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劇場公開日:1998年3月14日
解説
病床の母の為、20年前に蒸発した父を探す旅に出た女性の成長を描く青春ロード・ムービー。監督は「ソクラテス」の鶴巻日出雄。脚本は小林弘利。撮影を「ソクラテス」の東原三郎が担当している。主演は「ママレード・ボーイ」の國府田マリ子。スーパー16ミリからのブローアップ。
1998年製作/91分/日本
配給:近代映画協会(配給協力*オプトコミュニケーションズ)
劇場公開日:1998年3月14日
ストーリー
バンドムササビーズのヴォーカルを務める奈津子は、メジャーデビューを前にいい歌詞が書けずに悩んでいた。そんなある日、姉の景子から母・百合枝が入院し、余命半年であることを知らされる。高校時代にケンカして家を飛び出して以来、母とすっかり疎遠になっていた奈津子。病床の母を見舞った彼女は、そこで母の蒸発した父への想いを知り、バンドの練習を暫く休んで父を探すことになる。20年前に別れたきり顔も覚えていない父の足跡を各地に訪ね歩く旅は、奈津子にとって困難と驚きに満ちていた。腹違いの弟・一馬の存在、山師のような仕事、そして温泉旅館の女将との不倫。そんな父の浮き草暮らしを知るうち、漸く奈津子は一馬の協力によってある温泉採掘現場で父を見つけることが叶う。20年ぶりの娘との再会に、しかし父ははぐらかすような態度をとるばかり。やがて、温泉が湧き出ると騒ぎに紛れて奈津子の前から消えてしまうのであった。父を見つけながらも、母の元に連れて帰れなかった奈津子。がっかりしながら母を見舞った彼女は、しかしそこに父が母を見舞った証拠の風鈴を見つける。数日後、ライヴハウスで熱唱する奈津子の表情は、いつになく輝いて見えた。