アマデウス
劇場公開日 1985年2月
解説
ピーター・シェイファーによる戯曲を「カッコーの巣の上で」のアカデミー賞コンビ、製作ソウル・ゼインツ&ミロス・フォアマン監督で映画化。19世紀の楽聖ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの半生を、彼を妬む宮廷音楽家サリエリの視点から描く。出演はサリエリにF・マーレイ・エイブラハム、モーツァルトにトム・ハルス。1984年度のアカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞を含む8部門で受賞した。
1984年製作/160分/G/アメリカ
原題:Amadeus
配給:松竹富士
スタッフ・キャスト
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2021年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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<総評>
天真爛漫な才能所持者と地道な努力上がりの人間との対比が色濃く出ており、見ていてサリエリへの深い共感を覚える作品。天才は性格を犠牲にして生まれたことが分かるし、『子供のもつような純粋さ』は善とはイコールし得ないことも再確認できる。そして、一般人は自分の持たないものを持つものと自分を比較することで、折角生まれ持った人格を落として堕天していくことが分かる(自分の持っているものを分かっていないのだ)。
<ラストについて>
・冒頭では罪を悔いていると思っていたサリエリだが、ラストを見ていると「神へのアヴェンジャー」としてのサリエリはハッピーエンドを宣言していると受け取った。自分的にはモーツァルトの立場を度外視すれば、やり遂げたんだな、と悪くない思いだった。
<その他>
・神父がイケメン。スパイメイドが可愛い。
・「ものの分かる女は才能に惚れるの。」という女の言葉が印象的。
・神は天才を通して自分のちからを表現する、という考え方が一貫してあり、天才はその人の力の能力なのだ、と捉える一般的な考え方に対して、当時のキリスト教社会ではそのような人が多かったのかな?と疑問に思う。
・ピアノ(=オペラ)が当時のエンタメの最前線だったのが分かった。当時はエンタメを楽しむには教養が必要だったのだなと考える。
2020年6月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
天才モーツァルトを、努力で宮廷作曲家に上り詰めたサリエリの視点で描いた映画。
中学生の時に学校の授業で見て衝撃を受け、映画が好きになるきっかけになった作品。
モーツァルトに妬むサリエリ、父の束縛を筆頭に、伝統や常識を嫌うモーツァルト。
映像は美しく、音楽は素晴らしく、登場人物の心理描写、ストーリー展開、非の打ち所が無い。
2020年5月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
モーツァルトの生涯を表現した作品。モーツァルトの作品を壮大な音楽で楽しめるもの。モーツァルトの天才だが謙虚さがなく驕りぶる態度で人々に嫌われながらも作品はやはり天才的なもの。サリエリは最初は嫌な人だったが最後は本当はモーツァルトのファンであり作品を楽しみにしている姿に好感が持てた。天才として生きながらも最期は借金だらけのダメ人間の評価をされてしまったモーツァルトの壮絶な人生を見ることのできる作品だった。
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