最後の恋,初めての恋

劇場公開日:

解説

オール上海ロケで、互いに秘密を抱える男女の切ない恋を描いた日中合作のラブ・ストーリー。婚約者の死から愛と友情に確信が持てなくなった日本人の男と、重い病を抱えながらも健気に生きる中国人女性とその妹の淡い三角関係を綴る。主演は「ケイゾク」の渡部篤郎。共演に「スパイシー・ラブスープ」のシュー・ジンレイと「至福のとき」のドン・ジェ。監督は「うつつ」の当摩寿史。

2003年製作/118分/日本・中国合作
原題または英題:最后的愛,最初的愛
配給:松竹
劇場公開日:2003年12月20日

ストーリー

2003年、上海。日本の自動車メーカーの東京本社から上海支社に転任してきた早瀬高志(渡部篤郎)には、辛い過去があった。婚約者が自分の親友の滝本司(松岡俊介)の車に同乗中に、事故死したのだ。愛と友情に同時に裏切られた早瀬の傷口は、半年経っても無残に開いたままだった。歓迎会の席でもほとんど口をきかない早瀬を、心配そうに見守る支社長の恩田聡(石橋凌)。早瀬は黙って先に帰り、路地のバーで一人グラスを空け続けた。会社が用意した五つ星ホテルにたどり着いた早瀬は、かなり酔っていた。心配そうに様子をうかがうフロント係のファン・ミン(シュー・ジンレイ)。部屋に入り、酒と一緒に無造作に睡眠薬を飲み下す早瀬が床に倒れた時、ちょうどドアの外にミンが立っていた。異変に気付いたミンは迅速に対処、救急車で運ばれていく早瀬は薄らぐ意識の中で、誰にも知らせないでほしいとミンに頼むのだった。ミンが病院にスーツを届けてくれたおかげで、何事もなかったかのように出社した早瀬は、ホテルから社宅のマンションに移る。バッグを開けると、睡眠薬の小瓶に「身体に気をつけて」という手紙が添えてあった…。それが二人の初めての出会いだった。母亡き後、仕立て屋を営む父、妹のリン(ドン・ジェ)と過ごす時間だけが、ミンの心の支えだった。彼女は重い病を患い、いつ来るとも知れない死を、常に覚悟して生きていた。何も知らないリンは、今日も彼女に思いを寄せるトート(チェン・ボーリン)のバイクにまたがって、慌ただしく大学へ向かう。恩田から上海大学の企業向け中国語研修を受けるよう命じられた早瀬は、しぶしぶ上海大学へ向かう。誰もいなくなった教室には、リンだけが一人ぽつんと待っていた。誰もやりたがらない“先生役”を教授にだまされて押し付けられたのだ。ところが早瀬は、毎回授業したことにしてやめようと提案する。早瀬と親しくなりたいリンは、授業を自宅でやるからと彼を招待する。買物に出たミンは、通りで早瀬と会い、リンの生徒が彼だと知る。ミンが作った上海料理がずらりと並んだ食卓は、やわらかな光に包まれ、優しさに満ちていた。ある時、早瀬とミンは街で偶然出会う。早瀬があの時、死のうとした事を知ったミンは「死にたいと思って生きているのと、生きたくても死ぬの、どっちが辛いかしらね」と憤る。人生なんかどうなってもいい、そう思ったから仕事も投げやりになっていた早瀬は、ミンにだけはそんな自分を恥ずかしいと思った。それぞれの秘密にためらいながらも、二人の距離は少しづつ近づいていく。そんなある日、早瀬は上海大劇院のコンサートにミンを誘う。恋の予感を喜びながらも、妹を思いミンは出掛けるのをためらうのだが、そんなミンの背中を父親が優しく押した。タクシーで駆けつけたミンを、早瀬はしっかりと抱きしめる。お互いの全てを抱きしめあう二人。しかし、二人を探していたリンがそこへ現れる。駆け出すリンを二人で追いかけるが、ミンは高まる鼓動に耐え切れず、歩道に崩れ落ちる。病院に運ばれたミンは、自分の秘密を知ってしまった早瀬に別れを告げるが……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0どうしてこんなにも悲しい話にしてしまったのだろうか。 終劇の音楽は小田和正が歌う悲しい曲「僕ら」だった。 石橋凌がいい上司だった。

2024年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

動画配信で映画「最後の恋,初めての恋」を見た。

2003年製作/118分/日本・中国合作
原題:最后的愛,最初的愛
配給:松竹
劇場公開日:2003年12月20日

渡部篤郎
徐静蕾
董潔
陳柏霖
牛犇
津田寛治
清水邦彦
松岡俊介
目黒真希
筧利夫
石橋凌

2024年の今から21年前の映画。

早瀬(渡部篤郎)は日本の自動車メーカーで勤めている。
転勤で上海にやってきた。

早瀬は役に立たない状態だった。
半年前に婚約者を自動車事故でなくして気力を失っていた。

酒と一緒に睡眠薬を飲んだ早瀬は意識不明になって救急車で運ばれた。

早瀬を救ったのは泊まっていたホテルのフロントウーマン、方敏(徐静蕾)だった。
愁いを帯びた背の高い中国美人だ。

二人はその後交流するようになる。
そして二人は徐々に魅かれ合う。

二人の会話は日本語でも中国語でもない英語なのはもどかしかった。

三浦春馬は日中合作映画『真夜中の五分前』でまあまあ上手い中国語を披露したが、
渡部篤郎は中国語を話さない設定のようだ。

同時期に方敏の妹である方琳(董潔)も早瀬に魅かれてしまう。
早瀬は姉妹と三角関係になってしまった。

早瀬は方敏と交際することになるが、
方敏は重い病に罹っていた。
彼女の余命は限られていた。

どうしてこんなにも悲しい話にしてしまったのだろうか。
終劇の音楽は小田和正が歌う悲しい曲「僕ら」だった。

石橋凌がいい上司だった。

満足度は5点満点で3点☆☆☆です。

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ドン・チャック

3.0妹役のドン・ジェも可愛くて微笑ましい。「ハチメマチテ」の台詞だけで感動です

2021年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 上海の近代的建築の夜景と素朴な昔ながらの町並みがとても美しく描かれていて、そのコントラストと「人生の時間が止まったまま」の男と「人生の時間を止めたい」女が上手くマッチしている。永遠の愛というものを信じてとかいうテーマはそれほど感じ取れなかったものの、残り少ない人生を思い通りに過ごしたい気持ちがよく伝わる映画だ。

 純粋な中国人の心というものも感じるのだが、最も感動的なのが父親の愛であろうか。生活する全てが娘のためであるように感じられました。

【2004年1月映画館にて】

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kossy

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