自殺マニュアル THE SUICIDE MANUAL

劇場公開日:

解説

鶴見済のベストセラー『完全自殺マニュアル』(太田出版)をモチーフに、<自殺>をテーマにしたサスペンス。監督は、“中央線で頻発する自殺”の謎に迫ったインディーズ映画「レイズライン」で、2002年みちのく国際ミステリー映画祭角川オフシアター部門でグランプリを受賞した福谷修。

2003年製作/日本
配給:ベンテンエンタテインメント
劇場公開日:2003年10月4日

ストーリー

S県、冬。自殺ネットで知り合った4人の若い男女が、空きアパートの一室で七輪の練炭を炊いて集団自殺をおこなった。翌日、警察が4つの遺体を運び出し、現場検証を始める中、刑事の西山(堀江慶)は、自殺者の一人が持っていた一枚の黒いDVDを発見する。半年後、ローカルTV局の新米ディレクター、橘悠(水橋研二) とADの泉川利恵(森下千里)は、上司の屋代啓太(榊英雄)の依頼で、頻発する集団自殺について取材を始める。二人は、半年前に集団自殺があった空きアパートに潜入するが、そこで自殺に加わるはずだった高校生、熊谷ななみ(前田綾花)と出会う。ななみが持っていたのも、黒いDVDだった。それは、自殺系サイトで“死ぬ権利”をうたう謎の女リッキー(中村優子)から、本気で自殺を考えている者にだけ贈られてくるという。ななみからDVDを借りた悠は、真夜中の社内で再生する。それは<自殺マニュアル>というタイトルで、リッキーを案内役に、「首吊り」や 「飛び込み」「クスリ」など、様々な自殺の方法を映し出したものだった。このDVDを見た者が次々と自殺するのだろうか?悠は慄然とするが、彼もまたそのDVD にのめりこんでいく。数日後、悠と利恵は、自殺霊専門の霊媒師、早瀬時久(戸田昌宏)を取材する。霊媒師は、「自殺者の霊魂は、自殺霊となってこの世をさ迷う。厄介なのは 他人に憑りついて、その人も自殺に導いてしまうことです」と話し、実際に、自殺霊にとりつかれた女性、永沢美希(安藤希)の徐霊に立ち会わせる。悠にはにわかには信じられない光景だったが、悠の顔を見た霊媒師は、「あなたも気をつけなさい」と意味深げに忠告する。取材を進める悠だったが、その矢先、集団自殺を担当した西山刑事が警察署内で拳銃自殺する。死体の傍らにはやはり<自殺マニュアル>DVDがあった。さらに、ななみも「リッキーと話をした」という謎めいたメッセージを残して、飛び降り自殺をしてしまう。ななみを救うことができなかった悠は、焦燥と怒りを募らせ、自殺系ネットに大量のメッセージを書き込み、リッキーとの接触を試みる。現実と幻想が交錯する中、やがて悠のパソコンにリッキーから一通のメールが届く。確実に自殺する方法を、みんなで話し合うというのだ。悠と利恵は彼女に会うため、自殺志願者が集まるバーに潜入するが……。

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