怒りの荒野
劇場公開日:1968年5月10日
解説
ロン・バーカーの小説を「二匹の流れ星」のエルネスト・ガスタルディとトニーノ・ヴァレリーが脚色、「さすらいの一匹狼」のトニーノ・ヴァレリーが監督したイタリア西部劇。撮影は「ローマの女」のエンツォ・セラフィン、音楽は「さらばアフリカ」のリズ・オルトラーニが担当している。出演は「南から来た用心棒」のジュリアーノ・ジェンマ、「夕陽のガンマン」のリー・バン・クリーフ、「野性の眼」のジョルジョ・ガルジュッロ、「続・夕陽のガンマン 地獄の決斗」アル・ムロック、ワルター・リラ、ルカス・アマンなど。テクニカラー、テクニスコープ。
1967年製作/イタリア
原題または英題:Days of Wrath
配給:東和
劇場公開日:1968年5月10日
ストーリー
メキシコとの国境に近いクリフトンの町。私生児としてこの町に生れ、養育院で成長したスコット(G・ジェンマ)は、町の人たちの侮蔑と罵詈に耐えながらただ黙々と働いていた。だが、彼の心には、いつか一人前のガンマンとなり町の人たちを見かえしてやろうという意地がもえていた。そんなある日、フランク・タルビー(L・V・クリーフ)と名乗る流れ者が町にやって来た。タルビーの馬の世話をしたスコットが、その駄賃をとりに酒場へ入った時スコットを酒場に入れる入れないで、タルビーと町の人たちとの間にいさかいが起り、決闘となり、腕自慢のパーキンスが挑戦、タルビーに呆気なく倒された。裁判の結果、無罪となってタルビーは去った。事件の張本人とみなされ、リンチをうけたスコットは、タルビーの弟子入りをのそんで、後を迫った。訓練は苛酷なものだったが、スコットは強い意志と恵まれた天分で、メキメキ腕を上げていった。今や一人前のガンマンとなったスコットを連れて、タルビーは再びクリフトンの町へ帰ってきた。そして、まず銀行家のターナーをはじめ、次々と町の有力者たちに対して脅迫を始めた。町の有力者たちは刑事の発案で、殺し星を雇ったのだが、その殺し屋も、タルビーの前には敵ではなかった。今や、タルビーは町の主となった。だが、こうしたタルビーの無法ぶりにスコットは、疑問をいだきはじめていた。その気持は次第に大きくなっていき、タルビーが卑怯な町の有力者たちと手を結び、また、幼いころからスコットを可愛がってくれ、新しいシェリフとなったアランを射殺したことによって、はっきりとしたものとなった。スコットは、判事や、タルビーの手下たちを次々と倒し、ついにはタルビーと対決することになった。真昼の広場で、かつての師弟は対決した。二人の腕が同時に動き、銃声が静寂をやぶった。倒れたのは、タルビーだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- トニーノ・バレリー
- 脚色
- トニーノ・バレリー
- エルネスト・ガスタルディ
- 原作
- ロン・バーカー
- 撮影
- エンツォ・セラフィン
- 音楽
- リズ・オルトラーニ