イシュタール

劇場公開日:

解説

米ソのスパイがバッコする架空の国イシュタールでスパイ合戦に捲き込まれたシンガー&ソングライター・チームが主人公のドタバタ・コメディ。製作はウォーレン・ベイティ、監督・脚本は「ふたり自身」のエレイン・メイ、撮影はヴィットリオ・ストラーロ、音楽コーディネートはジョン・ストラウスが担当。出演はウォーレン・ベイティ、ダスティン・ホフマンほか。

1987年製作/アメリカ
原題または英題:Ishtar
配給:コロムビア映画
劇場公開日:1988年1月15日

ストーリー

シンガー&ソングライターとしてコンビを組んで5カ月目のライル・ロジャース(ウォーレン・ベイティ)とチャック・クラーク(ダスティン・ホフマン)はまったく売れないニューヨークに嫌気がさして海外興行の話に飛びついた。場所は何と北アフリカ。その頃、モロッコと国境を接した王国イシュタールでは、ある遺跡発掘チームが7世紀の“予言の地図”を発見、狂喜乱舞していた。それには、「いつか2人の神の使者がイシュタールに現われ貧しい民を救う」と記されていた。政情不安な現在、この地図が公表されたら大変なことになる。その時一群の賊がキャンプを襲い、発掘チームの助手が地図を持って逃げる。2人はそんなぶっそうな場所とも知らず戒厳令下のイシュタールにのこのこやって来たのだ。早速空港で謎の美女がパスポートを貸してほしいと2人に接触してきた。女の名はシーラ(イザベル・アジャーニ)といい、女に弱いクラークはついおだてにのって……。シーラはイシュタールの腐敗した現政権打倒をめざす左翼ゲリラの女闘士で、2人は予言の地図をめぐる各国の情報員が入り乱れたスパイ合戦に捲き込まれた上に、地図の存在と“2人の神の使者”の登場を危惧する首長に命を狙われる。暗殺者の魔手を逃れて砂漠に迷い込んだ2人は命がけの逃避行の末、ニューヨークに逃げ帰った。

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映画レビュー

5.0大コケ映画ですね、でもそれ故にか妙に愛おしさが

2023年6月27日
iPhoneアプリから投稿

ロードショー公開時に、新宿歌舞伎町のオールナイト館で観ました。 あんまり、ちゃんと観てる客が居なさそうでしたが。 というのは、当時は「今夜の寝床に」みたいに入ってる人も居たりするような時代だったので….. 自分としては、この顔ぶれだからさぞかしな面白さだろうと期待して行ったのだけれど、いつまで経ってもそのような期待したような展開にはならないうちに「これで終わりなのかい?」状態となりました。 正直、呆れました。 主演がダスティン・ホフマンとウォーレン・ベィティでイザベル・アジャーニまで出ていて、こんなのあり得ないだろう、な作品と化してます。 で、やっぱり大コケして、殆ど話題にもならないうちに終わってしまい、忘れて去られていきました。 後に、ビデオ・テープでの発売はあったものの、我が国ではDVD発売も未だ無く、幻な作品となってしまってます。 さぞかし、観たヒト少ない事でしょうね。 しかし、主演の2人のハズした笑いの演技が、本気でハズレてる状態と化してしまってる事には唖然とします。 良くこの2人でやって、こんな映画が出来上がってしまったものだと、ムシロ衝撃を受けます。 その上、イザベル・アジャーニが絡んでくるワケだけど、良くまあこんな役を引き受けたものだと。 だって、胸自分から丸出するシーンとかあったりもするようなの。 だけど、可愛いいんですよね。 初鑑賞時には、呆れて呆然としましたが、なんか妙な味があるというか、主演2人のくたびれた中年オヤジ的キャラクターのペーソス感に親近感というか同情意識というか、なんとも表現しがたい念を覚えるようになってしまいました。 あと、主演の2人がこれやるのをホントに楽しんでやっているように感じられるのが、何とも言えず好きな要因でしょうかね…… それと、劇中二人が唄う歌が余りにもワザとらしいヘタクソさ加減と、バカみたいなステージぶりが、ある意味凄いです。 当時、Music TV で主題歌のプロモ・ビデオも見た事ありましたね。 The Diamonds の"Little Darlin'"のカヴァーですが、これは多少ふざけ入りつつも割と真面目に2人でやってる感じで、好きでした。 今ではLOVEな一本です。

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アンディ・ロビンソン