真昼の暗黒

劇場公開日

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解説

弁護士正木ひろしの著書「裁判官--人の命は権力で奪えるものか」より、「生きとし生けるもの」の橋本忍が脚本を書き、「由起子」のコンビ、今井正が監督、中尾駿一郎が撮影を担当した。主なる出演者は新人群として、民芸の草薙幸二郎、中芸の松山照夫、牧田正嗣、俳優座の矢野宜、新協の小林寛の他、「神阪四郎の犯罪」の左幸子、「ビルマの竪琴(1956)」の内藤武敏、北林谷栄、「赤ちゃん特急」の飯田蝶子、「早春」の山村聡など。

1956年製作/122分/日本
原題:Darkness At Noon
配給:独立映画

ストーリー

瀬戸内海に近い三原村で小金を貯めこんでいるという噂のある仁科老夫婦が惨殺され、その翌朝、皆川、矢口両刑事は笠岡市の遊廓から小島武志を検挙した。ジャンパーの血痕、指先の血糊--動かぬ証拠をつきつけられた小島は流石に色を失っていた。だが捜査本部では単独犯では片づけられない種々の事情から判断して、小島の口から共犯の事実を吐かせようと躍起になった。そして小島と同じ土工仲間の植村、青木、宮崎、清水の四人が浮び上った。連日の厳しい訊問に心身共に疲れ果てた小島は、夢遊病者のように四人も共犯だと自白させられた。緊急手配によって四人は次々に挙げられ、植村の内妻カネ子も取調べを受けた。一年後の秋、食堂の給仕女として働くカネ子は、そこではからずもこの事件を担当する近藤、山本両弁護士に逢い、植村の証しを立ててくれるようにと懇願し、差入れのために乏しい給料の中から数枚の紙幣を渡すのだった。結審の日、多数犯を強調する鋭い検事の最終弁論を、訥々と反発する近藤弁護人の額には、脂汗が滲んでいた。彼は小島の遊興費欲しさの単独犯だと主張するのである。その主張は理路整然とし、今や小島の単独犯は動かすことのできない事実であるかに思われた。しかし、判決の日、小島のでたらめな陳述と西垣巡査の保身の証言のため、弁護人の努力、家族たちの嘆きをよそに、植村は死刑、小島は無期、青木は十五年、清水と宮崎は十二年の懲役が宣告された。複雑な気持で食事に出かける近藤弁護士は、最高裁判で闘う決意を固めていた。拘置所の面会室では、植村と母が顔を見合わせていた。黙って走り去る母の背後に絶叫した。お母さん、まだ最高裁判があるんだ」と。

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映画レビュー

5.0ネオリアリズモにも似た映像、的確な演出、テンポ良い編集とカット割で映画としても大変優れている

あき240さん
2019年10月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

素晴らしい名作だ!
日本映画オールタイムベストに名を連ねるのは当然だ

冤罪が発生するメカニズムを余すことなく描いている
21世紀の現代に於いてもなお、様々な対策を取られていてもなお冤罪事件は根絶されていないのだ
つまりこのメカニズムは今もあるのだ
明日、あなたが冤罪に巻き込まれてもおかしくはないのだ

真昼の暗黒
本作を鑑賞する私達は正にそれを知ることになる

今井正監督は戦前に特高警察に連行されたほどの筋金入りの左翼運動家であり、戦後は日本共産党に入党した人物で知られている

よって、本作もその様な思想によって強引に偏向された、何らかの政治的意図を持って製作された内容ではないのかとの予断を持ってしまうだろう
しかし、その様な心配は無用だ
全く社会的正義を貫く姿勢で製作されており、何ら不純物はない

むしろ真昼の暗黒という題名はそもそも、ドイツの作家の小説から取られており、それはソ連に於ける共産党による冤罪と粛清で「虚偽の自白で死刑になる」ことを描いたものなのだ

警察官や法曹界の人間には研修教材として必ず全員に観て頂きたいと強く希望する

ネオリアリズモにも似た映像、的確な演出、テンポ良い編集とカット割で映画としても大変優れている

伊福部昭の音楽も控え目ながら内容にマッチしている

冒頭にあるように、この映画は現実の事件そのままの再現ではない
しかし本作公開の5年前に起こった山口県田布施市の八海事件のことを扱っていることは知られている
公開当時は、まだ裁判が進行中であった
ラストシーンで描かれた状況そのままであったのだ
当然裁判に影響を与えるものとして圧力を受けながらの製作と公開であったのだ
公開は自主上映であったという
その勇気と熱意、社会的正義感に敬意を示したい

本作を観終わり憤懣やる方ない方は、現実の最高裁の判決の結末を各自で調べて頂きたい

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あき240

3.5冤罪を生む制度

ひろちさん
2018年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

自白を疑ったり、取り調べを見える様にしたり。これらは、冤罪を防止する対策だが、対症療法に過ぎないのではないか。科学的鑑識があっても、少ない証拠や状況証拠で罪が無意識に捏造されるかもしれない。警察は取調べ方法の非を知っても、容疑者が犯人であると疑っていない。権力、人、罪、証明等、これらの奥にある冤罪のメカニズムを解く必要がある。

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ひろち
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