ムーンライト・ジェリーフィッシュ

劇場公開日:

解説

「バトル・ロワイアル」、ドラマ『新撰組!』の藤原竜也、朝の連続テレビ小説『オードリー』、「あずみ」の岡本綾、2002年JUNONスーパーボーイコンテスト特別賞を受賞し、本作が映画デビューの新人・木村了。絶望の中を生きる男と、難病を抱えた弟、ふたりに太陽の光を注ぐ女性。そんな3人が織り成すルナティックで切ないラブ・ストーリー。監督・脚本は、新鋭・鶴見昴介。

2004年製作/113分/日本
配給:PONY CANYON
劇場公開日:2004年8月7日

ストーリー

幼くして両親を失った寺沢セイジ(藤原竜也)は、紫外線を浴びると皮膚ガンを起こす難病「色素性乾皮症」に加え、原因不明の知的障害を患う弟ミチオ(木村了)の面倒を、たったひとりでみている。ミチオは年を重ねるごとに知的レベルが低下し、長くは生きられない。セイジはミチオの純真さに、いつも心を救われていた。しかし、治療費はかさむ一方。そこでセイジが選んだ仕事は、新宿歌舞伎町にシマを持つ山下組組長(石立鉄男)を支える暴力団組員だった。生きる希望を持たないセイジは、どんな状況下でも冷静さと冷徹さを保ち、やがて極道の世界で一目置かれる存在となった。ある日のこと、山下組の縄張りのバーで、セイジは酔っ払いにからまれた女性(岡本綾)を、偶然にも助ける。翌日、ミチオの通院に付き添っていったセイジは、その女性と再会する。彼女はミチオの担当看護士・南谷佳子だった。その日の夜、セイジとミチオは再び病院を訪れる。マンションの住人の子供たちにいじめられたミチオが、ガラスで手を切ってしまったのだ。治療の間、偶然そこに居合わせたケイコに、セイジは「色素性乾皮症」が世間には理解されないことや、それが原因でマンションに住めなくなったことを語る。普段は固く心を閉ざしているセイジだが、ケイコの前ではなぜか口が滑らかになる。一方、ケイコも歌舞伎町で助けられた一件と、ミチオの担当になったことに運命的な出会いを感じ、セイジが気になって仕方がない。勇気を振り絞って、ケイコは自分の携帯番号のメモをセイジに押し付ける。その頃、歌舞伎町には不穏な動きが目立ち始めた。山下組と敵対する遠藤組の若頭(小沢仁志)が、勢力拡大をもくろむチャイニーズ・マフィアと手を組み、山下組潰しを企んでいるようだ。警察の手入れが入り、組長は逮捕される。事件が続き、セイジが呼び出されることも以前より増えた。そんな時に、仮宿としていたホテルミチオがボヤ騒ぎを起こして、追い出されてしまう。行くあてを失ったふたりは、組の地下室に身を寄せる。途方に暮れたセイジはミチオを施設に預けるが、そんな自分を責めるのだった。セイジは、ケイコを誘う。楽観的でイキイキとしたケイコといると、セイジの心は柔らかくなる。突然現れた天真爛漫なケイコに、セイジはじょじょに惹かれてゆく。そして、胸の奥にある気持ちがふくらみはじめる。「今とは違う生き方を、試してみてもいいんじゃないか…」と。まさかこの後に、自分たち3人が事件に巻き込まれてしまうとも知らず……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0月光の下強く生きる

2019年5月30日
Androidアプリから投稿

難病の弟とヤクザの兄。世間の冷たい目に負けず強く生きる兄弟の物語。
やはり藤原竜也の演技力は流石。兄の葛藤、苛立ち、愛情がよく表現されていたと思う。
それと木村了の演技が凄く良かった。知的障害者という難しい役を見事に演じていた。仕草や話し方等よく勉強してると思う。

この作品、ラブストーリーって括りだけど、確かに恋愛要素も強いけど、それよりも兄弟愛が印象に残る。

それにしてもラストの展開は悲しすぎるよ。

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カミムラ

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