野獣死すべし(1980/村川透監督)

劇場公開日:

解説

戦地を渡り歩いた通信社の元カメラマンが、翻訳の仕事に身を隠しながら、一匹の野獣となって、管理社会の安穏とした生活に犯罪で挑む姿を描く。原作は大藪春彦の同名の小説で、昭和三十四年に白坂依志夫脚本、須川栄三監督、仲代達矢主演で一度映画化されている。脚本は「翔んだカップル」の丸山昇一、監督は「薔薇の標的(1980)」の村川透、撮影も同作の仙元誠三がそれぞれ担当。

1980年製作/119分/日本
配給:東映

ストーリー

ある夜、警視庁捜査一課の岡田警部補が殺害され、拳銃が奪われた。数日後、秘密賭博場が襲われ、暴力団三人が射殺され、テラ銭三千万円が奪われた。使われた拳銃は奪われたものだった。伊達邦彦は、通信社のカメラマンとして、アンゴラ、レバノン、ウガンダなど血と硝煙の戦場を渡り歩き、帰国して退社した今、翻訳の仕事をしている。戦場でめざめた野獣の血、巧みな射撃術、冷徹無比な頭脳の持ち主だ。岡田警部補の部下だった柏木は、執念深く事件を追い、長身、ガッチリとし体の男という容疑者像を割り出した。そして、伊達の尾行を始める。柏木の尾行をよそに、伊達はコンサート会場で華田令子に接近したり、優雅な日々を送っている。暫くして、伊達は次の行動に移った。高級宝石店の店員を支払いをするからと銀行に呼び出した。店員が預金カウンターに近づくと、伊達は係の男に、前にいる男に金を渡せと電話をした。係員の防犯の合言葉で、何も知らない宝石店の男は、組み伏せられ、一分三十秒後にパトカーが到着した。これは銀行の防犯体勢を調べる伊達の実験だ。大学の同窓会に出席した伊達は、そこで、自分と同じ野獣の血を感じた真田と出会い、彼を仲間に入れる。伊豆山中での拳銃の練習。真田はアッという間に腕を上げた。同行した恋人、雪絵が邪魔になった真田は、伊達に促され動く標的として、彼女に銃口を向けた。銀行襲撃は決行された。巧妙に逃走する伊達と真田。追う柏木。銀行に居合わせた令子も射殺して、伊達は野獣のみちを突き進んでいく……。

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映画レビュー

5.0これはすごい作品だっ‼️

2023年2月4日
iPhoneアプリから投稿

これはすごい作品だっ❣️

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ミスター

3.5狂気の沙汰

2022年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

怖い

興奮

松田優作って、どこまで本気なのか、本当に分からない。彼の主演作にこの手の狂人役が多いのは、本人の人間性も少なからず反映されているのでは、と感じずにはいられない、それくらい恐ろしい作品🎬

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ヒックス伍長

1.5がんばって最後まで観た。

2022年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「銀行強盗を題材にしたハードボイルド」と思いきや、ただのシュレリアリズム映像でした。

毎度おなじみ松田優作のドタバタ芸、ただ音楽を聞かされるだけのシーン、おばちゃんのカルメン、ドリフのコントみたいな警泥シーン、アフロ男女のセクロス、バキューンバキューン戦争ごっこ、と無駄な時間が流れていって、終わり(笑)

当時はこれが「芸術作品」としてまかり通ったんですね。「無意味なシーンを適当につなぎ合わせて、有名人使ってゴリ押し宣伝しとけば、あとは受け手が勝手に解釈くれるよ」みたいな感じでしょうか。

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wisimav

3.0役者ありきですけど

2021年12月23日
Androidアプリから投稿

意味を求めさえしなければ、これは娯楽映画だと思う。

だって、優作を始め出演者は魅力的だし、ヴァイオレンスもエロも風刺も詰め込んで暴走してるじゃないですか。

リップヴァンウィンクルのくだりは、目が離せないでしょう。
それでいいじゃないですか。

人様の妄想に意味なんか、無意味ですよ。

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