生きてこそ

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説・あらすじ

1972年にアンデス山脈で起きた飛行機事故の実話を基に、生存者たちの壮絶な体験を描いた人間ドラマ。ピアズ=ポール・リードのノンフィクション「生存者 アンデス山中の70日」を原作に、「アラクノフォビア」のフランク・マーシャルが監督を務め、「月の輝く夜に」のジョン・パトリック・シャンレイが脚本を担当。実際の生存者をアドバイザーに招き、生還までの72日間をリアルに再現した。1972年10月。南米ウルグアイの学生ラグビーチームの選手とその家族・友人ら45人を乗せたチリ行きの旅客機が、アンデス山脈に衝突し墜落した。27人の生存者たちは、通信不能で捜索隊を待つしかない状況だった。極寒の中、食料はすぐに底をつくが、救助隊は一向に現れない。やがて彼らは、捜索が打ち切られたことをラジオで知る。出演は「いまを生きる」のイーサン・ホーク、「グッドモーニング・バビロン!」のビンセント・スパーノ。ジョン・マルコビッチがナレーションを務めた。

1993年製作/126分/アメリカ
原題または英題:Alive
配給:UIP
劇場公開日:1993年5月29日

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映画レビュー

4.5見応えアリ

2025年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

前々から名作として知られており名前も知っていて若かりし頃の「イーサン・ホーク」が出ているのも知っていましたがなかなか機会にありつけず今まで見ないままでした。

実話だそうです。

「ジョン・マルコビッチ」が実は語り手として登場しています。

飛行機事故のシーンは壮絶です・・・。いろんな悲しみがそこでまず起こる。
その後生き残った人は「助かった」と思ったでしょう。

でもそこからがまた地獄の始まりだった・・・。

生き延びた人はまた違う地獄を味わうのでむしろ「飛行機事故で絶えた方が良かったのではないか・・・」と考えてしまう人もいたんじゃないかと思います。

こういう映画の場合は必ず自分に置き換えてしまいます。
そしてどう行動を取るだろうと勝手な分析をしてしまいます。

映画で描かれている内容の全てにおいて正しい判断だったかどうかは人それぞれになるような内容。
まさに「考えさせられる映画」ということでしょう。

映画の中では世間でいう「禁断のシーン」が描かれています。

この映画はそのシーンばかりがフィーチャーされがちですが作品の肝はまた別のところにあると思います。
生き延びた人の中でもより強く「生きたい」と思った人。

それぞれに色々な想いがありその想いが団結力、知恵、奇跡を生み出させたのではないでしょうか。

美しすぎる情景の中の出来事ですが、その美しさよりも何よりも「生きぬいた」という奇跡に人が持つ可能性の未知数を感じました。

名作として語り継がれているだけあり見ごたえアリです。

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ノリ

4.5【実際に起きたアンデス山中で起きた飛行機事故を基に、極限常態下で人間が生きるために選択した事を肯定的に描いた作品。ラストのシーンは、矢張り沁みる作品でもある。】

2024年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 今作のベースになった、1972年、ウルグアイの学生ラグビーチームを乗せた旅客機が、厳寒のアンデス山中で墜落事故を起こした事故を基にした映画は、24年1月にJ・A・パナヨ監督の「雪山の絆」を鑑賞した。
  そして、その時から今作を鑑賞したいと思っていた。-

◆感想

・今作で遭難した学生たちは、ペシミスティックに物事を考える人と、オプティミスティックに物事を捉える人に別れている。
 今作を観ると、決死の思いで雪山から脱出を図ったイーサン・ホーク演じるナンドがオプティミスティックな人物の代表で有ろう。
 ナンドは、食料が尽きた際にも、”墜落させたパイロットの肉を食う”と言い、生存者達は凍った遺骸から切り取った肉を煩悶しながら、口にするのであるから。

・生き残った彼らに、自然は厳しい。厳冬が過ぎて雪面が緩くなった夜、表層雪崩が機体内にいる彼らを襲い、8名が死亡してしまうのである。

・50日を過ぎても救助隊が来ない事から、ナンドは助けを求めに行くことを提案する。標高4000m越えのアンデス山脈をアイゼン、ピッケル、完全な装備無しに登るのだが、彼らが若いラガーマンだった事も奏功したのだろう。
 それにしても、ナンドの強い信念、リーダーシップには驚かされる。

■感動的なのは、ナンドとカネッサが苦難の末、チリの麓に到達し、救助のヘリが来るシーンであろう。

<J・A・パナヨ監督の「雪山の絆」はフランク・マーシャル監督が製作した今作に可なり忠実に描かれている事が分かる。
 それでも、私は今作を感慨深く鑑賞した。
 事実に基づいている点と、ラストの感動シーンがあるからであろう。>

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NOBU

5.0超長期遭難だったとは!

2024年2月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

怖い

興奮

劇場で「雪山の絆」を見逃したため代わりに鑑賞。

そういう人たちがいた、ということは事故ニュースとして知っていたが、
よもやの超長期遭難!
襲い掛かる苦難も映画のようで、
食うか食わぬかにはキリスト教国においてなお大変な決断だったろうし、
無神論者だろうと迫られてどうするのか、想像すらできない。
加えて自力で救助を呼びに行ったというのだからにわかに信じられず
ちょっと想像を超えていて目が離せなかった。

劇場公開は30年前。ヘンにCGに頼ってないため古さを感じない。
つまりオールロケなのだろうが、どこの山で撮ろうと撮影、大変だったのではと。

若く、スポーツマンで、結束あるひとチームが遭難したからこそ助かったのだろうと思う。こうした映画にありがちな、他人同士だからこそ我が、我がで和を乱す悪役がおらずとも緊迫する展開は新鮮だった。

そして平素において突飛な行動をとる人物は煙たがられるが、
イーロンマスクのような、不可能と思えることへ信念持って突き進むクレイジーな人物は、
全体のためにもピンチの場面には必要だよなぁ、とつくづく思わされる。
これぞ多様性。

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N.river

5.0ウルグアイ空軍機571便遭難事故

2024年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

オープニングの飛行機墜落は臨場感を出す為にBGMを省いたらしい。その演出は見事。予備知識もなく実話というだけで見ると惨い現実に絶句。人肉を食べるシーンも映画では最小限に押さえられたが原作ではかなり細かい描写になっていて生存者の壮絶な死闘が嫌でも伝わってくる。原作を読むと分かるが人肉を食べるシーンは殆どがカットされていてハイライト的な内容になってる。映画だから仕方ないといえばそれまでだがアンデスの奇跡の詳細が知りたい人は原作を読むべき(原作は文字の世界だから描写がリアルでグロい)。映画は入門編といった感じか。最後に生存者が死者の人肉を食べるシーンだがゾンビや食人族のようなグロと勘違いされても仕方ないがそういうシーンは一切ないのでご安心下さいm(_ _)m)

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HILO