あの胸にもういちど

劇場公開日:

あの胸にもういちど

解説

1960年代イギリスを代表するポップアイコン、マリアンヌ・フェイスフルが名優アラン・ドロンと共演した伝説的サイケデリック・モータームービー。アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの小説「オートバイ」を、「アフリカの女王」などの名撮影監督ジャック・カーディフのメガホンで映像化し、エロティックかつサイケデリックな演出は当時のクリエイターや、日本の90年代渋谷系アーティストたちにも多大な影響を与えた。結婚したばかりのレベッカは平穏で退屈な暮らしを嫌い、大学教授ダニエルと不倫関係を続けていた。黒革のジャンプスーツに裸体を包んで大型バイクにまたがり、ダニエルのいるハイデルベルクへと向かうレベッカだったが……。18年7月21日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて、デジタルリマスター版を1週間限定レイトショー公開。

1968年製作/88分/イギリス・フランス合作
原題または英題:The Girl on a Motorcycle
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2018年7月21日

その他の公開日:1968年12月21日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

4.0珍品の怪作ですが観る値打ちはあります

2023年8月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

一応はアラン・ドロンが主演で名前がタイトルバックで一番上にでますが、実際の主人公はその下の名前のマリアンヌ・フェイスフルです
ほとんど無名のイギリスの女優さん
アイドル歌手が本業みたいです
ミック・ジャガーの彼女だったこともあるそうです

石野真子に似た少し垂れ目ぎみの日本人好みの童顔の可愛いらしい顔、軽くウェーブのかかった金髪のロングヘア
細いウエストに美しい曲線のグラマーで柔らかそうな肉体

パンツも履かない素っ裸に黒い革のつなぎのライダースーツ
S字のカーブが美しく、かつ男のスケベ心をそそります

女性ロッカーの草分けのスージー・クワトロはまんま本作がモデルぽいです
それだけじゃなくルパン三世の峰不二子、果ては日活の「野良猫ロック」シリーズのビジュアルイメージのルーツも本作じゃないの?と思わされます

劇伴も仮面ライダー風味
派手なトランペットの旋律です
これもたぶん本作からのインスパイアかも知れません

黒いライダースーツは、仮面ライダー1号風味です
ジッパーの赤くて丸い金具がへそのところまで下がるとまるでライダーベルトの風車に見えるのです
もしかしたらこれも?と思わされます

お話はなんてこともない
筋書きは知ってる人は知ってる、あのフランス書院のエロ小説みたいな程度
でもまあ露骨なポルノシーンはなく、エロチックな程度ですから女性も安心してご覧頂けます
少しだけSMチックです

カラーソラリゼーションを何回が使うサイケデリック風味な演出でなんか高尚なものに見せかけてるだけのことです

女性だって性の欲望のままに生きていいんじゃないの?フリーセックス万歳!というのがテーマです

ちょいとかいかぶったら、女性の性の解放がテーマといえなくもありません
そうならエマニエル夫人より6年も早いことになります

でも結局はラストシーンの大惨事になるというオチなのがありきたりで惜しいところです

珍品の怪作ですが観る値打ちはあります

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あき240

2.5オム・ファタルのアラン・ドロン

2023年6月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ファム・ファタルという一連の文学作品があるが、それを美しい男性=アラン・ドロンで描いた作品。
悪い男に翻弄されるメインの主人公はマリアンヌ・フェイスフルというナイスボディの若い女優(当時はアイドル歌手)さん。
素肌に黒革のぴっちりしたジャンプスーツを着るシーンはセクシーこの上ない。そしてツウ向けの大型バイクに跨り、遠路はるばる恋人に逢いに行く。峰不二子だ。
主人公のモノローグと回想、妄想、バイク上で陶然とするシーンでほとんどが構成されているため、フェイスフルさんを味わうための映画と言って過言はないかと。

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SpicaM

2.5不実な花嫁

2023年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

マリアンヌフェイスフル扮するレベッカは、アランドロン扮するダニエルの事を思いながらバイクで駆け抜けていった。
レベッカの幻想シーンとバイクシーンが多くてダニエルとのシーンはちょっとだけかな。アランドロンの青い瞳が最も印象的だったけど、不実な花嫁で映画としてはどうなんだろうね。

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重

3.0疾走するオートバイにシンボライズした愛欲の衝動

2021年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、TV地上波

戦後イギリス映画を代表する「天国への階段」「黒水仙」「赤い靴」の名撮影監督ジャック・カーディフが演出したアラン・ドロン主演映画。これ迄にも監督作品はいくつかあるが、僅かに「長い船団」「戦争プロフェッショナル」しか観ていないし、その記憶も殆どない。愛欲に溺れる女性の性的衝動を、自然の中を疾走するオートバイにシンボライズした映像美が見所の映画で、カーディフ監督の才覚は充分汲み取れる。ただアラン・ドロンが出演するような内容ではないと思われるが、濃厚なラブシーンがあるお蔭でドロン作品では特異な存在になっていると思われる。ライダースーツを身に纏ったマリアンヌ・フェイスフルは、セクシュアルな魅力を溢れんばかりに放ち、強烈な個性を映像に遺している。驚いたのは、2007年の主演映画「やわらかい手」で還暦を迎えた中年婦人の哀愁を帯びた存在感で好演を見せたこと。こんな味わいのある演技をする女優に年を重ねたことに感動してしまった。ゴシップに事欠かない私生活の遍歴が無駄になっていないのでは、と想像する。
カーディフのビビットな映像美、ドロンの大胆な演技、フェイスフルの直情的な個性、そして生命体のようなオートバイと見せる物はある。ストーリーが至って平凡なのが残念。

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Gustav

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