさせないところが、後のデスペラードの大ヒットに繋がったのではないでしょうか。

余談ですが…

し… 死人が動いた!?

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びぃあぃじぃ

3.5一杯やりながら観るにはピッタリな作品

2022年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

DVD鑑賞
ロドリゲスを一躍世に知らしめた作品。
タランテイーノの助言もあって、その後三部作に化けたシリーズですね。
先日うっかり「デスペラード・ガールズ」という作品を観てしまい、思い出したように本作が観たくなりました。
低予算ならではのチープ感はあるものの、そのテンポが良い。
シリアスな寂しげな物語をベースに、随所にユーモアを挟見込む作風はさすが。
とても観やすいんですよね。
尺もちょうど良く良くできたガンアクションです。
何も考えず、一杯やりながら観るにはピッタリな作品です。

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白波

4.0【”メキシコの街に現れた、黒い服とギターケースを持った二人の男。”マリアッチのギターの音色も印象的なメキシコギャングを描いた、ロバート・ロドリゲスの名を挙げた作品。】

2021年10月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

ー メキシコギャングの人間の皮を被った非道な姿は、コーマック・マッカーシー著作の”血と暴力の国”を代表とした数作で描かれている。
  映画で言えば、「ノー・カントリー」や、「悪の法則」で、その様は描かれている。ー

◆感想

・”マリアッチ”と言う、メキシコ独自の楽曲を奏でる男と、ギャング集団のドン、モコとその手下と思われる獄中にあったアズールとの“人間違い”が起こした事件を、シンプルに描いている。
 シンプル・イズ・ザ・ベストを地で行く作品である。

・モコの情婦でありながら、マリアッチを匿う、バー経営を任されたドミノの存在が今作に華を持たせている。
その哀しき最期にも・・。

<今作をきっかけに、ロバート・ロドリゲス監督はその名を上げ、続編が作られたようであるが、その理由が良く分かる、シンプル・イズ・ザ・ベストの典型的な作品である。>

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NOBU

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