アナライズ・ミー

劇場公開日:

解説

ノイローゼになったマフィアのボスと強引に彼の主治医にされた精神科医のおかしな関係を描いたコメディ。監督は「クローンズ」のハロルド・ライミス。脚本はTVシリーズ『マーフィー・ブラウン』のピーター・トーラン、新鋭ケネス・ローナガンの原案を、ふたりとライミスが担当。撮影は「ある貴婦人の肖像」スチュアート・ドライバーグ。音楽は「ゲーム」のハワード・ショア。美術は「ワグ・ザ・ドッグ ウワサの真相」のウィン・トーマス。編集は「ラリー・フリント」のクリストファー・セレフセン。出演は「RONIN」のロバート・デ・ニーロ、「ファザーズ・デイ」のビリー・クリスタル、TVシリーズ『フレンズ』のリサ・クードロー、「悪魔のような女」のチャズ・パルミンテリ、「イレイザー」のジョー・ヴィテレリほか。

1999年製作/104分/アメリカ
原題または英題:Analyze This
配給:日本ヘラルド映画配給(日本ビクター=日本ヘラルド映画提供)
劇場公開日:1999年11月6日

ストーリー

ニューヨーク。父の跡を継いで悪名高いマフィアのボス、ポール・ヴィッティ(ロバート・デ・ニーロ)は、敵対するプリモ・シンドーネ(チャズ・パルミンテリ)との抗争を控えて奇妙な発作に悩まされるようになった。ポールは腹心のジェリー(ジョー・ヴィテレリ)の紹介で精神科医ベン・ソボル(ビリー・クリスタル)の元に押しかけるが、これがベンにとっては悪夢の始まりに。ポールは時間も場所もお構いなしにベンを呼び出し、あげくはマイアミで行われた再婚相手のTVレポーターのローラ(リサ・クードロー)との結婚式もメチャクチャにされてしまう。逆上するベンだが、ポールは新居に噴水を贈り、ベンから離れようとしない。そんなベンにマフィアを追うFBIが接近。彼は強制され、隠しマイクを仕込まれてポールとレストランで会う羽目に。いっぽう、ベンがFBIと接触したことを知ったマフィアはポールにベンの始末を命令。だが、その席上ベンは、かつてそのレストランで少年時代のポールが目の前で父親を殺された事実を知り、この事件が彼のトラウマになっていると確信。彼は医師としてのモラルもあって隠しマイクをトイレではぎとった。人気のない場所にベンを連れ出し、ポールは銃口を向けるが、ベンに諭され、やがて彼は泣きながら自分のトラウマを告白した。これで治療は終わったと思いきや、ポールはプリモとの抗争に決着をつけるために開かれたマフィアの総会を目前にまたダウン。ローラとの二度目の結婚式の真っ最中の教会からジェリーに連れ出されたベンはなんとポールの代理の相談役として会合に無理やり出席させられる。コワモテのマフィアの面々を相手に自棄糞で一席ぶつベン。そこに復調したポールが登場。彼は自分は足を洗うと宣言してベンを連れて外に出るが、プリモはそれを追って銃を向ける。だが、彼らは全員その場所を包囲していた警察に逮捕された。1年後。18カ月の刑で服役したポールをベンが刑務所にたずねる。病を克服したポールにベンは改めてセラピーを約束し、ふたりは友情を確かめあうのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第57回 ゴールデングローブ賞(2000年)

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ロバート・デ・ニーロ
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映画レビュー

3.5【幼き時のトラウマでパニック障害になったマフィアのドンと、人の良い精神科医との醸成されて行く友情を描いたヒューマンアクションコメディ。】

2025年1月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

興奮

幸せ

■強大なマフィアのボス、ポール・ヴィッティ(ロバート・デ・ニーロ)。彼はプリモ(チャズ・パルミンテリ)率いる敵対組織との抗争中、時折激しいパニックに襲われていた。
 そこでポールは人目を忍んで、精神分析医、ベン・ソボル(ビリー・クリスタル)のもとを訪れる。しかし、結婚を前にしたベンにとってそれは悪夢の始まりだった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・序盤から、何だか可笑しい物語である。ロバート・デ・ニーロ演じるマフィアの大ボス、ポールは、時折胸の痛みを感じたり、愛人との”交渉中”に勃起しなくなって色々と悩みだし、部下のジェリーに精神分析医、ベン・ソボルを紹介させるのである。

・ジェリーは、ベンの結婚式の時にもやって来て、ポールの治療をしてくれと迫り、序でに大切な結婚式の最中に、敵対しているマフィアの男を式場に突き落としちゃった利するのである。クスクス。

■そして、ポールがベンがFBIと通じていると思い、銃を突きつけた時にベンがポールの哀しき父との思い出を聞き出すシーン。
 彼のパニックは、幼き時に目の前で父をマフィアに殺された事であり、彼はそれを長年悔いていたのである。
 だが、そこにプリモの部下が現れ機関銃を撃ち始めた時に、ベンは泣き崩れているポールの銃を取り、撃ち返すのである。
 更に、ポールがマフィアの会合に出れない時に、強制的にベンがその会合に出席させられるシーンも可笑しい。ベンは人が変わったかのように、自分を連れて来たジェリーの頬を頻繁に引っ叩きながら、他のマフィアたちがビビる程、見事な態度を取るのである。

<ポールが、プリモ達と撃ち合い、彼らを撃ち殺した後に、刑務所に入った後にやって来るベン。二人は定期的にカウンセリングする約束をし、ベンの家にはその後ポールが手配した本物のトニー・ベネットがやって来て、見事な歌声をポール夫婦に聞かせるのである。
 今作は、幼き時のトラウマでパニック障害になったマフィアのドンと、人の良い精神科医との醸成されて行く友情を描いたヒューマンアクションコメディなのである。>

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NOBU

3.5色々な表情を魅せるデ・ニーロ

2024年11月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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共感した! 4件)
こころ

3.0パロディ満載

2024年11月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

主人公(ロバート・デ・ニーロ)はニューヨークマフィアのボス、パニック症候群になり、精神科医(ビリー・クリスタル)を頼ることに。
マフィア映画のパロディが満載で、ニヤニヤしながら楽しめる。

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いやよセブン

3.0デ・ニーロの良さを引き出す脚本が大当たり。

2024年6月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

単純

1999年公開。米・豪合作のコメディ。
監督と脚本は、ハロルド・ライミス
ロバート・デ・ニーロ、ビリー・クリスタル出演。

ロバート・デ・ニーロは、マフィアの2代目ボスであるポール・ヴィッティを演じる。
ヴィッティは、心身の不調を感じており、ビリー・クリスタルが演じる分析医ベン・ソベル医師のもとに強引に押し掛ける。

ボスのプライドから、「友人の話」として相談を持ち掛けるヴィッティだが、ソベルはヴィッティ本人の悩みだと見抜いてしまう。
ヴィッティは、すっかりソベルに心酔し頼りまくることになる。

ソベルの旅行先や、結婚式の最中にも遠慮なくやってくるヴィッティと子分たち。
そのドタバタが繰り返される。

バイオレンスシーンやベッドシーンもあるのだが、
コメディ色が強め。
マフィアと分析医の異色のバディものだ。

展開に意外性などはなく、安心して見ることができる。
ロバート・デ・ニーロの存在感は圧倒的で、
◆緊張と緩和のメリハリ
◆強面ボスとチャーミングな笑顔の落差
彼の良さが出やすい脚本が大当たりだが、
一方では、
彼が登場しないシーンとの落差がすごい(笑)

ラストのトニー・ベネット本人登場が良かったのと、
娯楽作品として良く仕上がっているので、
☆3.0

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Haihai

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