卍舞2 妖艶三女濡れ絵巻
劇場公開日:1995年7月15日
解説
江戸時代の湯女を主人公にした復讐劇としてヒットしたエロティックアクション「大江戸浮世風呂譚 卍舞」のパート2。監督は前作と同じく小笠原佳文。湯女からうって変わって男装のお尋ね者となったお蝶にふんするのは「紅蓮華」の武田久美子。
1995年製作/84分/日本
配給:東映ビデオ
劇場公開日:1995年7月15日
ストーリー
旗本のドラ息子に許婚を殺され、自らも慰みものにされてしまったお蝶。武家の娘ながら湯女にまで身をやつして仇討ちを果たした彼女は、今は五十両の懸賞金がかけられたお尋ね者となって旅を続けていた。旅の途中で野盗に襲われている親子に出会ったお蝶は、その見事な剣の腕前で野盗を追い払うが、小さな娘・さきを残してすでに両親は殺されていた。生き残ったさきを連れて娘の住んでいた里へとやって来たお蝶は、居酒屋の女将おゆうから里の用心棒になってほしいと頼まれる。おゆうの里は野盗に襲われ続けており、里の者たちが次々と殺されていたのだ。おゆうの店に住み込んでいる用心棒の十兵衛だけでは里を守りきれないと思ったお蝶は、旅の途中で知り合った虎松とともに里の用心棒を引き受けるが、そんな折、またしても里のとある一家が野盗に襲われ殺されてしまう。生き残った息子の平太はお蝶が犯人だと勘違いするが、虎松の説得もあってお蝶への誤解を解いた。おゆうの隣家には病に伏した新八とその妻・志保が住んでおり、新八は近郷の名主・庄左衛門に多額の借金を抱えていた。庄左衛門はときどき志保を屋敷に呼びつけては茶と花の相手をさせていたが、実は志保の身体が目当てであった。ある日、屋敷に呼びつけられた志保は新八の借金のカタに身体を要求され、庄左衛門に犯されてしまう。その現場を目撃した新八は庄左衛門にくってかかるが、逆に配下の者に斬り殺される。その一部始終を見ていた平太はお蝶にすべてを話し、お蝶は志保を助けに庄左衛門の屋敷に忍び込む。しかし、平太が庄左衛門の配下に斬りつけられ、平太はお蝶を疑ったことを詫びながら息を引き取った。おゆうは里を襲っていた野盗もすべて庄左衛門の仕業だったことを知り、里の者に決起を呼びかけた。しかし、里の男たちはおじけづくばかりで立ち上がろうとしない。業を煮やしたおゆうは自ら刀を手に取り、屋敷へ向かった。屋敷で庄左衛門と対峙したお蝶は、人質に取られていた志保が夫の仇を討つべく庄左衛門に襲いかかったのを利用して、庄左衛門を斬り殺すのだった。しかし、返り討ちにあった志保はお蝶の腕の中で静かに息を引き取る。すべてが終わり再び旅立っていくお蝶と虎松を、おゆうとさきはいつまでも見送るのだった。