歌っているのはだれ?
劇場公開日:1984年9月29日
解説
ドイツによるユーゴスラヴィア侵攻の前日の田園地方を舞台に、ベオグラード行きのバスに集まって来た人々の触れ合いを描く。製作はミラン・ジュムキッチ、監督はスロボダン・シャン、脚本はドゥシャン・コヴァチェヴィッチ、撮影はボジダル・ニコリッチ、音楽はヴォイスラヴ・コスティッチ、編集はラナ・ヴコブラトヴィッチ、衣裳はミラ・チョハジッチが担当。出演はパヴレ・ヴイシッチ、ドラガン・ニコリッチ、ダニロ・ストイコヴィッチなど。
1980年製作/ユーゴスラビア
原題または英題:Ko to Tamopeva
配給:岩波ホール
劇場公開日:1984年9月29日
ストーリー
1941年4月5日。それは、ドイツによるユーゴスラヴィア侵攻の前日にあたる。美しい田園地方、セルビアの片田舎に一軒家が建っている。ここが、首都ベオグラード行きのバスの出発点である。すでに数人の男たちがバスが来るのを待っていた。ベオグラードにオーディションを受けに行くという、自惚れやの男性歌手(ドラガン・ニコリッチ)、結核患者のはげ頭の男(ボリスラフ・スティエバノヴィッチ)、軍隊に入っている息子に面会に行くという老いた農夫(スタノイロ・ミリコヴィッチ)、二人のジプシー音楽師(ミオドラグ・コスティッチ)などである。そこにロバにまたがった農夫がやって来て、バスがパンク修理をして遅れると告げた。どのくらい遅れるのかと問いつめる男たちに、農夫は「俺の知ったことか」と捨て台詞を残し、再びロバに揺られて去って行った。遅れて駆けつけたハンター(タシュコ・ナチッチ)は、バスを待っている時間が惜しいと、次のバス停まで狩をしながら歩いていった。やがて、小さな丘の向こうから、白い煙を吐きながらやってくるバスの姿が見えた。遅れた事を悪びれる様子も見せず、太った車掌(パヴレ・ヴイシッチ)がバスから降りた。彼はバスの持ち主であり、息子二人が運転手として手伝っている。早くバスに乗ろうとあくせくしている男らを横目に、車掌はなかなか彼らをバスに乗せない。やっと「乗せろ!」と息子に命令する彼。ベオグラードへとバスは出発した。しかし、わずか百キロほどの道のりが、24時間もかかる長旅になるのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- スロボダン・シャン
- 脚本
- ドゥシャン・コバチェビッチ
- 製作
- ミラン・ジュムキッチ
- 撮影
- ボジダル・ニコリッチ
- 音楽
- ボイスラブ・コスティッチ
- 編集
- ラナ・ヴコブラトヴィッチ
- 衣装デザイン
- ミラ・チョハジッチ
- 字幕
- 山崎剛太郎
受賞歴
第34回 カンヌ国際映画祭(1981年)
出品
ある視点部門 | |
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出品作品 | スロボダン・シャン |