ヤンキー烈風隊
劇場公開日:1995年9月23日
解説
強くまっすぐ生きることだけを考えたトッポイ青年が、伝説の暴走族を再建しようと奔走する正統派暴走族の青春映画。監督は本作が劇場用映画デビューとなる新村良二。原作は 『月刊少年マガジン』に連載されたもとはしまさひでの同名漫画で、脚色は「新・悲しきヒットマン」の森岡利行。主演は新人の阿久津健太郎。
1995年製作/日本
配給:パル企画
劇場公開日:1995年9月23日
ストーリー
ブラックツェッペリン(BZ)と烈風隊という二つの巨大暴走族が激突していた時代、エスカレートする抗争を集結させたのは、烈風隊初代総長・東堂力也だった。BZ総長とのタイマンで放つ男気の叫びが両者の対立を静め、それを陰で覗いていた弱虫少年の門田紋之丞は東堂の生き方に憧れる。10年後、街は関東花岡連合会長・花岡虎造の一人息子、花岡竜二が率いる新生BZによって支配されていた。暴走族は、いまやヤクザの予備校と化している。高校生の恋沼真梨は仲間たちと烈風隊レディースを名乗って突っぱっているが、BZの竜二は彼女を狙っていた。真梨たちがBZに囲まれた時、どこかトッポイ男が現われ真梨たちは救われる。翌日、真梨の高校に転向してきたその男は、真梨の幼い頃の友達・門田紋乃丞だった。烈風隊初代総長が花岡連合と対立して刑務所行きとなり、烈風隊も今はないことを知った紋乃丞は、本物のゾクをやろうと烈風隊再結成を皆に呼びかける。BZに脅える周囲は不可能だと警告するが、やがて紋乃丞の心意気に惹かれた特攻隊長の正木や、はみ出し暴走族の連中が寄り集ってきた。その時、真梨がBZにさらわれる。BZのもとに乗り込んだ紋乃丞は、竜二のヤキに耐えることを条件に真梨を連れ帰ろうとした。竜二は手加減のない制裁を加えたが、紋乃丞はこれに耐え抜いて真梨の心も惹きつける。烈風隊再結成の意気は揚がるが、折よく帰ってきた初代総長の東堂は、強大な敵にはかないっこないと消極的であった。そしてBZの烈風隊狩りが始まる。正木もやられ、東堂の恋人・優子の店も襲われ、東堂から譲り受けたバイクも烈風隊の旗も焼かれた。意気消沈する東堂をよそに、紋乃丞はBZへと殴りこみをかける。BZのナンバー2とのタイマンに勝って竜二の居場所を聞いた紋乃丞は、親元の花岡組へと乗り込むが組員らに遮られてしまった。そこへ東堂が現われ、組長を人質に取って紋乃丞に竜二とタイマンを張らせろと迫る。皆が見守る中、日本刀を手にした竜二と紋乃丞は壮絶な決闘を繰り広げ、紋乃丞は正統的なケンカで竜二を叩きのめした。これを見て詫びを入れようとした東堂を組長は押し止め、ついに正統派暴走族・烈風隊が勝どきをあげるのだった。