目を閉じて抱いて

劇場公開日:

解説

「ファザーファッカー」や「「物陰に足拍子」より MIDORI」の原作者としても知られる人気作家・内田春菊の同名コミックを原作に、「姐 極道を愛した女・桐子」の磯村一路が監督した異色恋愛ドラマ。両性具有者の主人公・花房にグラビア・クイーンとしても活躍中の武田久美子がふんし、花房に翻弄される周役に「ぼくは勉強ができない」の高橋和也、これが映画デビューとなる吉村夏枝が周の恋人を演じている。

1996年製作/90分/日本
配給:東北新社
劇場公開日:1996年7月13日

ストーリー

平凡な毎日を送っていたサラリーマンの周は、同じ会社に勤める恋人・樹里が最近それとなく結婚を迫ってくることを面倒に思っていた。ある日、周は見知らぬ女を車で轢きかけ、病室を見舞った周に、女は「ちゃんと轢いて欲しかった」と呟いた。退院した女のことが気にかかっていた周は、道で偶然その姿を見つけ後を追った。たどり着いたクラブで花房と名乗ったその女は、周の手を自分の股間に触れさせ、ニューハーフなのだと告げる。周は驚いたが、花房の持つ妖しい魅力にひかれて足繁く彼女の店に通うようになり、ふたりは自然に愛し合うようになった。花房の導く官能の世界は今まで周が経験しえなかったもので、時に男になり、また女になって自分を刺激する彼女に、彼はますますのめり込んでいく。周に別れを告げられショックを受けた樹里は、原因が花房にあることを知ってクラブを訪れるが、心の傷を癒してくれる花房の独特の優しさに心を奪われ、彼女も花房の虜となっていった。樹里は周を取り戻したい一心から、自分は花房に犯されたのだと訴えるが、相手にしてもらえないばかりか、周の花房に対する愛情は一層深まっていく。実は花房は男性器と女性器を合わせ持つ両性具有者だったが、それを知った後も周の愛に変わりはなかった。執拗なまでの彼の愛情に限界を感じた花房は、一度は別れを決意するが、結局別れられずにいた。そんなふたりに、樹里は妊娠したと告げる。しかし、周はそれを無視し、睡眠薬を飲んだ樹里は病院へ運び込まれた。花房と周は病室で静かに眠る樹里を見つめる。行き場を失った3人がそこにいた。

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