不良少女魔子

劇場公開日:

解説

藤原惟二監督の昇進第一回作品。魔子を中心としたズベ公たちの自由で衝動的な行動を描く。脚本は黒木三郎と藤井鷹史。撮影は「流血の抗争」の山崎善行がそれぞれ担当。なお、「八月の濡れた砂」と共に、この作品は、日活がダイニチ映配に提供する最後の作品になる。

1971年製作/83分/日本
原題または英題:Mako,the Bad Girl
配給:ダイニチ映配
劇場公開日:1971年8月25日

ストーリー

この町を仕切る安岡組に籍を置く兄貴田辺の顔もあって、魔子は、ユリ、春美、カズミ、早苗などを引き連れて相手かまわず吊し上げてその日を送っていた。ある日、魔子たちは、ゴーゴークラブで、秀夫、徹、洋次、サブたちのグループに近ずき、秀夫を表に連れだし脅迫した。翌日、この決着をつけるために、秀夫たちは魔子を捕らえ、彼らのアジトである自動車修理工場に連れ込んだ。しかし、秀夫は全裸にした魔子をだまって見逃した。魔子が秀夫たちにさらわれたと聞いた田辺たち安岡組組員たちは、洋次の足を刺した。秀夫は、安岡組への復讐のため組の資金源である売春婦をさらい、さらにマリワナを横取りした。そのため、嫌疑は、マリワナの運び屋をしている魔子にかかり、安岡組のリンチによって、魔子は仕方なく秀夫たちのしわざだと口を割ってしまった。その結果、マリワナを金に替えるために町にやってきた秀夫と徹は捕えられ、魔子たちと同じように、マリワナの運び屋をすれば今までのことは水に流してやると脅され、徹はこの脅しに屈服した。秀夫たちは、仲間を裏切った徹をグループからはずし魔子たちを連れて町を去り、近くのキャンプ場にアジトを作って、安岡組への対抗計画を練った。そして、マリワナを安岡組へ流している外国人を襲撃したが、徹の口からアジトがばれてしまい、秀夫の留守に組員たちによって女たちは手ごめにされ、ナナが殺されてしまった。さらに数日後、秀夫も殺されてしまった。魔子は、暴力団に身を売り、かつての仲間を死に追いやった徹に激しい怒りを覚えた。異常な眼つきで徹を捜し歩く魔子の姿を見た兄田辺は、これ以上組にたてついても無駄だと説得したが、魔子の気持は変らなかった。争いの末、魔子は田辺の匕首を奪い刺してしまった。田辺は魔子の名前を呼びながら静かに息を引きとった。翌日、プールサイドでマリワナをさばいている徹の背後にナイフをかくし持った魔子の姿があった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0夏純子の魅力のみ!

2023年11月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

萌える

 ヤクザと不良グループとの抗争がメインとはなるものの、夏純子演ずる魔子が安岡興業・田辺の妹だということもあって全体的に緊迫感が足りなかった。何の生きがいもなくボーリングやゴーゴーダンスに興ずる若者たち。収入源はカツアゲという無情さ。何やっても面白くないんだろうね・・・暇だったらマリファナだし。序盤ではそんな70年代初めの文化、風俗を描き出していたため、時代も同じ『ゴジラ対ヘドラ』('71)を思い出してしまった。

 ストーリーは不良グループのリーダー的な徹(小野寺昭)がヤクザの仲間入りか?といったところは面白いけど、他はさっぱり面白くない。夏純子の可憐さを追いかけるだけでした・・・

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kossy

2.5無軌道に生きる若者たちを観念的に作った失敗作に思えてしまった。

2022年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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Kazu Ann