ANA+OTTO アナとオットー

劇場公開日:

解説

8歳の時に運命的な出会いをした男女の愛の軌跡を綴ったラヴ・ロマンス。監督・脚本はスペインの新鋭フリオ・メデム(第2作『バカス』は92年度東京国際映画祭で上映)。製作はフェルナンド・ボバイラ、エンリケ・ロペス=ラビニュ。製作総指揮はチャルリ・リョレンテ、フェルナンド・デ=ガルシリャン。撮影はカロ・F・ベリディ。音楽はアルベルト・イグレシアス。編集はイバン・アレド。出演は「オープン・ユア・アイズ」のナイワ・ニムリ、「テシス 次に私が殺される」のフェレ・マルティネスほか。

1998年製作/112分/スペイン
原題または英題:Los amantes del Circulo Polar
配給:ポニーキャニオン
劇場公開日:2000年1月8日

ストーリー

アナ(ナイワ・ニムリ)とオットー(フェレ・マルティネス)は8歳の時、森の中で運命的に出会い、やがてアナの母とオットーの父が再婚したことで兄妹の関係となった。愛し合うようになるふたりだが、そのことがオットーの実母を孤独死に追いやる羽目になり、オットーは姿を消し、数年後ふたりの両親も別れて家族は崩壊した。そして17年の時が流れ、オットーはスペイン・フィンランド間の航空郵便のパイロットとなり、アナはフィンランドの小さな町ロバニエミを訪れていた。アナはその地でオットーという愛する男と同じ名の老パイロットと会い、ふたりをつなぐ運命を感じるが、そこにスペインからの航空郵便が墜落したとの知らせが。再会を夢見て現場へと走るアナ。そこには運命のいたずらが待ち構えていたのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

4.0血のつながらない兄妹の戯れの恋が自然消滅し、双方とも幾多の恋を経た後に「真実の愛」に気付き、お互いを探し求め北極圏でようやく「再会」を果たす「冷涼なおとぎ話」

2024年9月13日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
resuwisshu311

4.0待ちわびた偶然

2022年1月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

幸せ

内容は、ANAとOTTOから見た円環と人の繋がりをテーマにおく恋愛物語。恋愛モノは最高の思い出を残したまま満たされない呪いの中に生きる事だと思うので、それを素晴らしく美しい映像化で組み上げられた作品だと感じた。伏線の張り方が絶妙で映画IQも多少必要だが見れば観客が取り憑かれるであろう作品。そしてミスリードも絶妙で観客を飽きさせない作りは脱帽だ。全体的に叙情的で静かだが北極圏の沈まぬ太陽の表現は美しかった。タイムラプスと水面を移す心象表現は凄い。最初に天を仰ぐANAの涙が溢れてくる映像と別の世界に行きたくて夢に見た自分が夢の世界に辿り着きアンハッピーエンドながら幸せそうでカタルシスも感じた。ANA父の死がANAにも関係する辺りと心の窓からバリエンテ"勇敢"に入ってきてや外のOTTOの心騒ぐ庭の様相など分かりやすく面白い。紙飛行機で愛の言葉を書いて飛ばす辺りなど何を書いたのか気になるし、飛行機に乗って来ると言う伏線も美しく寒さは観ていて感じるが、じんわり心温まる好きな作品の一つになりました。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
コバヤシマル

5.0 時計を逆に進めたいアナと、人生の大事な輪のどこかが欠如していたオ...

2018年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

 時計を逆に進めたいアナと、人生の大事な輪のどこかが欠如していたオットー。ANAとOTTOという回文を名前に持つ二人がそれぞれの視点で進むストーリーがメインだ。

 「偶然の連続」というアナの視点は面白く、父の死、オットーとの出会い、OTTOの名前の由来や二人のアルバロと母の出会いという偶然。そして、人生最大の偶然を求めるために北極圏の境界線のあるフィンランドの小屋を目指す。一方、オットーは人生の不完全な輪を繋げるため「偶然」を創り出そうとするのです。

 「回文の名前を持つものは幸せになれる」、「燃料が切れた時は死ぬ時だよ」と印象的な言葉も多く、赤いバスにぶつかりそうになるデジャブの映像、祖父とドイツ軍パイロットの話を基本に「偶然」というものは何なのだろうと考えさせられるのだ。この映画の編集・構成自体がそうした輪廻転生の雰囲気を演出していて、ストーリーにある「生まれ変わり」というものに重みを増していた。さらに、幸せな偶然ばかりではなく、不幸な偶然も数多く経験しているところに、単なる恋愛映画ではない!と、うならせる脚本になっているのです。

 細かく観ると、ここまでやるか!と思わせるほどのこだわりがある。小年時代のオットーは父の職業を知らなくて、大人になったオットーは父にパイロットになったことも住所さえ知らせなかったり、重要な場面でのタバコや新聞という細かな描写も面白い。こうして、人生の輪の表と裏がメビウスの輪のように繰り返され、最後のオットーの決断では、真ん中で二つに切り取ると繋がってしまうことを表現してるのではないかと疑ってしまうくらいだ。

 唯一わからなかったのは、少年オットーが飛ばした紙飛行機に書かれていた言葉は何だったのか?ということです。それと、アナの生徒が書いた文章も・・・どちらも少年が書く文なのに、深いテーマなんでしょうね。「待ちわびた偶然よ」なのかな?

コメントする (0件)
共感した! 1件)
kossy

4.5アルモドバル監督推しの俺は‥フランス映画嫌いのスペイン映画好き‥

2012年7月24日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

寝られる

萌える

イキナリだが‥

‥《初恋》てのは特別だよね(^-^)?

男児にも‥
‥おそらく女児にも~ヽ('ー`)ノ~

同‥
様々意見は有るだろうけど‥
映画てのは‥
基本的に【娯楽】だと思うし‥
【娯楽で有るべきだ!】と俺は思う‥。
(※だから‥
バッドエンディングな作品や‥
欠落人間が出る作品は‥
‥基本的に大嫌いだ!)

だが‥

‥‥だが‥
本作はかなり

‥かなり素敵だ(・ω・)ノ

素敵だが‥
‥残念でもあったりヽ('ー'#)/

なんか‥
上手く言えないが‥

&散らかったレビューになったが‥↓
そゆ事だヽ('ー'#)/

スペイン映画万歳('◇')ゞ

☆評は‥
DVD\80水準にて‥(^-^)

DVD買う度⇒③★★★
モ、1回見たい度⇒③☆☆☆
オススメ度⇒⑤♪♪♪♪♪
デートで見る度⇒⑤◎◎◎◎◎

観る相方o(^o^)o】女子が好きな映画かもo(^o^)o?

ちょっとの偶然が招くラブストーリー‥
ちょっとの偶然が招くサッドストーリー‥
((( ^^)爻(^^ )))

コメントする (0件)
共感した! 0件)
えびかに伯爵