アル・パチーノのリチャードを探して
劇場公開日:1996年12月21日
解説
シェイクスピアの史劇『リチャード三世』(邦訳・新潮文庫など)、その上演のためのリハーサルと、上演されたシーンとのモンタージュを通して、シェイクスピアの精神を現代に甦らそうと試みる演劇ドキュメンタリー。監督・製作は「ヒート(1996)」の演技派アル・パチーノで、自身の資金をつぎ込み、念願の初監督を実現。製作はパチーノと、彼の舞台活動に過去5年間にわたり協力しているマイケル・ハッジ。エグゼクティヴ・プロデューサーは「陽のあたる教室」のウィリアム・ティートラー。ナレーションはパチーノがフレデリック・キンボールと共に執筆。撮影はダイレクト・シネマの旗手リチャード・リーコックの子息、「SUPER MODEL'S CATWALK」のロバート・リーコック。音楽は「ムーンライト&ヴァレンチノ」のハワード・ショア。美術はケヴィン・リッター。編集はパスクァーレ・ブバ、ウィリアム・アンダーソン、ネッド・バスティール、アンドレ・ベッツ。衣裳はオード・ブロンソン・ハワード、デボラ・スコット、劇中劇『リチャード三世』のクライマックスの戦闘シーンはイヴォンヌ・ブレイクが担当。パチーノは舞台でも何度か演じたシェイクスピア劇最高の悪役グロスター公リチャード(のちのリチャード三世)に扮する。共演は「陪審員」のアレック・ボールドウィン、「ユージュアル・サスペクツ」「ザ・プロデューサー」のケヴィン・スペイシー、「キルトに綴る愛」のウィノナ・ライダー、「フランケンシュタイン」のアイダン・クインと、アメリカ映画の演技派スターたちがシェイクスピア劇の大役で好演。キャストたちは映画の随所に挿入される、劇映画として演じられた『リチャード三世』でそれぞれの役に扮すると共に、リハーサルやディスカッションなどでは本人として登場して、役作りやシェイクスピアの解釈、その現代的意義について活発に発言する。さらにシェイクスピアをより良く知るため英国へ赴き、シェイクスピアの生家などを訪問するパチーノに応える形で、英国劇壇の重鎮「プロスペローの本」のジョン・ギールグッド、「ヘンリー五世」「から騒ぎ」の英国劇壇の寵児、「世にも憂鬱なハムレットたち」のケネス・ブラナー、「欲望」「ミッション:インポッシブル」の名女優ヴァネッサ・レッドグレーヴ、舞台『オセロ』(64)の名演も知られる「スニーカーズ」のジェームズ・アール・ジョーンズがインタビューに応じ、シェイクスピアを演じる心構えや秘訣を明かす。
1996年製作/112分/アメリカ
原題または英題:Looking for Richard
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:1996年12月21日
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アル・パチーノ
- ナレーション執筆
- アル・パチーノ
- フレデリック・キンボール
- 原作
- ウィリアム・シェークスピア
- 製作総指揮
- ウィリアム・ティートラー
- 製作
- アル・パチーノ
- マイケル・ハッジ
- 撮影
- ロバート・リーコック
- 美術
- ケヴィン・リッター
- 音楽
- ハワード・ショア
- 編集
- パスクァーレ・ブバ
- ウィリアム・A・アンダーソン
- ネッド・バスティール
- アンドレ・ベッツ
- 衣装デザイン
- オード・ブロンソン=ハワード
- デボラ・L・スコット
- イボンヌ・ブレイク
- ライン・プロデューサー
- ジェームズ・ブレット
- 字幕
- 松浦美奈
-
Richad Duke of Gloaster(later King Richard III)アル・パチーノ
-
George Duke of Clarenceアレック・ボールドウィン
-
Queen Margaretエステル・パーソンズ
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Richmondエイダン・クイン
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Lady Annウィノナ・ライダー
-
Buckinghamケビン・スペイシー
-
Queen Elizabethペネロープ・アレン
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Hastingsケビン・コンウェイ
-
Edward IV King of Englandハリス・ユーリン
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ジョン・ギールグッド
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ケネス・ブラナー
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バネッサ・レッドグレーブ
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デレク・ジャコビ
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ジェームズ・アール・ジョーンズ
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ケビン・クライン
受賞歴
第49回 カンヌ国際映画祭(1996年)
出品
ある視点部門 | |
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出品作品 | アル・パチーノ |