「懐かしいけどよく見ると外国」ジョゼと虎と魚たち(2003) ざむざむさんの映画レビュー(感想・評価)
懐かしいけどよく見ると外国
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生きて食べて愛し合ってが泥臭くて、昭和な雰囲気になごんだ。原作1980年代で、舞台はそのまた昔。が、この時代に日本にこんなかっこよく女性と関わり合える男なんかいなかった、たぶん今でも。信夫の正体はジョゼがいるフランスの伊達男なのだ。だとすると、物語り全体がクミ子の空想だったという読み解き方も出来るのではないか。でも、むなしい空想ではない。誰かと愛し合えたという自覚がクミ子に車椅子に乗る力を与えたんじゃなかろうか。ハッピーエンドを越えたエンディングだと思うけど、どうだろう。
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