アメリカン・ハート

劇場公開日:

解説

前科者の父親と、その息子の絆を描く。監督・原案は「子供たちをよろしく」のマーティン・ベル、製作は主演のジェフ・ブリッジスとロジリン・ヘラーとニール・コーニグスバーグ、エグゼクティヴ・プロデューサーは「アフター・ダーク」のケアリー・ブロカウ、脚本・原案はピーター・シルバーマン、撮影はジェームズ・R・バグドナス、音楽は「サウス・キャロライナ 愛と追憶の彼方」のジェームズ・ニュートン・ハワードが担当。

1992年製作/アメリカ
原題または英題:American Heart
配給:東京テアトル=アスミック
劇場公開日:1992年12月19日

ストーリー

仮釈放で刑務所を出たジャック(ジェフ・ブリッジス)を15歳になる息子ニック(エドワード・ファーロング)が迎えに来るが、ジャックは妹の農場へ追い返そうとする。しかし、ニックは、そばを離れようとしない。シアトルに着いたジャックは昔の仲間レイニー(ドン・ハーヴェイ)から盗みの分け前を手に入れる。保護司の斡旋で窓拭きの仕事に就いたジャックはアパートを借り、ニックとの新しい生活が始まった。ニックは学校へ転入手続きに行くが、書類の不備で入学を断られてしまう。ジャックは受刑中に、『アメリカン・ハート』という文通雑誌で知り合ったシャーロット(ルシンダ・ジェニー)と会い、お互いに愛情を感じ始める。ニックは同じアパートに住むモリー(トレーシー・カピスキー)やストリート・キッズたちと出歩くようになり、自分と似た環境に育ったモリーにニックは淡い恋心を抱きはじめる。ジャックを仲間に引き込もうと企むレイニーは、ジャックの留守中に、アラスカへ行って人生をやり直すために貯めた金を盗み出す。ジャックと言い争い家を飛び出したニックは、廃屋に住み、レイニーの盗みに手を貸すようになる。ある日、仲間のロリーと郊外の家に盗みに入るが、家の主人が帰宅し、ロリーと主人が争い銃が暴発してロリーが死ぬ。ニックは廃屋へ逃げ帰るが、そこにはジャックが待っていた。アラスカ行きのフェリーで待つように言ったジャックは、レイニーから金を取り戻し、ニックの待つフェリー乗り場へ急ぐが、追って来たレイニーに撃たれる。夕焼けの海へ出航したフェリーの上で、ニックは瀕死のジャックを見つける。独りになっても強く生きることを諭しながら、ニックに抱かれてジャックは息を引きとるのだった。

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