アメリカ帝国の滅亡

劇場公開日:

解説

インテリ中年男女の本音とウソ、現実と夢……をセックスを軸にして描く。製作はルネ・マロとロジェ・フラピエの二人。監督・脚本はドゥニ・アルカン。撮影はギイ・デュフォー、音楽はフランソワ・ドンピエールが担当。出演はドミニク・ミシェル、ドロテ・ベリーマンほか。

1986年製作/カナダ
原題または英題:Le Le De clin de L'Empire Americain
配給:ベストロン映画
劇場公開日:1987年10月2日

ストーリー

モントリオール郊外の美しい湖のそばにある別荘で仲間が集まって夕食をともにすることになり、ピエール(ピエール・キュルジ)、レミー(レミー・ジラール)、ホモのクロード(イヴ・ジャック)、アラン(ダニエル・ブリエール)が料理の準備をしていた。小学校の代用教員のアランを除く三人はいずれも大学で歴史学を教えている。ピエール、レミー、クロードはそれぞれセックス・ライフについてしゃべり、アランは「特定の人としかセックスできないな」という。モントリオールのジムでは、独身のドミニク(ドミニク・ミシェル)、レミーの妻ルイズ(ドロテ・ベリーマン)、ディアーヌ(ルイズ・ポルタル)、学生のダニエル(ジュヌヴィエーヴ・リウ)が機具を使って体を鍛えながら、男のことを告白しあっていた。クロードは血尿が出て暗い気持ちになるが、皆には黙っている。ディアーヌの知り合いという粗野な男マリオ(ガブリエル・アルカン)が尋ねてくるが、まだ来ていないと知ると、帰っていった。やがて、女性たちがやって来て、ディナーが始まる。ディアーヌはレミーやピエールが順調にキャリアを積んでいるのに、自分は結婚して二子を生み、離婚して教職についたものの身分は不安定な講師で……とこぼすと、ルイズが子供は宝じゃないと話しかける。ディアーヌは、娘が入ってきて同衾していたレミーを追い出したことを思い出す。マルコが現われ、クロードの勤めたドイツ・ビールをまずいといって外へ。座が白け、ディアーヌも去る。湖畔を歩きながら、マッサージ・サロンの話になり、ピエールはそこでダニエルと始めて会った時のことを思い出す。ドミニクの書いた社会・政治デカダンス時代における結婚の価値の崩壊を論じた『アメリカ帝国の滅亡』のことが話題となり、内容についてピエール、レミーが反論をしないのは「二人が優越感を抱いているため、二人とも私と寝たからだ」と発言。ショックを受けるルイズ。夜、ディアーヌとマリオは激しいセックスをし、アランはドミニクと愛をかわし、ルイズはクロードの胸に身を投じる。レミーは睡眠薬を飲んで眠り、ダニエルはピエールに貴方の子が欲しいと言う。翌朝、ルイズはダニエルにさそわれ、ピアノを連弾する。湖は今日もさわやかだ。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第59回 アカデミー賞(1987年)

ノミネート

外国語映画賞  
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