コント55号 世紀の大弱点

劇場公開日:

解説

「ドリフターズですよ! 冒険・冒険また冒険」の松木ひろしがシナリオを執筆し、同作品でコンビを組んだ和田嘉訓が監督したコメディ。撮影は「砂の香り」の中井朝一。

1968年製作/87分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1968年11月2日

ストーリー

週刊誌「ウィーク・ポイント」の記者矢島周作と、カメラマンの北川洋太は、年中遅刻をしたり、原稿を取りにいってはそれを忘れるなどの破廉恥コンビだった。今日の仕事は、竹村に原稿をもらうこと。ふたりは勢いよく竹村を訪れたものの、ここ二十年も女性の手を握ったことがない純情作家竹村の筆は、さっぱり走らなかった。たまりかねた矢島・北川コンビは、竹村を引っばりだし特訓を開始した。ソープランド、アルサロそしてストリップやブルーフィルムの見学と特訓を続けた。ところが、最後の打ち止めに入ったバーで、竹村はホステスの君子と交渉を成立させ雲がくれしてしまった。原稿とりに失敗したふたりは、その帰途タクシーの中で、作者名のない小説原稿を捨った。ごれが凄い傑作、ふたりは窮余の一策として竹村の替りに山吹咲代という架空女流作家を仕たてて売りだした。しかし、これが読者の熱狂的な支持を得て、売上げは倍増、次の作品を依頼される始末だった。ふたりは、写真だけでも何とかしようとバーのホステス須永糸美を山吹咲代に仕立てた。一方で姿なき作者を探求するふたりはドヤ街に赤石銅幹をつきとめた。次の作品の執筆を懇願するふたりを前に、銅幹は名前を架空にするという条件で、書くことに同意した。女房から逃れている銅幹は、住所の知れることを心配していたのだ。これには二人は大喜び、仕事は順調にはかどった。山吹咲代なる作家は、次々に作品を発表し山吹咲代こと須永糸美は遂に新人文学賞を受賞して脚光を浴びた。だが、前々から糸美に不信を抱いていた週刊ロマンの記者小森麻子は、彼女とテレビタレントとのスキャンダルをスクープ。その上、麻子の計略にのってホテルにカンヅメにされた糸美は、短篇を書かされるはめになってしまった。矢島と北川は、糸美を助けにホテルに直行したが、すでに遅かった。度重なる失敗にふたりはクビになりかけた。ところが、糸美の書いた短篇が評論家や文学者に高く評価され彼女は女流文学賞を受けて一段と名をあげた。これで、クビをつないだ矢島と北川は、今日もまた編集長に怒鳴られながら原稿とりに街の中へ消えていくのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

3.0矢島(萩本欽一)が怒ってばかりで、観ててあまり楽しくない

2021年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1.この映画は、コント55号が主演の1作目だが、
  小生として、コント55号主演の映画を観るのは、今回で7作品目
2.初主演の為だろうが、①2人の発言や、演技が下手過ぎる=ワザとらしい
3.ギャングが出て来たり、偶然の出会いとか、
  偶然の隣部屋とか、偶然の良い原稿とか、偶然が多すぎて飽きる
4.コメディ映画だから、笑わせてくれれば、偶然が何回あっても良いが、
  あまり笑えなかった
5.一番笑えたのは、鹿山と小森がギャング女に鞭で叩かれる場面
6.一応、ハッピーエンドとなるのかな → そこは良かった
7.全体としては、感動もなく、9段階評価で中の中 → 星3つ

コメントする (0件)
共感した! 0件)
KEO

2.0記者たち

2019年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 欽ちゃんは週刊誌「ウィーク・ポイント」の記者。二郎さんはカメラマンという設定だ。遅刻の常習犯、やることが無茶苦茶な二人。拾った原稿に偽名をつけるが、すぐに採用され人気が出てしまう。その小説家の写真を撮ってこいと言われ、洋太が惚れてたキャバレーの糸美(水垣洋子)に頼んだ。

 とんとん拍子に人気が出て女流作家新人賞をとるが、やがてライター本人は妻に追いかけられて消えてしまう。ゴーストライターがいると睨んだライバル社の記者(真理アンヌ)が彼女を缶詰にして小説を書かせるが、破廉恥コンビとのドタバタ劇を目撃して書いた小説が女流文学賞を受賞してしまう・・・「事実は小説より奇なり」というテーマや、顔やスタイルにごまかされて真実を見失ってしまうことの風刺なのかもしれない。

 コント55号のコントそのままの演出が全く映画らしくなかったりするが、意外とストーリーの面白さがあって楽しめる貴重な映画かもしれない。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kossy
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

他のユーザーは「コント55号 世紀の大弱点」以外にこんな作品をCheck-inしています。