熱いトタン屋根の猫

劇場公開日:

熱いトタン屋根の猫

解説

ピュリッツァー賞に輝いたテネシー・ウィリアムズの名戯曲を、エリザベス・テイラーとポール・ニューマンの共演で映画化。アメリカ南部を舞台に、余命わずかな資産家とその家族の姿を通して人間のエゴイズムと愛憎を描く。

ミシシッピー州の大農園の邸宅に、当主ビッグ・ダディが病院での検査を終えて帰ってくる。ビッグ・ダディはガンで余命わずかと診断されていたが、本人はそのことを知らない。莫大な遺産を狙う長男一家が父を異常なほどに歓待する一方、次男ブリックと美しい妻マギーの間には冷え切った空気が漂う。しかしビッグ・ダディは昔から、長男一家より次男夫婦の方を気に入っていた。酒に溺れ妻の愛も父の遺産も受け取ることを拒否するブリックにいら立ちを募らせたマギーは、ついにブリックの亡き親友スキッパーの名前を口にしてしまう。

監督は「暴力教室」「冷血」のリチャード・ブルックス。

1958年製作/108分/G/アメリカ
原題または英題:Cat on a Hot Tin Roof
配給:東京テアトル
劇場公開日:2022年10月21日

その他の公開日:1958年12月24日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第16回 ゴールデングローブ賞(1959年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀監督賞 リチャード・ブルックス
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(C)1958 WBEI

映画レビュー

3.5アメリカ南部の斜陽と家族の諍いがシンクロ。

2022年11月30日
PCから投稿

ポール・ニューマン特集のおかげで初めて劇場のスクリーンで観た。性的に満たされない妻が自分を「熱いトタン屋根の上の猫」に例える有名なシーンは知っていたのだが、ほとんど映画の序盤だったことに驚く。それからも欲求不満を露わにするエリザベス・テイラーが良い。正直、エリザベス・テイラーにここまでの演技を期待したことがなくて、どうしても作り込まれた美貌ばかりが印象に残ってしまっていたので、申し訳ありませんでした、という気持ちになる。映画としては、舞台劇の丁寧な映画化という感じで、それぞれに次々と演技の見せ場は訪れるのはいかにも一昔前の演劇という気はするものの、そういうスタイルだと思えば特に邪魔にはならない。アメリカ南部の濃密な空気と、時代に取り残されていくであろう白人特権階級の閉塞感を感じられるのも良かった。

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村山章

3.5【虚偽に満ちた大農園一家の人間関係を描いた作品。それぞれの家族の胸の内に秘められた欲望や葛藤が表現された作品でもある。】

2024年2月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■夫・ブリック(ポール・ニューマン)との愛のない生活に悩むマギー(エリザベス・テイラー)。  ある日、大農園主である義父、ビッグダディががんに冒されているとの知らせが入る。  当の本人は病気のことを知らないまま、遺産目当てで長男夫婦が帰省。  彼らが異常なまでに義父を歓待するなか、ブリックは何故か酒に溺れるマギーや一族の人間関係に絶望している。 ◆感想 ・ブリックが荒れているのは、画には一切出て来ないが同じフットボール選手だったスキッパーの自死に寄る事は明らかであり、彼はスキッパーとマギーの関係性も疑っている。 ・財産目的の長男夫婦を演じた(特に奥さんのメイ)と愚かしき子供達が、正に適役の憎らしさである。 <エリザベス・テイラーも正に途中までは、”熱いトタン屋根の猫”のように、ヒステリックな演技が印象的だが、最終盤はやや落ち着いて見れる映画である。>

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NOBU

4.5LGBTだと直感した♥

2023年10月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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When I am 75♥️

3.5時間調整に見る映画を探していて 有名人が出ていたので見た 予想と反...

2022年12月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

時間調整に見る映画を探していて 有名人が出ていたので見た 予想と反してなかなかな内容だった 現代でかつ舞台のお芝居を見ているみたいな気持ちになった 4に近い3.5

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jung