ラッコ物語
劇場公開日:1987年7月25日
解説
親子三代のメスラッコを中心にラッコたちの生態を描く。監督は脚本も執筆しているこれが第一回作品となる永田貴士、撮影は片岡二郎、菱田誠、水中撮影は中村宏治がそれぞれ担当。
1987年製作/93分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1987年7月25日
ストーリー
アラス力の春、夏はラッコたちが愛を語り合う季節。エミリアも夫とこの時機に出逢った。愛の日々が数日続くとラッコには悲しい宿命が待ち受けている。子供を宿したラッコは夫と別れ、岩礁や水中で新しい生命を生みだすのだ。エミリアも可愛い女の子、エミを岩礁で誕生した。半年後、他の動物と同様にもう一つの悲しい宿命、母と子の別離が待ち受けている。強烈にエミに噛みつくエミリア、子別れの儀式が何日も続くが、エミは母親のもとを離れようとしない。そんな時、密猟者のライフルがエミリアに命中した。アラスカの大自然の中で、幼いながらもひとりで生きる難しさを、身をもって体験していかなければならないエミ。そんなエミを鞭打つかのように嵐が襲う。数日後、少年たちによって助けられたエミは、帰郷の旅を始める。母エミリアから教えられた呪文は、エミに強運をもたらせ遭遇から身を守るだけでなく、旅の心強い支えとなった。エミがいちばん嬉しかったのは新しい仲間たちとの出逢いである。また、最愛なる夫との出逢いは安息の日々を与えた。やがて、エミは身篭り、エミリンを生んだ。そそっかしいエミの子育ては一苦労だったが、エミリンはすくすく育っていく。だが、幸福な日々は長く続かなかった。天敵の白頭ワシがエミ、エミリン親子を襲ったのである。エミは必死でエミリンの姿を追うが見つけられない。やがてふたりは再会し、また仲睦まじく暮らしていく。