SF最後の巨人

劇場公開日:

解説

疫病のために殆どの動植物が絶滅した2003年のニューヨークを舞台に、僅かに生き残った人間同士の弱肉強食の戦いを描く。製作はフレッド・ワイントローブとポール・ヘラー、監督は「燃えよドラゴン」のロバート・クローズ、撮影はジェラルド・ハーシュフェルド、音楽はジル・メレ、編集はマイケル・カーンが各々担当。出演はユル・ブリンナー、マックス・フォン・シドー、ジョアンナ・マイルズ、ウィリアム・スミス、リチャード・ケルトン、スチーブン・マックハッティなど。日本語版監修は高瀬鎮夫。テクニカラー、ビスタサイズ。1974年作品。

1974年製作/アメリカ
原題または英題:The Ultimate Warrior
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1976年4月10日

ストーリー

バロン(マックス・フォン・シドー)は、ニューヨークの中心部にあるコミューンのリーダー。時は20世紀を終え、21世紀に入っていたが、世界は古代へ向かって逆戻りしていた。猛烈な疫病が世界中を襲い、人類の殆どが死滅していたのだ。バロンのコミューンでは数十人の生存者が肩を寄せ合い、ひもじさに耐えながら生きていた。一歩ここから出れば原始人のような兇悪な人間たちが徘徊し、たちどころに人肉にされてしまうのだ。カーソン(ユル・ブリンナー)は集落のために雇われた用心棒で、集落への侵入者は容赦なく殺す殺し屋だった。やがて彼の最大の敵として、少し離れた集落を指揮するキャロット(ウィリアム・スミス)が大きく浮かび上がってくる。バロンの集落のカル(リチャード・ケルトン)という男が新しい種子を見つけそれが収穫を待つばかりに成育していたからだ。その頃、バロンの娘メリンダ(ジョン・マイルズ)が身ごもり、バロンの頼みでカーソンがどこか安全な場所に移すことになった。バロンはカーソンに古い地下鉄の地図を渡し、地下道を通ってニューヨークから脱出するよう指示した。ところが、サイラスというバロンの集落の人間がキャロットに寝がえり、2人の通る道や彼が種子をもっていることなどをバラしてしまった。早速キャロットは手下を連れ地下道へもぐり込んだ。その頃地下道ではメリンダの陣痛が始まり男の子を産み落とした。既に追っ手が迫っていたために、彼はメリンダを引き込み線に隠し、群らがる敵を1人1人倒していき、キャロットとの1対1の対決が始まった。旗色の悪くなったキャロットは鋼鉄線をカーソンの手首にまきつけたが、同時に自分も足をすべらせて深い穴に落ちた。穴底には餓えたネズミが群れをなし、えさを待ち構えていた。カーソンは穴に落ちまいとふんばるが、鋼鉄線をはずすことは出来なかった。カーソンは斧をふり上げ思いきって、自分の手首をたたき斬った。キャロットはまっさかさまにネズミの群れの中に落下していった。カーソンはメリンダを連れて、再び旅立っていった。(ワーナー・ブラザース映画配給1時間34分)

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0 上半身裸で図書館の前に2日間も突っ立っている男カーソン。バロンを...

2018年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 上半身裸で図書館の前に2日間も突っ立っている男カーソン。バロンをリーダーとするコミュニティは敵対する暴力好きのキャロット(ウィリアム・スミス)たちから守るため好条件で彼を雇い入れる。バロンたちは娘のメリンダ(マイルズ)の夫カルが栽培するトマトや新種の穀物を配給制で生活しているのだが、食うだけで精いっぱい。途中、幼子のいる夫婦が粉ミルクを求めて敵対するグループのビルに侵入して殺されることでバロンの意志は固まった。娘と生まれてくる赤ん坊のためというエゴもあったが、人類の未来のために穀物を栽培できる島へと託そうとしたのだ。

 トマトをめぐってコミュニティ内の裏切り、粛清。やがて、用心棒と自分の娘を脱出させたことで、民衆は怒り、バロンを殺してしまう。終盤は地下鉄跡での2人の脱出劇。メリンダの陣痛が始まり、やむなく地下鉄内で出産。そしてキャロットたちが赤子の泣き声を聞いて追ってくる。カーソンとキャロットのガチ対決が見もの。鉄球を振り回し攻撃するキャロット。カーソンは得意の短刀を振り落とされ、手首に鉄球のロープが食い込み、キャロットが落下寸前。どうすることもできなくなって、カーソンは自分の手首を切り落としてしまうのだ・・・おぞましい。そして最後には未来への希望を見せてエンディング。

 アメリカ映画にしては銃がまったく出てこない珍しさ。斧やボウガンと鉄球、対するはナイフ。そして手首切り落としの見せ場。荒廃した世界観も廃墟と化した地下鉄のセットもよかったけど、全体的には不満足。『燃えよドラゴン』の監督だけど、一発屋監督だったのね。

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kossy

2.5これは種モミなんじゃ...今日より明日なんじゃ...

2013年6月27日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

荒廃した近未来、食料が尽きかけるなか、ミスミのじいさん じゃなくマックス・フォン・シドーに腕っぷしを買われ、安全な場所に新種の穀物の種を運ぶ依頼を受ける流れ者ブリンナー。
ジードのような対立グループと戦いながら目的地へ目指すが...

北斗の拳の原作者、間違いなくこの映画観てますね!

主人公は北斗神拳使えないかわりに、ナイフの使い手で、襲いくる敵の腹を次から次へとサクサク刺していくのが、リアルで痛そ〜!

地味な戦いが延々と続くだけなんだけど、世界観が199X年なので、北斗の拳好きな人は必見です。

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たぁ〜ちぃん