プルメリアの伝説 天国のキッス
劇場公開日:1983年7月2日
解説
ハワイの日系二世の女子大生と、ウインドサーフィンに青春を賭ける青年との出逢いと別離を描くラブ・ロマンス、原案は中岡京平、脚本は中岡京平と「グッドラックLOVE」の田波靖男と安斉あゆ子、本作品で監督も兼ねている「ウィーン物語 ジェミニ・YとS」河崎義祐、撮影は古山正がそれぞれ担当。主題歌は、松田聖子(「天国のキッス」)。
1983年製作/95分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1983年7月2日
ストーリー
ハワイに住む早坂恵美子は、ホテルチェーンの社長の息子国吉明と見合いをした。恵美子はまだ結婚を考えていなかったが、明と双方の両親は乗り気である。夏休み、恵美子は明にエスコートされ祖父の地日本を訪ねることになった。ある日一人の少年がナイフで恵美子に斬りかかる事件が起こったが、偶然通りかかった寺尾慎治が助けに入りことなきを得る。その少年は岸本宏といい、彼の姉まゆみは明の恋人だったが、最近明に捨てられたのだった。今までの明からは考えられない別の面を知った恵美子は悩む。恵美子は茅ヶ崎の“ドルフィン”という店に慎治を訪ねた。慎治は造船所の臨時工でWサーフィンに情熱を賭けていたが、時折陰のある表情を見せた。それは、以前、不注意からサーフィンの先輩黒崎を海で失っているからだった。慎治は黒崎の夢だったハワイのパンナム世界大会で優勝しようと練習に励んでいる。そんな彼を見守っているのが、黒崎の恋人だったカメラマン広瀬悠子であった。恵美子は身勝手で自信家の明についていけず、無愛想だが誠実な慎治を愛しているのに気づき、ある日二人は愛を交わした。しかし、悠子を訪ねた時、慎治と悠子がダンスを仲良く踊っているのを見て部屋を出た恵美子は、ドルフィンで店主から悠子がハワイで結婚すると聞き、慎治と結婚するものと決めつけた。恵美子は慎治に何も告げずに帰国。世界大会のため、慎治がハワイにやって来た。悠子と婚約者立原も一緒だった。慎治は明と恵美子を偶然見て、二人の仲を誤解するが恵美子は縁談を断わるために会ったのだった。沈んでいる恵美子を見かねた妹、真理子は両親が隠していた慎治からの手紙を渡した。恵美子は海岸で練習していた慎治の元へ。誤解がとけた二人は再び愛を交わす。恵美子は両親に慎治を紹介した。大会前日、沖にセーリングに出た慎治をモーターボートに乗った明が襲った。海に落ちた慎治をヨットに乗って助けようとする恵美子。その時、風が吹いて帆が恵美子を打った。そして、大会のテレビ中継を見ながら、慎治の優勝を祈る恵美子は静かに息をひきとった。