無警察

劇場公開日:

解説

ある地方都市の暴力団を描いたアクションドラマ。「決闘不動坂の大仇討」の金田光夫の脚本を「大東亜戦争と国際裁判」の小森白が監督、「金語楼の三等兵」の岡戸嘉外が撮影した。

1959年製作/85分/日本
劇場公開日:1959年4月17日

ストーリー

人呼んで“無警察地帯”というある地方都市の出来事である--市会議長・今泉は、市会議員の山口の口ききで、ボスの松崎とキャバレー「カンパネラ」で会った。茶畑をつぶしてゴルフ場にしようとする松崎は、強引に今泉をくどいた。が、彼は農地法に違反するばかりでなく、市民の生活権を脅やかすと拒否した。松崎に送られ、自分の車と思って乗ったその車の運転台に坐っていたのは松崎の乾分だった。パンチをくらって意識不明になった今泉は、陸橋から上り列車の前に車もろとも突き落された。新聞には事故死と報道された。松崎は今泉のポケットにあった印鑑によって、すでに土地売買契約書には捺印ずみで測量にかかった。今泉の娘・玲子の恋人である新聞記者の浩一は、この事件の究明を思い立った。彼は事故現場を訪れ、事故死に疑問を抱く原田刑事と知り合い協力を約束した。浩一は、「カンパネラ」に行き、女給から事件当日今泉がここで松崎に会っていたことを知った。さらに張り込みを続け、裏口によく立ち現われるキャバレーのホステス・はるみの父と知り合った。はるみは松崎の情婦なのだ。はるみのアパートには、麻薬密売の噂がある××商会の男が監禁されていた。その男が松崎の命令で殺し屋の手に落ちた。ちょうどはるみの部屋に無心に現われた父がその包を見た。松崎はこの老人もバラさねばと思った。翌朝、水死体が上った。そのポケットからはるみの写真が出た。浩一は松崎の仕業と直感した。浩一に説得され、はるみは自首を決意した。その前に、部屋にテープレコーダーを仕掛け、松崎をベッドに誘いながらこれまでの悪事をしゃべらせた。深夜の桟橋で、テープを浩一は受け取った。が一味に発覚、二人は「カンパネラ」の地下室に閉じこめられた。一方玲子からの電話で警官隊が駈けつけた。うち合いの後、松崎ら一味は逮捕されたのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く