船を降りたら彼女の島

劇場公開日:

解説

瀬戸内海・瀬ノ島を舞台に、結婚という人生の転機に立った若い女性の心理を描いたドラマ。監督は「群青の夜の羽毛布」の磯村一路で、脚本も監督自らが執筆。撮影を「アカルイミライ」の柴主高秀が担当している。主演は「模倣犯」の木村佳乃。第9回International Family Film Festival長編ドラマ部門賞受賞、日本芸術文化振興会映画芸術振興事業作品。2002年11月9日より、愛媛・衣山シネマサンシャインにて先行上映。

2002年製作/112分/日本
配給:アルタミラピクチャーズ(配給協力 東宝=東京テアトル)
劇場公開日:2003年2月15日

ストーリー

東京の出版社に勤務する25歳の久里子は、カメラマンの充生との婚約を両親に報告するため、瀬戸内海に浮かぶ瀬ノ島に帰省する。今は定年退職し小学校を改築した民宿の管理をしている元校長の父を前に、彼女はなかなか話を切り出すことが出来ない。そんなある日、久里子は倉庫で小さな鈴を見つける。それは、島の伝説“鶴姫”が胸に抱いて身投げした悲恋の鈴で、彼女が小学生時代にシーサイド留学で島に来ていた初恋の相手・隆司と再会を誓って分け合った思い出の品だった。やがて、鈴の音に導かれるかのように、久里子は幼なじみの健太と一緒に隆司の消息を訪ねる小さな旅に出る。ところが、やっと探し当てた隆司は高校生の時に交通事故で亡くなっていたのだ。そのことを彼の妹から聞かされた久里子は、彼女の鞄に鈴がぶら下がっていることに気づく。兄が大切にしていた形見の鈴。そう、隆司は誓いを忘れないでいてくれたのだ。帰りの船、久里子は過去の自分と訣別すべく、そっと鈴を海に投げ入れた。それから数日後、父と魚釣りに出掛けた久里子は、そこで結婚することを告げる。

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スタッフ・キャスト

監督
脚本
磯村一路
エグゼクティブプロデューサー
玉置泰
企画協力
サキヒトミ
立見千香
柏田道夫
製作
加戸守行
プロデューサー
桝井省志
小形雄二
佐々木芳野
撮影
柴主高秀
美術
新田隆之
装飾
大町力
音楽
押尾コータロー
録音
郡弘道
音響効果
斎藤昌利
照明
長田達也
編集
菊池純一
衣裳
宮本まさ江
スタイリスト
佐藤久美
ライン・プロデューサー
堀川慎太郎
製作担当
土本貴生
助監督
吉村達矢
スクリプター
柳沼由加里
スチール
野上哲夫
えひめ映画製作委員会スタッフ
稲田英樹
井上径一郎
猪森光利
宇高希美
河瀬利文
佐藤靖雄
島本孝則
玉井道雄
鳥生裕美
藤原正典
水口俊幸
森川保男
横山ぬい
脇坂誠司
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映画レビュー

3.5ほうれん草とベーコンのリングイネ クリーム味

2020年2月11日
スマートフォンから投稿

木村佳乃主演の父娘ドラマ。どこにでもあるような家族の風景。結婚報告に島に帰る。両親に何も言わず結婚決めてきたのをずっと言えないまま終盤迄いく。結局は言うけど。
厳格な父の大杉漣がすごい良かった。
愛媛を巡る映画でもあり移動も場面転換も多い。回想シーンの学校の授業で瀬戸内のジャンヌダルク鶴姫伝説が出てくる。鶴姫の甲冑を見学しに行ったあとに、鶴姫の鈴を買うのだけれどその時に2つ買って1つを初恋の男の子にあげる。男の子が素直じゃなくてその年頃のリアルという感じが良かった。で、会いに行くと妹がいて、兄ちゃんが大事にしとった鈴です。みたいな展開。
あとは結婚相手に親父が一芝居うつくらいしか特別なことはない。けれど、とても良かった。

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