フライング 飛翔
劇場公開日:1988年5月14日
解説
モーターボート選手志望の少女の青春を描く。脚本・監督は「不倫(1986)」(監督のみ)の曽根中生、撮影は「半熟マドンナ おいしい太股」の伊藤昭裕がそれぞれ担当。
1988年製作/119分/日本
配給:東映・東映クラシックフィルム
劇場公開日:1988年5月14日
ストーリー
全日本モーターボート選手権(ダービー)の最終日、ベテラン荒尾は新人で最年少の能登とのデッドヒートの末はじき飛ばされてしまった。幼くして両親と別れたマリは、高校卒業後は叔父・荒尾と同じ競艇選手を目指していた。4月にマリは適性検査に合格し、第63期訓練生となった。入所式の翌日から厳しい訓練が始まった。一年間、朝6時から夜9時半まで、実技はもちろんみっちり競艇のすべてを教えこまれる。ある日マリは訓練所で初めて能登の姿を見付け、叔父の仇敵というより恋に近い感情を抱いた。その後、叔母・朱実の店で二人は再会。マリは能登に誘われてドライブへ出かけた。夏休みが終わり訓練も本格的になったころ、マリは事故を起こして同期生の裕子に怪我をさせてしまう。マリがようやくショックから立ち直ったころ、今度は能登が自動車事故で急死という試練がふりかかった。マリは必死に耐えて練習に打ち込み、いよいよ女性レーサーとしてデビュー。圧倒的な強さで各地のレースを勝ち進んでいった。だが、裕子の再起不能を耳にしたマリは動揺してフライングを犯してしまう。一ヶ月間出場停止となったマリは訓練所で裕子と再会。再び競艇選手にチャレンジする姿に胸を打たれた。そして、マリもいよいよ全日本選手権に出場。叔父も果たせなかったダービーでの優勝を遂げたのだった。