復讐 運命の訪問者

劇場公開日:

解説

幼い頃に肉親を殺され、ひとり生き残った刑事が、ある事件を通して犯人グループと出会い、復讐を遂げるハード・バイオレンス。監督は「勝手にしやがれ!! 英雄計画」の黒沢清。脚本は「女優霊」の高橋洋。撮影を「MUSASHI 外伝 ヤングムサシの秘密に迫る」の柴主高秀が担当している。主演は「修羅がゆく4 東京大戦争」の哀川翔。

1997年製作/83分/日本
原題または英題:The Revenge
配給:ケイエスエス
劇場公開日:1997年3月1日

ストーリー

幼い頃、両親と姉を借金取りに惨殺された安城伍郎は、自分だけが犯人のひとりに見逃されて生き残った。安城は今、覚醒剤捜査担当の刑事として働いている。あるシャブ中の男を追跡していた安城は、その過程で男を自殺に追い込んでしまった。男の遺体確認のために現われた身元引受人・宮地茂治こそ、あの時自分を見逃した犯人であると、安城は気付く。家族を殺害したのは、茂治の弟・知治だった。茂治は表向きには妻・ときえとクリーニング屋を営み、刑務所から出てきた連中の保護司として働いている。そして、安城一家惨殺事件はもはや時効を迎えていた。自殺した男の周辺に不審な動きを見て取り、執拗に宮地をマークした安城は、やがて殺し屋人材派遣業を営む宮地一家の闇の顔を探り当てる。自殺した男も、彼らがエコノミック・ヤクザの大石組のために雇った殺し屋だった。復讐の念を胸に秘めた安城の強硬な追及を受け、茂治は弱気になるが、その態度に業を煮やすときえは対抗策に出ようとする。ときえの仲間は安城の妻・冴子をさらった。これを知った安城は警察へ退職届を書き、今まで持とうとさえしなかった銃を買い入れ、宮地クリーニング店に乗り込んでいく。だが冴子はすでに殺され、宮地らには逃走されてしまった。安城は大石組に取り引きを申し出て、殺人依頼の証人となる宮地を始末する代わりに、彼らの居所を聞き出そうとする。そうして宮地たちの隠れ家へやって来た安城は、彼の殺人を止めようとする同僚の平沢までも撃ってしまった。それでも安城は復讐に向かい、宮地とその仲間を冷徹に追いつめていく。そして実は姉弟で結婚していたときえを撃ち、あの時とは逆の立場で怯える茂治も撃って、冴子を手に掛けた知治を撃ち殺した。復讐を終えた安城は何もかも捨て去ったが、拳銃だけは捨てなかった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5絵面だけでかっこいい。蛇の道のプロトタイプの話だけど、蛇の道、蜘蛛...

2024年11月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

絵面だけでかっこいい。蛇の道のプロトタイプの話だけど、蛇の道、蜘蛛の瞳、蛇の道リメイクと並べてみると復讐に囚われた1人の人間が平行世界で復讐の運命から逃げらないでいるような同じ所をぐるぐる周っているようにみえてきて面白い。
蛇や蜘蛛よりすっきりした作りになっているぶん、みやすくて黒澤清特有の映画として美しい背景を人物がウロウロしているだけで良い!となる映像の美しさに没頭できて好きだな。

配信で鑑賞

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madu

3.0【”復讐する男には、銃弾は決して当たらない。”哀川翔演じる復讐する刑事は、バンバン銃を撃ちまくり一発必中だが、悪者の銃弾は当たらない。当たっても防弾チョッキで防がれて弾は当たらない。凄いなあ。】

2024年7月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

■幼い頃、両親と姉を二人組の借金取りに惨殺された刑事・安城(哀川翔)は、覚せい剤捜査のさなかにその時の二人組である宮地兄弟(清水大敬&六平直政)に出会う。
 表向きは保護士をしながら、裏では殺し屋たちと取引している宮地を安城はしつこく追い詰めるが、妻の冴子(大沢逸美)が宮地の手下にさらわれ、殺される。

◆感想

・哀川翔演じる刑事は、バンバン銃を撃ちまくる。弾倉を変える事無く撃ちまくる。一体何発入っているのかな。

・そして、哀川翔演じる復讐に燃える刑事には、銃弾が当たらない。当たらないったら、当たらない。当たり前である。復讐者なんだから。
 けれども、かすり傷位は・・、と思っていたら胸に銃弾を浴びるが、彼は起き上がる。防弾チョッキを脱ぎ捨てて。

<ラスト、極悪の宮地兄弟の弟(六平直政)との打ち合いでは、相打ちかと思ったら、刑事は立ち上がり止めを刺すのである。
 一体、今作で何人、殺されたのだろう。
 初期、黒沢清監督の突っ込み処満載だが、乾いたジャパニーズノワール作品である。>

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NOBU

2.0日本ノワール

2019年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 捜査中のシャブ中の男に目の前で拳銃自殺されてしまった安城。相棒の平沢(小日向)は安城が拳銃を握れないでいることを不安に思いつつも信じていた。死んだ男には身寄りがなかったが、遺体を確認しにきた保護司の宮地茂治(清水大敬)こそが幼い自分を見逃した犯人の一味だと確信する。職業はクリーニング屋の社長・・・

 一方、シャブ中の男の情婦を洗ってみると、ヤクザの大石組が絡んでいて、宮地が保護司として担当した出所者の中にも大石組の幹部がいた。指紋を消している特徴がある殺し屋。安城は単独で、宮地をマークするが、そこへ宮地の弟(六平)が家族を殺したのは俺だと名乗ってくる・・・時効を盾にして。犯罪の構図は、大石組が宮地に殺し屋をやらせて、自らは手を汚さなかったというもの。

 妻の身を案じた安城は実家へ帰そうとするも、その途中、宮地の妻(由良よしこ)によって惨殺。辞表をしたため、一人宮地を追うため大石組に乗り込み、彼らを追い詰める、やがて直接対決。

 日本のフィルム・ノワールを目指したのであろうか、犯罪に対する描写は残虐というより冷酷そのもの。唯一、保護司の宮地は人間らしさが残っているが、押入れに隠れるというプロローグからの逆転劇に見られるように単なる映像的面白さの追求だったのか。そして気になるのが、安城と宮地弟との最初の撃ち合い。どうして双方とも弾が当たらないんだ?わけわからないぞ。

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kossy

4.0「何かも燃やした。だが拳銃は捨てなかった」…エンディング曲(哀川翔)に違和感

2016年6月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

あの赤いおじさんが清水大敬か!
六平直政のナチュラルボーンキラー感がキモ怖い

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