連続殺人鬼 冷血
劇場公開日:1984年2月11日
解説
犯罪史上空前の凶悪殺人犯としてセンセーションを巻き起こした勝田清孝の半生を描く。大下英治のノンフィクション「勝田清孝の犯罪」(現代書林刊)を「美少女プロレス 失神10秒前」の佐伯後道が脚本化、監督はピンク映画の大ベテランでこれが初の一般映画となる渡辺護、撮影は「ウィークエンド・シャッフル」の鈴木史郎がそれぞれ担当。
1984年製作/118分/日本
配給:ジョイパックフィルム
劇場公開日:1984年2月11日
ストーリー
少年鑑別所あがりの辰田清志は、自動車教習所で知り合った山西真知子と結婚し、大阪でアパート暮らしを始めたがあきっぽい性格のためかなかなか定職につけなかった。やがて真知子が妊娠したために京都郊外の実家に帰らざるをえなくなった。辰田の最初の殺人は昭和47年で被害者は辰田と顔見知りの19歳のOL南悦子だ。事件後辰田は友人の紹介で地元の消防署に勤め出し、真面目な消防士としての生活を始めるが、その隙間をぬうように次々と女性たちを絞殺していった。幾台もの高級車を買い換える生活ぶりは派手でそのために父母との衝突はしょっ中だったが、勤務態度は真面目で上役や同僚の評判も悪くはなかった。しかしそんな生活も盗みの容疑で警察の取り調べを受けたことから崩れ、消防署もクビになってしまう。それがきっかけとなって辰田の狂暴性はむき出しになり、ついにはスーパーを襲い店長を射殺して大金を強奪するというエスカレートぶりだ。殺人癖もますます残虐さを加え、大田佳子、高田きよ子、谷裕子、佐藤啓子、増山夏子、大里信子らがその毒牙にかかって殺された。家にほほとんど寄りつかず愛人、寺西和子のマンションに入りびたりだ。57年10月、名古屋市千種区の派出所警官に重傷を負わせピストルを強奪、翌58年1月31日、それを利用して名古屋の第一銀行を襲撃したが、逆にとり押さえられ遂に逮捕された。