ホーム > 作品情報 > 映画「盲獣VS一寸法師」

盲獣VS一寸法師

劇場公開日：2004年3月13日

盲獣VS一寸法師
3.2全2件
0%
50%
50%
0%
0%
採点 未評価
レビューを書く レビューガイドライン
Pocket Hatena QRコード

解説

盲獣と一寸法師によるふたつの猟奇的犯罪に挑む、名探偵・明智小五郎の活躍を描いたエログロ・サスペンス。監督は「地獄」の石井輝男。江戸川乱歩の2編の原作『盲獣』と『一寸法師』を基に、石井監督自身が脚色。撮影も石井監督が担当している。主演は、映画初出演となるイラストレーターのリリー・フランキーと「クロエ　Chloe」の塚本晋也。

2001年製作／94分／日本
配給：石井プロダクション＝スローラーナー
劇場公開日：2004年3月13日

配信で「盲獣VS一寸法師」を見る

あらすじ

浅草のレビュー“ムーランルージュ”のスタア・水木蘭子が失踪。時を同じくして、切断された女の生腕が発見されると言う猟奇的な事件が発生した。調査にあたった名探偵・明智小五郎と三文作家の小林紋三は、それが山野家の小間使いで、山野氏の実娘でもあった小松のものであることを突き止める。運転手・蕗屋を巡って山野家の令嬢・三千子と争ううち、誤って殺された小松。山野氏は、それらを隠蔽すべく三千子を小松に仕立て遺体を隠したのだが、山野家の裏に住む一寸法師によって持ち出されてしまったのだ。しかし、その時点ではまだ小松は生きていたことが一寸法師自身の証言で明らかになり、結局、全ては彼の凶行だったことが判明する。だが、その一寸法師も逃亡途中に命を落とした。一方、水木蘭子誘拐事件の犯人・盲獣は、蘭子を彫像の中に埋め殺害。更に、寡婦クラブの天尾夫人や海女たちをも次々に毒牙にかけた彼は、最後に自らの肉体を使った彫像を完成させ、命を絶つのであった。

全文を読む（ネタバレを含む場合あり）

スタッフ・キャスト

監督
石井輝男
脚色
石井輝男
原作
江戸川乱歩
プロデューサー
石井輝男
撮影
石井輝男
美術
鈴屋港
八木孝道
音楽
藤野智香
録音
岩井澤健治
照明
野口素胖
編集
矢口将樹
山下暁子
助監督
西川裕
林真由美
山本隆平
スクリプター
氏家とわ子
その他
菅原養史
鈴木智美
竹田伍郎
赤堀誠
西村喜廣
原口智生
三原宏和
向井路子
竹中英太郎
全てのスタッフ・キャストを見る

盲獣VS一寸法師 の関連作を観る

万引き家族 万引き家族
 美しい星 美しい星
 野火 野火
 斬、 斬、
 ほかげ ほかげ
 コットンテール コットンテール
 ぐるりのこと。 ぐるりのこと。
 パーフェクト・レボリューション パーフェクト・レボリューション
 シェル・コレクター シェル・コレクター インターナショナルver.
 その日、カレーライスができるまで その日、カレーライスができるまで

powered by U-NEXT

フォトギャラリー

画像1
  • 画像1

映画レビュー

3.2全2件
採点する 未評価
レビューを書く レビューガイドライン

2.5 サイコな按摩

万年 東一さん
2023年3月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法：VOD

怖い

興奮

編集

つげ義春による短編漫画を原作にした『ねじ式』からオウム真理教など凶悪犯罪者をモデルに『地獄』を低予算映画として撮り上げた三部作とでもいうべき石井輝男が最後に挑んだ江戸川乱歩の小説。

控え目に思えるエロと残酷な迄のグロ描写にシュールな雰囲気とオドロオドロしい世界観、三作通して脱ぎっぷりの良い藤田むつみは石井輝男のお気に入り、前作『地獄』で宮崎勤を演じた平山久能は引き続き薄気味悪く演じてみせる、この二人の役者の存在感が際立つ、その後の活動が謎でもあり！？

リリー・フランキーと塚本晋也を主演に地味ながらも知名度抜群な手塚眞に園子温など作り手たちが多くキャスティングされ、無意味に感じながら丹波哲郎は三作通してお決まりのパターンでの重要人物。

石井輝男の美術的センス、色彩感覚が素晴らしい映像のＬｏｏｋが奇怪で魅了されてしまう。

コメントする （0件）
共感した！ （0件）
万年 東一

4.0 エログロ世界では言い尽くせぬ、芸術と見世物の狭間的作品！

ナオックさん
2020年5月10日
PCから投稿
鑑賞方法：VOD

興奮

編集

石井輝男＋江戸川乱歩、容易に想像できるのは見世物小屋的エログロ世界、でもエログロでは済まされない映像がここにある！
もともと映画も見世物小屋的な発想の延長の一表現として存在し得るところがあるとすれば(特にホラージャンルの映画)、目を覆うような映像にこそ一部のマニアックなファンに絶賛される世界観を石井監督は表現しているのであり、その存在こそが見世物小屋を芸術の領域まで高める事に他ならないのではないか！？
当然、万人に向けた作品とは言い難く、劇中では丹波哲郎演じる館長が「こんなの芸術ではない！！」と言い放つシーンがあるが、まさに石井作品を的確に言い当てたセリフ！
この作品がリリー・フランキーの出演デビュー作であるようだが、一見の価値アリは盲獣演じる平山久能の演技、病み付きになります(笑)。

コメントする （0件）
共感した！ （0件）
ナオック
すべての映画レビューを見る（全2件）

他のユーザーは「盲獣VS一寸法師」以外にこんな作品をCheck-inしています。