ボクが病気になった理由

劇場公開日:

解説

ガン、糖尿病、高血圧という現代の三大成人病をテーマに、それに関わる人々の姿をユーモラスに描くオムニバス。脚本・監督は「ジュリエット・ゲーム」の鴻上尚史(第一話)と「ゴジラVSビオランテ」の大森一樹(第二話)と「君は僕をスキになる」の渡邊孝好(第三話)。共同脚本は永井明。撮影は「バトルヒーター」の水野尾信正がそれぞれ担当。

1990年製作/101分/日本
配給:アルゴプロジェクト
劇場公開日:1990年8月11日

ストーリー

〔第一話「マイ・スウィート・リトル・キャンサー」〕都心の証券会社ビルの二階。そこでは自らが癌だと思い込んでいる藤井が猟銃を手に、人質と共に立て篭っていた。ビルの周りには彼を何とか説得しようとする刑事や機動隊、そしてTVリポーターまでもが包囲していた。駆けつけた女主治医純子はそんな藤井に癌ではないことを説明するが、次第に癌の検査法の派閥で医師団同士が対立してしまう。そして騒ぎはどんどん大きくなり、その様子をテレビで見ている第三者のはずの市民達が、その会話の中の症状を自分にあてはめ、真っ青になり、叫ぶ。こうして話が違った方向に進んでいる時、藤井は倒れてしまうのだった。 〔第二話「ランゲルハンス・コネクション」〕人気TVキャスターの靖子は糖尿病を持病にもったゆえに婚約破棄を宣告された。そんなムシャクシャしている時、学生時代からの友であるTVディレクター亨の紹介でグルメ番組に抜擢される。靖子はインシュリンを打ち、治療を受けつつも決死の覚悟で食べる仕事に挑む。そして彼女の番組は皮肉にも人気が上がり、やめるにやめられなくなってしまう。それでも何とか契約期間を終え、放送終了となった時、靖子は遂に倒れてしまう。心配する亨だが、実は彼も糖尿病だったのだ。そして、これがきっかけとなり、二人は結ばれるのだった。 〔第三話「ハイパーテンション・ロード」〕天候悪化の為、名古屋に緊急着陸した東京行きの航空最終便、男名前のために手違いで四十男の田辺と仕方なくホテルの相部屋にさせられてしまった晶は、就寝前、持病の高血圧に異常なまで神経を気配りする田辺に興味を持った。翌日が娘の結婚式という田辺とオーケストラ入団のオーディションだという晶は互いに寝つかれない。結局眼れぬ夜を過ごした二人は朝になって、管制塔の機能マヒのため飛行機に乗れず、ボロボロになって新幹線に飛び乗るが、時間ギリギリに東京に着いたかと思えば、今度はタクシー待ちの行列が待っていた。絶望的になる晶だったが、そんな時、高血圧にもかかわらず、あまりに急激な運動をしてしまった田辺が倒れ、二人は救急車に乗り込む。だが、それは田辺が晶のために打った芝居だった。こうして何とかオーディションに間に合った晶。そして田辺は娘の結婚式へと足を運ぶのだった。

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